伊予鉄道800系は1984~85年にかけて導入されたもと京王電鉄2010系です。京王重機整備で改造されました。
軌間が異なる(京王本線 1372mm→伊予鉄道 1067mm)ため、京王井の頭線用の初代1000系の台車を取り付けました。
また750V用への降圧に伴い制御装置を1C8Mから1C4Mとしています。
非冷房車でしたが、集約分散型CU127-Rを1両あたり3基搭載、補助電源装置(SIV)はサハ850に取り付けました。
冷房化は1994年頃までに完了しました。
また入線時はMc-T-Mcの3連でしたが、1993~94年にかけサハ850に運転台を取り付けMc-Tc+Mcとし、2連での運用も可能となりました。
新設された運転台は、700系(旧京王5000系)に類似した貫通型です。1995~96年には新塗装化されました。
3(2+1)連編成×6本=18両が在籍しましたが、京王電鉄3000系が転入してきたのに伴い、2009~10年にかけその姿を消しました。
モハ822+クハ852は銚子電気鉄道に譲渡され2000系となっています。