9月は働きづめだったので、その分の代休で、午後半休をとって愛知県への出張2件をひっかければ4日分の旅行ができる。
渡りに船で、大学同期のT氏から、白浜温泉につかり、紀伊田辺のなじみの店Sで一杯、翌日は紀州鉄道乗りつぶしと、有田鉄道と野上電鉄の廃線跡を歩き、3日目の昼食は和歌山で井出商店のラーメンを食べてサザンプレミアムで難波に戻って飲む、というプランが提示されたので、前職でしょっちゅうやっていた行動ではあるのだが、T氏から、Sの飲み代は俺が全部出すから、かねてから行きたかった某隠れ家に連れて行け、ということで、T氏のプランに乗っかることになった。
しかし、旅行の2日前、この行程の2日目に、埼玉への出張が入ってしまう。
2日目はあきらめて埼玉に行き、3日目の井出商店から再合流することでT氏と折り合う。
10月12日(金)
午後休みを取って職場近くでタクシーを拾い新大阪へ直行。
新倉敷からこだま740号とのぞみ26号を乗り継いできたT氏と新大阪で合流。
・くろしお15号( 新大阪 14:00 → 紀伊田辺 16:17 )
新大阪からくろしお15号に乗って白浜へ。車両は287系。
普通指定を利用するとき、希望を聞かれたら「1号車以外」ということを強くお勧めする。
その理由は、287系の設計上の難点。
時刻表に「新型車両で運転」とあるものはこの車両で、乗車位置案内にはA(ちなみにBはオーシャンアロー、Cが381系パノラマ編成)とある。1号車はクモロハ286という車両で、グリーンと普通指定が半々になっているのだが、運転席直後のグリーン席側にしかデッキがなく、グリーン席をはばかりながら通り抜けるか、それを避けるには、週末や夕方は混雑している自由席の2号車デッキから乗るために、指定席をとっているのに自由席の行列に混じらなければならないからだ。
我々はこれを重々承知しているので、T氏に依頼し5号車の並びで押さえてもらう。
列車本数の多さから、天王寺までは70km/h、鳳までは95km/hに最高速度が抑えられているので、のろのろと進む。鳳の手前から一気に加速する。
鳳からきのくに線の御坊までは113系が運用から退き、103系や205系1000番代も日中は乗り入れないので、それらの置換えに投入された225系5000番代と、共通運用されている223系0番代、2500番代の天下。すれ違うのはほとんどこの車両。
関空/紀州路快速8連では、中間先頭車の前照灯がまぶしい。
223系0番代を除き、前照灯は白と黄色とのコンビネーションランプで、225系は高輝度灯なので特にまぶしい。連結部を認識させるための安全のためとはいえ、走行中までつけっぱなしで走ることはないだろう。せめて、黄色だけとか、代わりに
テールランプ(赤)にできないものか。これ以外にも、187系、189系DCや103系やサンライズなど、おでこにあるライトをつける意味ってあんの?
眼つぶし以外の何物でもない。
天気はいいのだが、きのくに線に入ると西日がまぶしい。とくに冷水浦付近から海岸線を走るところは非常にまぶしい。湯浅で追い越す普通は残り少ない117系。ただ、色が和歌山末期色の水色1色になって帯が消えているので、一見すると塗装しなおされたばかりの103系に見えてしまうのが、新快速を世に知らしめた名車117系に申し訳ない。
117系は窓の下に帯があるから117系なのであって…。
これはT氏と意見が一致した。
T氏は職場が倉敷市にあるので、黄色1色の117系は見慣れているのだが、103系の基本色バリエーションの中に黄色があるから、やっぱり塗りなおされたばかりの103系に見えてしまうという。
帯がある塗り方では、東海色はまだ許せるらしいが、福知山色も彼は嫌っている。
その理由は「細帯こそあるが、117系が史上最悪の特急車である185系200番代に見えるから」だそうだ。最近、JR東日本が185系200番代に153系っぽい、157系っぽい塗装を施しているが、117系っぽい塗装をしたら許せないと言っている。
そんなこんなで紀伊田辺に到着。
構内の電留線で225系が寝ている。数年前には想像できなかった絵である。
ここでおりて、なかたによって梅干し購入。路線バスで白浜温泉の本日の宿へ。
温泉を堪能して、タクシーで田辺に戻ってSで一杯。看板まで飲んでタクシーで宿に戻って泊。
10月13日(土)
朝風呂に入り、私だけ一足先にタクシーで紀伊田辺駅へ。埼玉で午後から仕事があるためだ。
紀伊田辺駅でこちらにもどるときに使う豊橋発の京阪神ゾーンの周遊きっぷを購入。 これから乗るくろしお4号はもう入手済みだ。
