Drkの特急ミシュラン File28 小田急50000系 VSE
- Michelin Express – File 28 Series 50000 “Vault Super Express”
総合評価 ☆☆☆
2005年にデビューした小田急ロマンスカーの平成版フラッグシップともいうべき車両。 “Vault Super Express”略してVSEという愛称がある。 10000系HiSEの置換用に製作され、ロマンスカーの中のロマンスカーをめざし、展望席を復活させ、HiSE以来の連接式、10両固定編成で登場した。 平日5往復・土休日6往復の固定運用で、2006年には鉄道友の会より、第49回ブルーリボン賞を受賞。2007年元日には「ニューイヤーエクスプレス」に運用され、営業運行では初めて江ノ島線にも入線した。2010年にLSE・HiSEの不具合から「ホームウェイ75号」に充当され、多摩線にも営業運行で入線した。 設計速度は130㎞/hだが、現在の営業最高速度は110km/h。
アメニティ:☆☆☆
Vault(天井が高い)のとおり、カフェカウンターのある3号車、8号車と両端の展望席を除けば2,550㎜の高さがある。
普通席はリクライニングシートで、シートピッチは1,050㎜あり、座席がわずかに外側に向いている(座席を固定する位置が5度だけ窓に向いている)。
しかし、これがアダとなってシートピッチが850㎜しかないデッキそばの1列目の席だけはかなり窮屈。
普通席のヘッドレストは詰め物のせいかかなり固いのと、リクライニングすると座面が沈み、窓側席と通路側席を仕切る肘掛すらないので、長時間乗ると若干ツラいのが玉にキズ。
3号車にはサルーンと呼ばれるコンパートメント席が3区画ある。パン下なので天井が低く、背もたれもほぼ直角なので、くつろぐ、というよりはグループでにぎやかに、という
雰囲気の車両。
展望席はシートピッチが普通席より広く1,150㎜とられ、前後に各4×4=16席あるが、フラット構造なので3列目より後ろはややツラい。
間接照明も手伝って、雰囲気自体はオレンジ基調にまとめられているが、近鉄のしまかぜ同様、屋根を高くとったため、どうしても手荷物の収容スペースに難がある。
ロールカーテンをワイヤーで支えて眺望を広くしたり、HiSE以来のオーダーエントリーシステムを採用するなどの工夫がみられるだけに、細かいところのサービスというか気配りが若干お留守になっているような気がする点が惜しい。
経済性:☆☆
10両固定が2編成所属。それぞれが3往復の2本運用なので、6往復あるが、
メンテナンス時は他車種で代走するため経済性は望めない。
利便性:☆☆☆☆
新宿をターミナルに持ち、小田急のフラッグシップとして運用しているので、時間帯がよく、停車駅の少ない速達タイプの「スーパーはこね」「はこね」に絞って運用されている。
そのためVSEで運用されている列車は利便性が高い。
ときめき度:☆☆☆☆
細かいところに気配りが見られ、観光色を前面に出していてデザインも洗練されているのでときめき度は高め。今後、リニューアルされるときにアメニティであげた問題点を解決すれば、より乗りたくなる車両になるだろう。
鉄道車両写真集
小田急電鉄 50000系 VSE
7000系 LSE リニューアル車
30000系EXE 60000系MSE
過去の車両 3000系SSE 3100系NSE 7000系LSE
10000系HiSE 20000系RSE
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