三木鉄道は第一次特定地方交通線に指定された国鉄三木線を転換した第3セクターの鉄道会社です。国鉄北条線を転換した北条鉄道と同じく1985年4月に営業を開始しました。
今や、三木市から神戸市内へ向かう神戸電鉄粟生線でさえ、その存続が危ぶまれています。
反対方向の加古川線に接続している三木線は、輸送需要にあっておらず、第三セクター転換後も乗客の減少が続き慢性的な赤字に陥っていきました。
それでも社長である加古房夫(三木市長)氏は「市の歴史的遺産である」として引き続き三木鉄道を存続させる意向を表明しました。
しかし経営支援を行ってきた三木市の財政状況は思わしくなく、
2006年に行われた市長選挙において、財政再建のため「三木鉄道の廃止」を公約の一つに掲げた薮本氏が加古市長を大差で破って新市長に当選、社長に就任することになります。
2007年3月の市議会を受け、4月。三木鉄道は取締役会で三木線の廃止を正式に決定。
翌2008年4月に全線が廃止されました。