モハ1形(1~6)クハ1213形(1213、1218~1222)は1928年の全線電化時に投入されたデハ1を鋼体化改造したものとなっていますが、車籍を名義上流用したもので、実体は1963年と1966年に自社の彦根工場で作られた車体に手持ちの機器を組み合わせていったものといっていいように思います。モハ131形も種車が違うということで性能的には変わるところはありません。強いていえばM車が米原よりであるということぐらいです。
1970年の諸元表によれば、台車はクハがTR-11、モハはKS-33L、ブレーキはAMJ・ACJ主電動機は70kw×4(型式不明)、制御器はPC101C2。とありますが、1984年の諸元表では、モハの台車がDT-12に、ブレーキはAMA・ACAに、主電動機もMT-15(100kw)×4、制御器はCS-5と国鉄型に交換されています。
1990年代になりますと、台車が西武から譲り受けたエアサスのFS-40になり、ブレーキも全電気指令式(HRD)に改造され、ワンマン仕様となりました。