Dr’Kの特急ミシュラン File12 京成電鉄 2代目AE形 SKYLINER
特急ミシュラン - Michelin Express –
File12 Series AEⅡ “SKYLiNER”
2代目京成AE形 スカイライナー 総合評価 ☆☆☆☆
2010年7月17日に開業した成田空港線では、最高速度を160km/hとすることにより、
東京都心から成田空港までを30分台で結ぶことになった。
そのため、本ルートの空港アクセス列車を運行することになる京成でも、高速運転に対応している車両が必要となり導入されたのが、2代目AE形 スカイライナーである。
原点に帰る意味から、スカイライナー初の形式AE形を名乗ることになった。
アメニティ:☆☆
すべて普通席で、市松模様をアレンジした青系統の色でまとめられ、1050㎜ピッチの
横4列のリクライニングシートが並ぶ。
床面にはカーペットが敷かれており、間接照明としたが蛍光灯数を増やし、室内の明るさも確保され落ち着いた雰囲気を持つ。
が、運転時間が標準37分と大幅に短縮されたため、8両編成でサービスコーナーは4号車にしっかりあるが、トイレが5号車にしかないのが大きなマイナス。
せめて2~3か所ほしい。「乗る前に済ませて来い」という感じがする。バスじゃねぇんだから…。というところで、☆2つ(評価はトイレつき車両もう1~2両があれば☆が増えた)。
経済性:☆☆☆☆
8両編成で将来は10両まで拡張できる設定。ラッシュ時には京成本線でのモーニングライナーやイブニングライナーにも運用される。運用効率はまずまず。
せっかくの新車を作るなら、都営浅草線、京急への乗り入れを考慮して設計しておけばよかったのだが、そうはなっていない。羽田への乗り入れができれば何かの時に役立つし、将来この手の列車を設定するときに改めて車両を新造しなくて済んだのに…。
その点が惜しい。
利便性:☆☆☆☆
ターミナルは京成上野だが、山手線・京浜東北線と接続する日暮里に停車するため利便性はいい。運転間隔が40分なので、2時間サイクルのダイヤで毎時の時間が揃わない。
これ、なんとかならなかったのかなぁ。というわけで☆4つ。
ときめき度:☆☆☆☆
やはり160㎞/hは魅力。各車両の客室には前方眺望の映像が映し出されるので、スピード感がよくわかる。平行路線のライバルがこの車両の導入にさきがけて新車を導入はしたものの、元のサービスレベルが話にならないものだったのがやっと水準に達した、というもので、直通できる強みをまったく生かせていないため、やはり、こちらを選んでしまう。が、競争ということもあるので、もっとブラッシュアップをしてもらいたいという期待を込めて☆4つ。
今後の改善案:
せっかく都営浅草線と線路がつながっていて、京急も含めれば横浜や羽田空港に乗換なしで行ける列車の運行ができ、しかも京急は120㎞/hで運行できるので、このメリットを生かさない手はない。
これを考慮した設計になっていないのが惜しい。
京急のダイヤの密度が高いので難しいが、横浜・仲木戸(東神奈川)・川崎・羽田からやろうと思えば乗換なしで成田に行けるのは大きいし、品川をとおるので東海道新幹線の利用客も取り込めるようになる。また、リニアのターミナルをJR東海は、品川に置くことを想定しており、これにも合致する。
潜在的なニーズを掘り起こす意味でもAEそのものを改造するか、後継車でやってみる価値は十分あるだろう。
鉄道車両写真集
2代目 新 AE形 スカイライナー
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