*DE10形0番台 DE10-8 日本国有鉄道 高松運転所「高」

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DE10はローカル線用として、また入換にも使用できる万能機関車です。1966~78年に合計708両が製作され、ローカル線における無煙化の促進に貢献しました。エンジンは本線用ディーゼル機関車DD51形に搭載されたDML61系(1,000PS級V型12気筒)で、これを1基搭載しました。エンジンや変速機をDD51と同系統とすることで、保守性の向上を図っています。軸重を軽減しながらも牽引性能を維持するため動軸を5軸としたのが最大の特色です。前後非対称の車体、3軸+2軸(AAA+B)の台車配置などユニークな構造を持ちながらも入換作業はもとより、貨物列車や客車列車の牽引までをこなす高い汎用性を持ちます。しかしながら、客車列車や貨物列車自体が激減し、1987年の国鉄分割民営化に際しては、約半数の361両しかJR各社に承継されませんでした。