サイキョージ氏 JR北海道 悠遊旅倶楽部の旅 その3
5/18(日) 厚岸→根室→納沙布岬→根室→釧路→南千歳→新千歳空港→関空
厚岸6:47発「快速はなさき」に乗車。
厚岸からは湿原の中を走る。駅間は人家すら見えない。
線形が良いので快速は原野の中を80km/h のスピードで飛ばしていく。
日本とは思えないような車窓がずっと続く。
茶内で交換がありしばらくして厚床に到着。
昔ここから標津線(1989年廃止)が分岐し別海、中標津方面に鉄路が延びていた。
こんな所に鉄道を引いてもいったい誰が乗るんだろうと思える標津線でも道路が今ほど整備されていない時代はこの鉄路が人、モノを運ぶ生活に欠かせない役割を負っていたのだ。
次の停車駅である落石にかけて鉄路は海岸段丘の上を走る。
太平洋が車窓全面に入ってくる。
この日は晴れていたので海の青さが目にまぶしい。
8:20根室到着。
鉄路はここでおしまい。
ここからさらに路線バスに乗って日本最東端の納沙布岬を目指す。
根室駅前8:30発根室交通バス納沙布岬行きに乗車する。
バスは太平洋岸を走り根室半島の最東端を目指す。
根室の道路標識は英語、ロシア語が併記されている。
ここはロシアとの関係が深い国境の町であることを思い知らされる。
納沙布岬に行くまでに旧○○小学校前というバス停が2つほどあった。
少子化で小学校が次々に廃校になったそうだ。
立派な校舎だけが残されていた。
駅前から1時間ほどで納沙布岬に到着する。
晴れていても風が強く体感温度は真冬並みだ。
目の前に北方領土、歯舞諸島の水晶島が見える。
直線距離にして7kmほどである。
300mmの望遠レンズを使い水晶島にあるロシアの監視小屋の写真が撮れた。
雪をかぶった国後島の山々もはっきりと見える。
納沙布岬の「北方館・望郷の家」では北方領土に関する資料が展示してあり、
北方領土の歴史が学習できた。
北方領土は理屈抜きで北海道に「近い」。
日本固有の領土がロシアによって不法占拠されているという思いを強くした。
岬から根室まで同じコースを引き返し、根室発11:12「快速はなさき」に乗る。
駅の売店で駅弁を買おうとしたのだが季節販売のようで弁当がない。
しかたなく駅前のスーパーで普通の弁当とビールを買い込んだ。
「花咲ガニ弁当」か「ウニ弁当」なるものが食べたかったぜ。
「快速はなさき」は釧路に13:22定時到着。
旅の最後は釧路発13:33「スーパーおおぞら8号」に乗って一路、新千歳空港をめざす。
この気動車はFURICO283 のロゴが書いてある。
JR北海道の新型気動車である。
釧路からの根室本線は貨物列車も走るので保線はよい。
石勝線の火災事故のあと最高時速を110km/h に落として北の大地を駆け抜ける。
帯広を過ぎ、新得から山登りを始めて狩勝峠を越えて石勝線へと入る。
あまりに心地よくて眠ってしまい気づけば追分であった。
南千歳17:11着、同じホームで快速エアポートに待ち時間なしで乗換でき新千歳空港17:16着。
おみやげを買い込み18:10発のPeach MN108 で無事関空に20:20到着した。
最後に、今回の旅ほど定時運行どおりに進んだ旅はなかった。
単線区間が多く、荒れた天気、シカにも邪魔された。
にもかかわらず予定した時刻表通りの旅をさせてくれたJR北海道さんにエールを送りたいと思う。
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