モハ2001形は1934~43年に登場したもと南海1201形。戦前戦後の南海を代表する汎用車です。参考文献(日本の私鉄22 東海.北陸 保育社カラーブックス592)によると、旧型車の鋼体化改造名義のもの、新造扱いのもの、戦災復旧車があり、製造会社も多岐にわたります。はっきり言って各車の経歴は複雑で私の手に負えませんでした。
1973年の南海昇圧時に京福が16両導入(当初はホデハ2001形)しました。1982~85年にかけて阪神5231形の車体に載せ替え全車2101形に姿を変えました。
モハ3000形は1954年に登場したもと南海11001系。 南海本線の特急にも使用された20m級2扉クロスシート車です。1973~74年に2連×4本(+1:部品取り)の9両が譲渡・改造されました。車体は01~06が非貫通形のいわゆる湘南形。07・08は前面貫通形です。1974年の称号改正後でしたからホデハではなくモハで登場していますが、時期的には2001形と そう差はないのです。2001年の事故により運転休止、その後2002年開業のえちぜん鉄道へ引き継がれましたが、結局使われることなく、2005年までに形式消滅しました。ちなみに旧南海11001系のうち、昇圧改造され1000系として残留した車両は1987年に廃車されています。