ワム80000形は、有蓋車の荷役作業の近代化をはかるためパレットを使用し、フォークリフトでこれを荷役することにしたもの。
最大積載荷重は15t(パレットの重量を含む)側面は総開き式の4枚引戸とし、どこでも開口させて荷役を行うことができます。
走り装置は二段リンク式で、最高運転速度は75km/h。
1959年以降、26,000両以上が製造されましたが、1984年2月のダイヤ改正以降、ヤード集結輸送が原則廃止されたため大量の余剰車が発生しました。
国鉄分割民営化時、JR貨物および旅客5社に6,632両が承継されました。その大半が走行安定性対策車(280000番台)です。
(JR北海道:6両、JR東日本:13両、JR東海:8両、JR西日本:19両、JR四国:1両、JR貨物:6,588両)。
JR貨物のものは営業用ですが、旅客会社のものは配給車や救援車代用等の事業用です。配給車代用のものは、国鉄時代から車体に白帯を巻いています。
JR貨物では、ビールやロール紙などを輸送する専用貨物列車が設定されていましたが、2012年3月で運用を終了しました。