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2015年8月13日 (木)

サイキョージ氏 夏の鉄旅2015 千葉、神奈川編

夏の鉄旅2015 千葉・神奈川編
今年の夏はT氏と少しディープな鉄道に乗ってきた。集合場所は当初JR成田空港駅だったのだが落ち合ったのは京成成田駅であった。乗り潰しも終盤になってくると乗りにくい路線が残ってしまうのは当然の理である。私の場合、首都圏とくに千葉県を多く残している。それを潰すべく旅程を組んだ。

2015/7/28 1日目
 京都→東京→上野→我孫子→成田→香取→成田→成田空港→空港第2ビル→東成田
 →芝山千代田→JR松尾→成東→大網→勝浦
  集合時間が13:45なのでそれまでに成田線を潰すために京都発7:35のぞみ210号に乗って東京着9:53。上野東京ラインに乗り換えようとすると東海道線内の人身事故の影響で東京上野ラインが運休だと。しかたなく山手線で上野まで出て遅れていた常磐線快速水戸行きに乗り込んだ。我孫子で成田線に乗り換え10:46発の成田行きにギリギリ間に合った。これで集合時刻までには成田線を潰せそうである。我孫子~成田間は単線でラッシュ時を除けば1時間あたり2本のダイヤである。うち1本は上野から直通の快速である。快速は10両もつないでいるのでホーム長がローカル線のわりには極めて長い。成田着11:28、昼食を取るほど時間がないので弁当とビールを買い込み11:41発、銚子行きの電車の中で食べようとしたが209系の電車はロングシート。いくらなんでも弁当を広げて食べる勇気はない。しかたなく香取駅まで昼食はお預け。香取着12:16、ここは無人駅、落ち着いて弁当を食べた。春に鹿島線を潰したときに香取から銚子へ出たもんだから成田~香取間を乗り残してしまったのである。これで成田線の残りは成田~成田空港間だけになった。

 昼食後、香取からJR成田に引き返す。T氏はPeach315便で12:45成田空港着、JRは1時間ほど電車がないので京成成田で落ち合うことになった。京成成田駅で写真を撮っていたT氏を捕まえてJR成田まで戻りJR成田空港駅行きの快速エアポートに乗り込んだ。
 ここで成田空港線について、うんちくを傾けてみる。成田空港へのアクセス線は1978年の開港当時、京成電鉄のみで営業されていた。開港の年、私は初めての海外旅行で成田空港を利用した。その帰りに空港から京成電鉄で上野まで利用した記憶がある。あとでふれるがこのときの成田空港駅は現在の京成東成田駅である。JR線は歴史が新しく1991年の開業である。JR線の開通に伴い、京成も空港地下の線路を付け替え、今のJRと駅を共有する形で新しく京成成田空港駅を作る。感覚的には関西空港駅のJRと南海と同じである。2010年には京成電鉄成田スカイアクセス線(北総鉄道経由)も開通する。JRエアポート成田を利用すればJR成田駅を出てすぐに京成スカイアクセス線と合流しJRと単線並列で未成線であった旧成田新幹線跡の高架上を走る。
 さて、私が乗ったエアポート成田の横を京成スカイライナーが優雅に追い抜いていく。成田空港14:17着、これで成田線を完乗した。とにかく乗り潰すのにはやっかいな路線であった。折り返し同じ電車に乗り次駅の空港第2ビルで降りる。ここからディープな旅が始まる。

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 次は芝山鉄道に乗るために、まず空港第2ビル駅から東成田駅への地下連絡通路を延々と500mも歩く。まるで巨大な防空壕である。空調が効いていて、とても涼しい。歩いているのは私たち2人だけだ。足音だけが不気味に響く。10分ほど歩いて芝山鉄道東成田駅に到着した。

芝山鉄道は営業キロ2.2Km、日本で一番短い鉄道である。開業までに紆余曲折があった鉄道である。局長のブログに詳しい。

→珍車ギャラリー 芝山鉄道 クハ3618編成

 東成田駅は1991年にJRと京成によって新しく成田空港駅が作られるまでは京成成田空港駅で、名実ともに空港への連絡口であったが、1991年以降は東成田支線の終着駅となり、旅行客が利用しないターミナル駅として地下の闇に埋もれてしまう。その11年後の2002年芝山鉄道が開業し東成田駅から芝山千代田駅まで京成電車が乗り入れることになる。
 200円のキップを買ってホームへ降りる。ホームは1面2線であるが使われなくなった向かい側のホームには「成田空港」の駅標がそのまま闇の中に残っていた。15:18発の芝山千代田行きに乗り込む。電車は京成成田~芝山千代田間を往復する。一部の電車は上野まで直通する。所要時間3分で芝山千代田駅に到着。この駅は成田空港の東端に位置し目の前に駐機場が見えるりっぱな高架駅である。
 芝山千代田駅前はロータリーになっていて芝山町のコミュニティーバスの乗り場がある。ここから15:40発「芝山ふれあいバス」JR松尾駅行きに乗る。このバスは芝山町役場や町の福祉施設などを回ってJR総武線松尾駅まで行ってくれる。芝山町のHPを見ると時刻表とともに芝山鉄道、JR総武線松尾駅の接続列車の時刻まで親切に掲載している。

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http://www.town.shibayama.lg.jp/cmsfiles/contents/0000000/148/02.pdf
バスは私たち2人と一般客1人を乗せて駅を出発、途中乗客の入れ替わりが5人ほどあり乗車時間50分でJR松尾駅に到着した。運賃は200円、なにか申し訳ないような気がした。
 次は東金線を潰す。松尾発16:38の千葉行きに乗って次駅の成東で東金線に乗り換える。
総武線と外房線を短絡するのがこの東金線である。
結構潰しにくい路線だ。成東からだと千葉までの距離は総武線経由より東金線・外房線経由のほうが距離が短い。成東16:45発の大網行きに乗る。電車は209系4両編成、高校生がたくさん乗っている。途中の求名駅でも多くの大学生が乗り込み通学列車の様相になってきた。大網着17:05、ここで外房線に乗り換えて今宵の宿がある勝浦まで行く。大網発17:28発の安房鴨川行きに乗り勝浦着18:22。

駅から少し歩いて漁港近くの旅館「松の家」に宿泊した。

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本館が有形文化財になっている歴史を感じさせる宿である。
勝浦はカツオ水揚げで日本有数の漁港、夕食の刺身が絶品であった。

2015/7/29 2日目
  勝浦→大原→上総中野→五井→木更津→上総亀山→木更津→浜金谷→久里浜港
  →JR久里浜→横浜→鶴見
 勝浦から大原まで戻りいすみ鉄道、小湊鉄道を乗り継いで千葉県を横断する。大原駅で五井までの房総縦断乗車券1700円を購入する。このキップ、片道乗車だけだが途中下車ができ、別々に乗車券を買うより430円安いお得なキップである。大原発9:14の単行の気動車に乗る。夷隅川に沿って田園地帯をのんびり走る。トンネルもなくさほど勾配もない。大多喜駅では旧国鉄色に塗られたキハ28が臨時のイベント列車として出発を待っていた。上総中野着10:06ここで39分の連絡で小湊鉄道に乗り換える。

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 小湊鉄道の200型気動車が見えたとき一瞬、昭和30年代にタイムスリップしたような感覚を覚えた。とてもシブイ車両だ。運転士、車掌ともに20代の若い女性であるのにはびっくりした。昭和36年に造られた車両を若い女性が動かしている。T氏曰く、現在主流の小型軽量化された気動車よりずっと運転が難しいそうだ。上総中野駅でいすみ鉄道に乗り換える人が大勢下りてきた。この人たちはおそらく大多喜駅でキハ28のイベント列車(レストランキハ)に乗る人たちだろう。

 10:47発小湊鉄道五井行き単行の気動車に乗り込む。
乗客は私たち2人だけで出発。養老渓谷を過ぎると緩やかな下りになり養老川に沿って進む。途中の上総牛久あたりから乗客が増えだし都市近郊鉄道の様相になってきた。五井着11:59。到着したホームから小湊鉄道の車庫が見える。レトロな車両群がいっぱい並んでいる。

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これは壮観である。
T氏は「この風景30年前から全然変わってないワ」とおっしゃっていた。

 五井で昼食後、次は久留里線を潰しに行く。
内房線に乗り木更津で久留里線に乗り換える。

木更津発13:01の久留里行きの車両はキハE130系の新型気動車2両編成である。小湊鉄道に乗った後だから新旧のギャップが大きい。この新型車両が導入されたのが2012年、それまでの久留里線はタブレット交換がおこなわれていたレアな路線だったのだ。JR東日本が新型を導入するくらいだからある程度、採算も見込める路線なのであろう。夏休み中なのに部活や補習がえりの中高生で車内はほぼ満席だった。久留里までは乗客も多かったが終点の上総亀山まで乗った人は数えるほどだった。盲腸線なので同じ列車で引き返す。

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木更津着15:52。
 2分の連絡で内房線に乗り換え浜金谷着16:36。駅から少し歩いて浜金谷港から久里浜港まで東京湾フェリーを利用する。
17:25発「しらはま丸」に乗船、所要時間40分、720円の船旅を楽しむ。
ビールとつまみを買って冷房のきいた最前列の席で飲んでいると、少し西日がまぶしいがとてもいい気分になった。

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乗船してからわかったのだが、ビールもつまみも船内で買う方が安く上がる。つまみは唐揚げや横須賀名物のカレーパンなど種類が多くでおいしそうだ。40分の船旅を考えたメニューが安く手に入る。乗船前にみやげ物屋で買って後悔した。

