サイキョージ氏の黒部峡谷鉄道に乗ってきました。
今年のGWの後半は5月3,4日と働いたので5,6日の1泊2日で黒部峡谷鉄道に乗りに行く計画を立てた。
この繁忙期に格安キップなるものはなく正規運賃でいかに旅費を安く抑えるか頭を使う。
高山線の高山以北の未乗区間をつぶすために京都→岐阜→富山→京都の1周きっぷを某駅のみどりの窓口でオーダーした。
あらかじめDr.Kに発券可能か確かめると山科駅は京都市内駅で山科→山科にすれば経路が重複せず、かつ200Km以上あるので京都市内→京都市内の発券が可能であるとの見解だったのだがマルスの係員は発券できないと一点張り。
結局、私が折れて発券されたのが京都市内→大津京、大津京→京都の連続キップであった。
特急料金は京都→米原が新幹線特定特急券¥950と「ひだ25号」米原→飛騨古川が¥1510。乗り継ぎ割引が適用されるため在来線だけを利用するより600円ほど安くなる。この「ひだ25号」はややこしい列車である。
大阪→高山の運用であるが「ひだ5号」名古屋発飛騨古川行きと岐阜駅から併結されるため飛騨古川までの特急料金は大阪から通しで計算される。
この係員は乗り継ぎ割引と高山で分割された指定席特急券を発券できるのか心配したがこちらの方は時間がかかったがうまく発券してくれた。
乗車券とあわせ発券に30分ほどかかってしまった。
後ろに並んでいた人ごめんなさい。
*1日目 京都→米原→飛騨古川→富山→魚津→新魚津→宇奈月温泉(泊)
京都8:29発ひかり512号で米原まで行く。
自由席はすいていて快適そのもの、ゆっくりと朝食をとる。
米原で「ひだ25号」に乗り換えるとなんとそこにはDr.Kがおられるではないか。
彼も京都~富山一周の行程をとるようでキップも同じハズなのだが見せてもらうと京都市内→京都市内できちんと発券されてるじゃん。
当然のことながらDr.Kの運賃のほうが20円安い。
いまさら20円返せとは言わないが、キップの経路、特にJR西日本では山科を含む問題点に関して、JRはマルス係員に対してきちんとした研修を行うべきである。
発券した駅によってキップの種類が違うなんて、あってはならない事である。
「鉄」の人たちがオーダーする乗車券は、ややこしくて発券に手間取る場合が多いだろう。しかしその分JRに対して一般の人々よりも運賃を多く支払い、収入に貢献しているわけだから窓口の係員は真摯に対応してほしいものだ。
Dr.Kと高山で別れ、飛騨古川で下車。
昼食に飛騨牛ステーキを食べる。値は張るが肉が軟らかくてうまい。
食事後、町を散策する。
町並み保存がされていて水路が張りめぐらされ、落ち着いたたたずまいの町である。
駅近くの浄土真宗本願寺派圓光寺にお参りしたあと酒蔵で地酒をしこたま試飲して「ひだ11号」で富山着16:42。
富山→魚津の乗車券を買い足して北陸線に乗り換え、
さらに魚津で富山地鉄に乗り換える。
JRとの連絡駅 新魚津から宇奈月温泉行の電車に乗ったのであるがクロスシートの多くが進行方向を向いていない。
なぜだろうと思いながらシートの方向を変えて座った。
地鉄はJR黒部までは北陸線とほぼ併走しJRと北陸自動車道、北陸新幹線をオーバークロスしたあと山中に分け入っていく。
18:22終着駅宇奈月温泉で下りたのは10人ほど。
ほとんどの宿泊客は車利用なのであろう。
改札を出ると宿泊するホテルのお迎えが来ていた。ありがとう。
*2日目 宇奈月→猫又→宇奈月→電鉄富山→富山駅北→岩瀬浜→JR富山→京都
黒部峡谷鉄道は定員制なのでネット予約して料金を振り込んでおいた。
黒部川の電源開発のために造られたのがこの路線のルーツであるだけに峡谷の断崖絶壁を走るトロッコはスリル満点。
新緑とダムで堰き止められたエメラルド色の水面が目にも鮮やかだ。
次は紅葉の時期に来てみたい。
トロッコはGWから営業を開始したばかりなので終点の欅平まで行かず、
猫又で戻ることになる。
宇奈月で昼食後、地鉄の特急「うなづき号」で富山まで出る。
地方鉄道で経営が苦しいのは分かるが営業キロ53.3Kmで特急料金を含めと\1990の運賃は高すぎる。
利用客を増やすためにもなんとかしてほしいものだ。
「うなづき号」はよく揺れるが快調に飛ばし、上市駅に到着した。
なんとこの駅でスイッチバックするではないか。
なるほど、昨日、新魚津から乗った電車の座席が進行方向の逆を向いていたのは、富山発宇奈月行きの電車が上市までの客を下ろしたあとスイッチバックして新魚津までさほど多くの客を拾わずに来たためだと一人納得した。
電鉄富山に着いたあと最後に富山ライトレールを乗りに行く。
富山駅前は新幹線の工事の真っ最中で仮設の通路を延々と歩かされる。
富山駅北側まで地下道を抜けてライトレール「ポートラム」に乗り込んだ。
ほぼ満席で立っている乗客もいる。
ポートラムは富山駅から途中の奥田中学校前まで新設された路面上の軌道を走る。奥田中学校前電停から旧富山港線の線路上を走る。
路床、レールなどはJR時代のものをそのまま使っている。
3セクであるライトレールは駅の新設、列車交換設備、信号設備、新車両などにそれなりの金をかけたものの、それ以外のJRの財産は無償で譲り受けたようだ。
設備投資を最小限にとどめ運行本数をJR時代のほぼ3倍にし、カッコいい車両を導入し、沿線住民の利便を図ることによって乗客を増やしたこの方法は他の地方都市の先例になってほしいものだ。
富山市は高岡市とともに路面電車でエコを前面に出せば富山県観光の目玉になると思うのは「鉄」だけだろうか。
旅のシメは富山発15:22サンダーバード34号。京都まで高岡、金沢、福井の3駅しか止まらない最速の特急である。18:09京都着、さすがに速い。
キップのトラブルはあったが富山のいろいろな鉄道が楽しめた旅であった。
食い物も酒もうまい、温泉もある。
富山は「鉄」とってたまらない町であった。
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