・くろしお4号(紀伊田辺6:51 → 新大阪 9:20 )
指定されているのは4号車。
紀伊田辺を出る時点ではまだすいている。
この列車は、速達タイプではないうえ、阪和線内でも日根野はもちろん、和泉砂川と和泉府中にまで停まるのだ。
先行する紀伊田辺始発の紀州路快速は、通常は阪和線熊取まで各駅停車のところ、御坊から快速運転し和歌山まで先着するので、きのくに線内で追い越すのは湯浅での御坊発普通のみ。
阪和線内は列車本数がぐんと増えるため、和歌山から天王寺までは通常より10分弱遅い。
珍しくと言っては怒られるが、新大阪までさしたる遅れもなく到着。
のぞみ8号(新大阪発9:37)に乗り換え、東京(12:13着)まで爆睡。
東京からはなすの257号(12:20発)に乗り換え大宮(12:45着)で下車。
13時に現場入り。仕事は14時から20時までだ。
20時すぎに大宮を出たのでは、新幹線を使わなければ東京最終のぞみ(21:20)は厳しい。
というわけで町田に泊まる。湘南新宿ラインと小田急ロマンスカーで町田へ。
宿が町田なのは、新横浜から翌朝6時の朝一ひかりで京都に入るためだ。
10月14日(日)
町田を5時19分の横浜線で出発し、新横浜6:00発ひかり493号で出発。
この電車は前日に4番線に回送され新横浜に帯泊しているN700系。豊橋までの乗車券を買い足し周遊きっぷで関西入り。
設定当初からN700系が限定運用されている立ちスジなので、小田原と静岡に途中
停まるのに、のぞみ99号に抜かれることなく新神戸まで到達する。
この列車で京都まで到達。ここからくろしお3号で和歌山に向かいT氏と再合流する。
くろしお3号( 京都 8:32 → 和歌山 10:04 )
ここから周遊きっぷの出番。自由席の3号車に陣取る。
向日町付近で検札に来たので、自由席特急券を所望したところ、請求額は1360円。
なぜ京都からの特急券が必要なのかを質したところ、「京都からご乗車されているので京都からの特急料金が必要です」という。
もう一人の車掌を探したが、新大阪に到着するのでいったん席に戻る。
私が支払うべき自由席特急料金は、日根野~和歌山間の630円が正当。
立派なウソだ。
先ほどの車掌に交通新聞社出版のJR時刻表、2012年10月号の22~23ページを示し、
さきほどの説明と矛盾があるが、
と厳しく追及したところ、不当請求に気づき、
私に対して発行したきっぷを取り上げ証拠隠滅しようとしたため、
天王寺駅に到着した際に天王寺の駅員を呼んだ。
車掌の現金収受が不当請求であることを駅員も認めたため、
この車掌を引き渡そうとしたら、
駅員は不当請求を認めながらろくな対応をせずに、
私の訴えを無視して天王寺駅発車を強行した。
6号車の車掌にも猛抗議。
3号車で私が半身を乗り出して駅員とドアを挟んでやり取りしているのが見えていないのか。
耳障りなまでに、「痴漢などの迷惑行為や、不審なものがあれば車掌、駅係員にお知らせください」という、普段の電車での車掌の車内放送は一体何なんだ?
虚偽の説明をしたうえでボッタクリ行為を行っているのだから、十分な迷惑行為だろう。
この不当請求に普通の客が気づくことができるか?答えは否だろう。
この車掌の不正を認めながら、見て見ぬふりをして何も対応しない、というのは、
どういうことなのだろうか。
JR西日本は、組織ぐるみでこのボッタクリをしている、ということか?
和歌山に着いた時も、顔も見たくないのに3号車デッキに立ってやがる。
かくして、T氏と和歌山駅で合流し、歩きで井出商店へ。
昼の2時間だけの営業だが、当日は日曜だけあって半端ないこみ方。
T氏は13時のサザンプレミアムで帰るとのことだが、私は愛知での商談があるため、日根野までの自由席特急券と乗車券を買い、またもくろしおから新幹線を乗り継ぎ名古屋へ。(ここでかえり券を使ってしまうとゾーン券が使えなくなるため、新大阪から名古屋へは回数券を使用)。
名古屋からは久しぶりに名鉄特急にのり、ミューチケットでパノラマスーパーの指定席にふんぞり返る。知立までに急行を追い越してしまうので、知立から先の客は特急に集中する。駅舎改良工事の工事が行われている東岡崎で下車。
東岡崎から徒歩15分の道のりを歩き商談へ。
商談後は、商談相手の若旦那に東岡崎まで車で送っていただき、名鉄特急で名古屋に戻る。名古屋で土産を購入し、ここからはT氏ほか友人が待つなんばの店に向かうため、近鉄アーバンライナーNextのデラックスシートで爆睡。
なんばで旧友と飲む。
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