Dr’K の特急ミシュラン File10 東武鉄道 100系 スペーシア
特急ミシュラン - Michelin Express -
File 10 Tobu SuperEXP Series 100“SPACIA”
東武100系 スペーシア 総合評価 ☆☆☆☆☆
1990年にデビューしたVVVF特急車のさきがけともいうべき車両。
連続急勾配がある日光線での高速運転のため、
6両固定編成、オールM方式の強力編成。
計画では130㎞/h運転が予定されているが、現行は120㎞/h。
オールアルミ合金製とされ、軽量化と低重心化が図られている。
アメニティ:☆☆☆☆☆
1~5号車は普通席で、
シックな色の横4列のリクライニングシートが並ぶ。
シートピッチは1100㎜あり、フットレストもついている。
これだけでも、
JR東日本や東海の383系ならほぼグリーン車の水準。
6号車はグリーン車扱いの4人用コンパートメントで、
中央に大理石のテーブルがあり、
床面にはカーペットが敷かれており、
ホテルのロビーのように非常に広々としている。
客室の静粛性に特に配慮した結果、非常に静か。
(床部分の厚さが130㎜ある。先代の1720系は50㎜。
客用扉には外開式のプラグドアが採用され、
側面の平滑化も図られている)
ヨーダンパ装備はもちろん、ジャーク制御、
ノッチオフ時の絞込遮断など、
足回りには乗り心地改善対策が徹底して施されている。
このため、乗り心地は極めてよく、
さらに落ち着いたデザインと静粛性から、
観光列車でありながら、落ち着いて乗ることもできる。
しいて難点をあげるなら、
座席上に読書灯とともにエアコンの吹出口があるので、
喉をやられないように気をつけるくらい。
3号車にビュッフェがあり、ほとんどの列車で営業している。
20年たっても全く色褪せない、
利用客本位の超一流のアメニティを持っている。
文句なしに☆5つ。
経済性:☆☆☆
JR乗入できるのは9本中3本。
運用にはやや余裕があるので、JRのシステムを追加して
JR乗入車を増やして増発すれば、もっと人気が出ると思うが…。
利便性:☆☆
東京の新名所、東京スカイツリーをとおるが、
いかんせん浅草はターミナルとしては不便。
これが大きなマイナス。
JR東に乗り入れることで
池袋、新宿をターミナルとすることができるようになった
この点をプラスして☆2つ。
小田急のように、
通勤対応に停車駅増をしてもよい気がしますね。
ときめき度:☆☆☆☆☆
リニューアルして装いも新たにした
スペーシアは乗る楽しみも多い車両。
20年たっても、
アメニティの質の高さゆえ、ときめきは変わらない。
今後の改善案:
せっかく東京メトロ半蔵門線との乗り入れを果たしたので、
スペーシアの後継車には、小田急のMSEのように、
JRと東京メトロ・東急田都線の両乗入対応をしてもらいたいところ。
総武線と連絡する錦糸町、
東京CATのある水天宮前、大手町なども通るので、
潜在的なニーズを掘り起こす意味でも、
やってみる価値はあるだろう。
J鉄局の鉄道車両写真集
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コメント
補足すると、栗橋であの時間運転停車するのなら、営業停車してくれてもいいのになぁ、と思うのは、私だけ?
投稿: Dr.K | 2012年11月17日 (土) 21時11分