711系は、国鉄在来線初の交流電車で、小樽 - 滝川間電化開業にあわせ、1967年に試作車(900番台②×2=4両)がデビュー、翌68年には量産車(1次形)が製作されています。以後、1969年の旭川電化にあわせ2次形(=モハが50番台)が、1980年の千歳線 - 室蘭本線室蘭電化では3次形(=モハが100番台)が登場しました。
冬期における制御器のトラブルを回避するため回路を無接点化した、日本の電車では初めてのサイリスタ位相制御を採用したハイテク車両です。
量産車では、1M2Tを基本とします。これはサイリスタ位相制御の採用で高い粘着性能が得られたことと、高出力モータ-(MT54=150kW)を採用できたためです。
3ドア改造車は 、S1編成を1987年に先行改造し、その後3次車のクハ711形を対象に改造が行われました。(S106・S111・S115 - 117)
モハ711が2ドアのままなのは、台枠の強度が不十分なためです。