1000形「ベルニナ号」は45年ぶりとなる新型車両。1981~84年に2編成が増備されました。主電動機は東洋製のTDK-8150-A(95kW×4)を採用。中空軸平行カルダン駆動、歯数比は6.0。制御器はPE36-A(1C4M)を搭載。力行13段・抑速電制13段となっています。ブレーキはHRD-1を採用。別に保安ブレーキとして、箱根登山鉄道全車に装備されているレール圧着ブレーキを装備しています。また空転・滑走を自動検知し、発生時には車輪の回転を抑える再粘着機構も装備しています。箱根湯本以北では600Vとなるため在来車では手動で電圧の切替を行っていましたが、1000形では電圧検出継電器を使用、自動的に切替できるようにしました。
2004年には冷房化改造が行われましたが、電源を確保するため2000形の中間車を連結することにし、客室内に床置き式冷房装置を搭載しました。
現在、2編成とも3両固定編成として運用されています。