« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »

2016年11月の記事

2016年11月18日 (金)

大井川鐵道 井川線cト100形

大井川鐵道 井川線 cト100形  (101~130、131~150)

Ooigawa_to106_2

2軸鋼製無蓋車。自重4.8t、固定軸距は2mと極めて小型な車両。
1954年に中部電力専用線(井川線の前身)が日立製作所で101 - 130、輸送機工業で131 - 150の合計50両を製造しました。井川ダム建設工事に伴う資材輸送時使用されましたが、1971年以降は余剰となり、1972年に127 - 150が廃車されました。残されていた101 - 126は1980年代後半の長島ダム建設に伴う資材輸送に再度起用されました。2007年には10両が在籍していましたが2014年にはト113・114・118、2015年にはト111・115・121が解体されています。

鉄道車両写真集 大井川鐵道 井川線cト100形

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月17日 (木)

大井川鐵道 井川線 cトキ200形 

大井川鐵道 井川線 cトキ200形  (201~225、226~250)

Ooigawa_toki201

2軸ボギー無蓋車。木製のあおり戸と妻板をもつ、国鉄トキ10形を縮小したような形状。
荷重は16トンで、国鉄でいえば"ム"級の荷重に相当します。1953年に中部電力専用線(井川線の前身)が新三菱重工業で201 - 225、近畿車輛で226 - 250の合計50両を製造しました。井川ダム建設時、資材輸送の傍ら、大井川で流送できなくなった木材輸送に主に用いられ、大井川本線にも乗り入れました。

その後、貨物輸送の減少により、一部廃車解体されましたが、旅客輸送の増加にあわせ、スロニ200形・スロフ300形・スハフ500形・クハ600形などの客車に改造されました。

2006年現在9両が事業用貨車として在籍しています。

井川線では制御客車であるクハ600形から千頭寄りに連結した機関車を制御する運行を行っているための引き通し線が必須となりますが、貨車にも引き通されておりジャンパ栓が設置されています。

鉄道車両写真集 大井川鐵道 井川線 cトキ200形 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月16日 (水)

大井川鐵道 井川線 cワフ0形

大井川鐵道 井川線 cワフ0形

Ooigawa_wahu4

4.5t積載の鋼製2軸緩急車。車体は半鋼製で自重5.0t。
1953年に中部電力専用線(井川線の前身)が日本車輌製造で1 - 4の合計4両を製造しました。この貨車の一番の特徴は井川線用と大井川本線用の連結器を双方備えていることです。通常の鉄道ではレール面から880mmの位置にありますが、井川線規格のレール面から640mmの位置にも装備されています。同じ1067mm軌間でありながら車両の規格が異なる井川線車両が大井川本線に乗り入れる際の連結器変換アダプター(控車)の役割をcワフ0形は兼ね備えているのです。

鉄道車両写真集 大井川鐵道 井川線 cワフ0形

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月15日 (火)

大井川鐵道 井川線cシキ300形

大井川鐵道 井川線 cシキ300形(301.302)

Ooigawa_siki301

2軸ボギー低床式大物車。
井川ダム建設時、発電機や変圧器などの大型機材を輸送するため、1954年に中部電力専用線(井川線の前身)が飯野産業で2両製造したものです。
全長11m・自重11t・車体幅1,700mm。荷重25tで国鉄でいえば"ホ"級の荷重に相当します。
小型ではありますが、その姿は国鉄の低床式大物車「シキ」を彷彿させます。

1972年10月に302が廃車されましたが、301は土砂崩れなどの復旧工事に必要な重機を運搬するため在籍しています。

鉄道車両写真集 大井川鐵道 井川線cシキ300形

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月14日 (月)

大井川鐵道 井川線の貨車

大井川鐵道 井川線の貨車は、昭和20年代後半、井川ダムの建設にあたって、中部電力が発電機や変圧器などの大型機材を輸送するため、また大井川で流送できなくなった木材を輸送するために製造したものです。

Ooigawa_to106

その後、貨物輸送の減少により、一部廃車解体されましたが、旅客輸送の増加にあわせ、スロニ200形・スロフ300形・スハフ500形・クハ600形などの客車に改造されました。一方、事業用として現在も在籍しているものもあります。さて井川線では制御客車であるクハ600形から千頭寄りに連結した機関車を制御する運行を行っているため客車には引き通し線が必須となります。貨車であるcトキ200形にも引き通されておりジャンパ栓が設置されていることが注目です。

なお各形式の「c」は、中部電力所有の私有貨車であることを示します。すなわち、井川線の貨車は、車籍こそ大井川鐵道に所属しますが、所有者は中部電力で私有貨車扱いです。

珍車ギャラリー 大井川鐵道 井川線の貨車

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »