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2014年8月11日 (月)

サイキョージ氏の「夏の鉄旅2014 北海道道央編 」その1

今年の夏はT氏とDr.Kと3人で道央の鉄旅をしてきた。
今回は札沼線・留萌本線をメインに
私の未乗車区間をお付き合いいただいた。

3人で旅をするとなれば日程調整がたいへんで一番忙しいDr.Kの予定に合わせて旅程を組んだ。
札幌駅に集合し1,2日目は同一行動で3日目は自由行動にした。

7/30(水) 神戸空港→新千歳空港→南千歳→夕張→新札幌→札幌→新十津川

私は神戸空港発8:00のSkymark171便で新千歳空港に入った。
青春18きっぷを使ったのでJRを利用すれば空港までのアクセスに費用がかからないのがいい。
まず札幌駅の集合時間16:00までに石勝線夕張支線を潰しにかかる。
新千歳空港から快速エアポートに乗り南千歳で新夕張行きの単行の気動車に乗り換える。
南千歳駅のホームの構造はシンプルなのだが、 ホームに降り立ってもどちらから列車がやってくるか一瞬にはわからない。
空港への乗り継ぎの利便をはかっているために快速エアポートは左側通行の原則をくずし、あえて進行方向右側のホームに入線してくるためだ。
注意して乗り換えなければ乗り間違いが起こりやすい駅だと思う。
何度利用しても慣れない駅だ。

さて南千歳10:37発新夕張行きに乗り込む。
キハ40の冷房のない気動車である。
窓を開けると風が入るのだが強すぎて目も開けてられない。
窓を開けないと暑くてたまらない。
いくら北海道とはいえ夏には酷な車両だ。

南千歳を出ると追分までの17.6kmの間に駅はひとつもないが信号所が2つもある。 追分駅ではスーパーとかち、岩見沢行き普通と3つの列車が並んだ。
新夕張で夕張行き気動車に乗り換えて夕張着12:22。
駅前にはホテルマウントレースイがそびえ立ち、以前に来たときにはなかった屋台村ができていた。 のれんをくぐると昼食時でもあったので地元の人や観光客で満員であった。 麺に竹炭を練り込んだ黒い味噌ラーメンを食べた。 食感がよく美味だった。

1_1

夕張からはバスで札幌へ向かうことにする。
時間的にも距離的にも圧倒的にバスが便利で運賃はJRより300円安い。
レースイリゾートから13:14発市内循環バスに乗り夕鉄バス本社前で13:30発新札幌行き急行バスに乗り換える。
バスは道道3号線を西に走り、JR室蘭本線由仁駅、中央長沼を経由して国道274号線に入る。 北広島市に入ると道路は4車線になりほどなく札幌市内へと入る。 大谷地バスターミナルを経由して新札幌駅14:53に到着した。
乗り継ぎ割引が適用され運賃は¥1,530円であった。
乗客の入れ替わりも多く札幌へ出るための主要な路線バスであると思われた。

新札幌からは集合時間までに市電に乗ってやろうと考えて地下鉄東西線を利用した。
西11丁目で降り、中央区役所前から市電に乗り換えて西4丁目の終点まで行った。
まもなく西4丁目~すすきの間が繋がり、市電の環状運転が可能になるようだ。
路面電車の復活はうれしいことだ。

支払いにはICOCAが使えて快適だった。
環状に繋がったらまた乗りに来るぜよ。

あとで気づいたのだが地下鉄と市電の乗り継ぎ割引があって手続きさえしておけば少しは運賃が安くなったみたいだ。
西4丁目の電停は地下鉄大通り駅の上にあって札幌駅までは地下鉄南北線で1駅だ。

集合時刻の16:00の10分前に札幌駅8番ホームに着いたのだがまだ誰も来ていない。 まずT氏が現れ、Dr.Kは集合時間を過ぎても現れないので先に16:20発の札沼線北海道医療大学行きに乗りこんだ。 もう1本あとの電車でも最終の新十津川行きに接続できるのでイライラすることもないのだが…。
発車間際にはDr.Kが現れ3人が揃った。
毎度のことであるが彼らの札幌駅までの行程は万人が想像できるものではない。

T氏は関西から夜行バス2本を乗り継ぎ、仙台から鉄路で青森まで行き、青森から「はまなす」で札幌入り。
Dr.Kは仕事先の陸前高田から仙台まで戻り「北斗星」で札幌入り。
お二人とも午前中の札幌入りである。

集合時刻までは別々の用で旭川におられて札幌に戻ってきたという。
私が想像できる範疇をこえているワイ。

札幌駅のホームもややこしい。
同じ8番ホームに入線した電車でも進行方向が違っているのだ。
大阪駅8番ホームにたとえると「米原行きの新快速のあとに入ってきた電車は新三田行きの普通電車だった」みたいな感じかな。
それに同じ札沼線へ向かう電車でも発車するホームが一定せず、乗る電車ごとにホームを確認しなければならない。
イラチな大阪人なら必ず乗り間違いをすること必至であろう。

札幌発16:20の医療大学行きの電車は731系。 快速エアポートに運用されている車両だった。
石狩当別まで快適なクロスシートでくつろげて得した気分になった。

札沼線は福岡の筑肥線と同じように電化を境に札幌近郊区間のおしゃれな路線に変貌したようだ。 沿線の開発により人口が増えこれからも利用が見込まれる路線だろう。

快適な旅は石狩当別まで、ここでクーラーのない気動車に乗り換え、本日の目的地である新十津川をめざす。

石狩当別で少し時間があるので駅前のコンビニでビールとつまみを買い込み、 17:29発新十津川行き単行の気動車に乗り込んだ。

Dsc_0904

本日2回目のキハ40である。
沿線風景は見事に変わり田園の中をのんびり走るローカル線になる。

石狩月形で列車交換があった。ある程度の利用者が見込めるのはこの駅までで、この先の浦臼を過ぎると新十津川までは1日3本の超ローカル線になる。
交換設備はなく列車本数も増やせないことから近い将来廃線になるのではないかと思われた。

18:56新十津川駅着。
降りたのは我々を含めて「鉄」の4人だけ。

Dsc_0931

小野田線長門本山でも定期客の高校生がいたのに寂しい限りだ。
駅に降り立つと駅舎はきれいで周辺には花が植えられ、子馬を放牧している駅ヨコ牧場まであった。
駅前には空知中央病院がデンと構える。
この病院のHPには新十津川駅の紹介コーナー (http://www.sorachi.or.jp/hureai/eki/ekiphoto.html) があった。
利用者は少ないが駅を守ろうという意識が感じられた。

駅前からタクシーで今宵の宿、ホテルグリーンパーク新十津川に到着。
温泉があり値段もリーズナブル、食事もよく十分満足した。

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コメント

エキナカのロッテリアで時間調整していたのですが、業務電話が長引きホームに上がるのがギリギリになってしまいました。申し訳なかったです。ハイ。

投稿: Dr.K | 2014年8月12日 (火) 22時39分

あとで調べてみたらicocaであっても札幌地下鉄の駅と指定された電停で乗り継げば自動的に割引運賃が引き落とされるようでした。すでに割引の特典を受けていたようです。事前きっぷ購入など不要なようです。

投稿: saikyoji | 2014年8月20日 (水) 15時58分

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