Dr.Kの特急ミシュラン File15 JR北海道 789系1000番台
Dr.Kの特急ミシュラン File15 JR北海道 789系1000番台
特急ミシュラン - Michelin Express - File 15 Series 789-1000
JR北海道 789系1000番台 総合評価:☆☆☆
781系の置換にあわせて、ライラックとスーパーホワイトアローをスーパーカムイに統合するにあたり、785系と編成単位で共通運用するため、2007年に5両編成7本が登場。
グリーン車や中間車の簡易運転台がないなど、青函間で活躍する0番台とは仕様が異なり、2001年からリニューアルされた785系に仕様をあわせている。
札幌~旭川間136.8 km を岩見沢、美唄、砂川、滝川、深川の途中5駅停車で1時間20分、表定速度 102.6 km/hで結ぶ。
2010年の踏切事故で第5編成が廃車となり、現在は6本。輸送力調整で減便されたので
代替車両は製作されていない。
アメニティ:☆☆☆
運転時間が短いため、普通車のみで、自由席主体(指定席は1両)で、新製時から2ドアで、960mmピッチの回転式リクライニングシートの自由席4両と、1050mmピッチのゆったり落ち着いた雰囲気のu-seatという指定席(2000番台)が1両の5両固定編成を組む。
やはり北海道ということで、完全なデッキがあり、u-seatはPCコンセントもあるなど、素晴らしいのだが、いかんせん、300円の差でしかない自由席とのアメニティ差が気になるところ。自由席に至っては、近郊用の721系が素晴らしすぎるため、こちらとの差も小さいところに不満が残る。
経済性:☆☆☆☆☆
「スーパーカムイ/エアポート」「すずらん」の運用を785系とともにこなしている。
すずらんには優先的に785系が運用されているため、南千歳以南での遭遇率は極めて低い。
守備範囲が狭いうえ、785系と789系あわせて18本を予備車も含めて一元化した共通運用のため、非常に運用効率は良い。
利便性:☆☆☆☆
785系の項でも述べたが、幹線での本数は確保されており、1時間サイクルのパターンダイヤだけを見ると利便性はいいのだが、旭川以北への特急がランダムダイヤで割り込んできてパターンを乱しているのと、全編成が5両で固定されていて、中間車3両に走行関係の機器を集中したユニットを組むため、785系と違って編成をばらすことができないため、どうがんばっても別に付属編成を用意しない限り増発が難しい。
また、エアポートでの運用時に6両編成の721系と合わないのが惜しい。
ときめき度:☆☆☆
特急らしい俊足と、洗練された設備を持つが、札幌近郊の721系で運転される快速のクォリティが非常に高く、非貫通構造で全面眺望も楽しめない。
u-seatに乗らないのであれば、車齢の割にときめき度は低い。
改善点
1M方式の自由席仕様の車両を増備し、4~5号車間に挿入して3M3Tの6両編成とし、721系エアポートと編成を揃えたほうが何かと便利。併せて、4+2にばらせるようにしておく。
785系も500番台の自由席仕様を用意して6両編成にするとともに、中間に押し込んだ元付属編成の先頭車を復旧し、3+3にばらせるようにしておく。
こうしておけば、繁忙期に10両くらいまでの増結が可能。
また、一番手っ取り早いのは、261系100・200番台の足回りを整備し増備したうえで、現在オソーツクとボロベツに運用されている183系を一掃し、789系と併結できるようにして、オホーツク、サロベツ用に増備し、スーパー宗谷も含めて共通運用してパターンダイヤに組み込むとともに、旭川までは789系でも増結をできるようにしておく。
すずらんのダイヤも2時間毎にし、2時間サイクルにスーパー北斗、北斗、すずらんの3本でパターンダイヤが組めると、スーパー北斗と北斗の速度差もあいまって函館口のダイヤも美しく、普通列車のダイヤも揃う。
朝ラッシュの札幌行きで普通に引っかかって遅くなる便は、江別に停めるのも手。
南千歳以北ではこれにおおぞらととかち各1本とエアポート8本、普通8本が入るとよい。
札幌折返しのエアポートは札沼線電化区間に乗り入れると格段に札幌近郊の利便性が上がるだろう。
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