 久里浜港着18:05、京急久里浜行きのバスが連絡しており15分ほどで京急久里浜駅到着、少し歩いてJR久里浜駅から横須賀線快速に乗って横浜へ。横浜から京浜東北線に乗って今宵の宿になる鶴見駅に19:45に到着。ここでDr.Kと合流して鶴見の居酒屋で旧交を温めた。
薩摩料理の居酒屋で飲んだがこの日は仕入れのネタが少なくて今イチだった。

鶴見泊

 2015/7/30  3日目
  鶴見線海芝浦支線→大川支線→(扇町)→(浜川崎)→南武線浜川崎支線→(尻手)
  南武線→(立川)→青梅線⇔(拝島)⇔五日市線→(八王子)→横浜線→(桜木町)
  根岸線→(大船)→東神奈川→新横浜→京都
 今日は乗り潰しにくさでは首都圏No.1の鶴見線を攻略する。
関西でいうと和田岬線、USJができる以前の桜島線のような工場地帯を走る路線である。土日には電車が少ないので平日の朝しか乗りつぶせないやっかいな路線である。Dr.Kだけ宿泊は別のホテルだったので7:45に鶴見駅改札前で集合し、鶴見線のホームに入る。鶴見線は専用改札があり改札を二度通る必要がある。7:55発の海芝浦行きに乗れば効率よく支線も含めて鶴見線全部を潰すことができる。その前に国道駅を見に行こうということになり1本早い電車に乗り国道駅を見学。カーブの途中にある駅で鉄にとっては撮影ポイントになる駅である。ここから海芝浦駅行きに乗車、浅野駅から分岐して海芝浦着8:06。

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東芝の社員専用の駅で社員以外は改札を通ることができない妙な駅である。海が目の前にあり海芝公園が駅に併設されている。電車がある時間帯なら誰でも見学できるようだ。同じ電車で浅野駅まで引き返す。
 次は最も乗りにくい大川支線に乗る。浅野発8:32の大川行きに乗る。この電車は事実上最終電車でありこれに乗り損なうと夕方まで電車がない。大川着8:49、この近辺の工場に勤務する人たちのほとんどが利用しているみたいだ。同じ電車で安善駅まで引き返す。
 次は安善発9:03発扇町駅行きに乗る。この電車では運転士の資格試験をしてるみたいで運転士の卵たちが必死でテストに取り組んでいた。なるほど、ここなら多少ダイヤを乱そうが本線のダイヤまでは波及しないだろう。扇町着9:11、これで鶴見線は完乗だ。
 同じ電車で浜川崎まで引き返す。浜川崎駅は一度改札を出ないと南武線浜川崎支線に乗れない。T氏によるとこの駅は貨物列車を撮るには最適の駅らしく東京貨物ターミナルへ通じる大幹線が駅の横を通っている。9:42発尻手行きの電車を待っている間にも何本もの貨物列車が浜川崎駅を通り過ぎていった。

 尻手着9:49。尻手駅でDr.Kと分かれる。
今年の旅で3人一緒に乗ったのは鶴見線のみだった(笑)。鉄道好きのタモリが臨時列車を走らせたほど鉄にとっては鶴見線はとても興味深い路線であった。夜に乗っても工場独特の雰囲気が味わえてシブイのではないかと思えた。このあと私は首都圏の未乗の路線を潰してから帰ることにする。

 尻手から南武線に乗り立川まで出る。ほぼ1時間かかって立川着。ここで青梅線に乗り換え奥多摩を目指す。T氏と青梅で別れる。彼は青梅鉄道公園を見学に行った。青梅で4両編成の奥多摩行きに乗り換える。青梅を過ぎるとようやく車窓が開けて家以外のものが見えてきた。線路は多摩川に沿って渓谷美のきれいなところを走って行く。雨がひどくなってきた。

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奥多摩着12:00、時間雨量が制限を超えて運転見合わせにならないことを祈りつつ同じ電車で青梅、拝島と戻ってきた。拝島着13:13
 拝島で22分の連絡で五日市線を潰しに行く。
雨は一段と激しくなり雷も鳴る中、武蔵五日市行きは出発する。終点の武蔵五日市につく頃には雨は上がっていた。

この電車も運転士の資格試験をしていた。このあと同じ電車で拝島まで戻り八高線で八王子まで戻り再度T氏と合流する。横浜線快速に乗り桜木町まで行き根岸線に乗り換える。T氏は新杉田で降り、金沢シーサイドラインに乗ってから夜行バスで金沢に出て帰るそうだ。私は根岸線を潰して大船から新横浜に出てのぞみ51号で素直に帰途についた。京都着19:08。
 今回の旅で潰せたのは東金線、久留里線、鶴見線、根岸線、青梅線、五日市線であった。残り路線は首都圏を中心ににとぎれとぎれに残っている。来年度中にはJR全線制覇できそうである。

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