EF30形は1960年、九州地区が交流電化された際、山陽本線(直流区間)との接続駅となる門司駅まで、関門海峡トンネルで使用すべく製造された交直流電気機関車です。
海底トンネルという特殊な環境で使用されるため、防錆のためのオールステンレスの車体を持ちます。また交流区間の走行は門司駅構内に限られるために、交流区間での出力は低く抑えられています。1987年のJR化までに、そのほとんどが姿を消しました。
EF80形は1962~67年に常磐線用として登場した交直流電気機関車です。
1次形(1~50)のうち、1~30号機は旅客貨物両用で、EG(電気暖房用発電機)を搭載し、系寝台特急「ゆうづる」などを牽引しました。
2次形(51~63)では台車を変更、マスクにも変化が見られます。うち旅客形は59~ 63号機です。
1986年までに全車廃車されていますのでJRグループへの承継車両はありません。