富士急1000系は
京王5000系が種車となります。
(より正確に言うと3連バージョンの5100系、ただし1208Fのみ5000系の制御車を電装)
京王重機整備で2連(cMMc)化、寒冷地用対策を施した上、3100形と5700形の置き換え用として、1993年にデビューしました。
京王と富士急では軌間が異なるため、台車は営団地下鉄日比谷線3000系の廃車発生品であるFS510を転用しました。
電動機も3000系のMB3054-Aを使用したわけですが、出力が75kWと低いため、2M1Tが基本の5100系をオールMユニットにしました。
なお、制御器やブレーキなどの機器は変わっていません。
冷房装置も、種車が搭載していたものをそのまま使用しているため、分散式と集中式の2種類が存在します。
また、一部、パンタグラフが菱形からシングルアームに換装されたものもあります。1000系には1000+1100の2連2本と1200+1300の2連7本、計9本18両が在籍します。
1000+1100と1200+1300の違いは座席形状です。
1000+1100は京王時代のロングシートをそのまま使用している車両。
1200+1300が転換式セミクロスシートに改造された車両。となっています。