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2012年5月15日 (火)

Dr.Kの 2012年5月の旅 E657系に乗ってきました

大阪市内で局長氏、サイキョージ氏、T氏と
局長氏の出版祝いの宴会後、大阪駅へ。

今回も旅のスタートは大阪0:37サンライズ瀬戸・出雲。
利用する切符は東京ゾーンの周遊券。
首都圏で有効に時間が使え、
特に房総+チバラキ(千葉、茨城)エリアが移動に絡む場合は、
特急の自由席を千葉エリアのゾーン内は有効利用でき、
非常にコストパフォーマンスが高いため、
この組み合わせは定番になりつつある。

熱海手前で目が覚めた.
伊東線は大雨で運転見合わせとのこと。
前回も爆弾低気圧に阻まれたので、一抹の不安が…。

若干遅れたが、東京からの乗継列車である
しおさい1号(東京7:37)への乗継には影響せず。

しおさい1号を佐倉まで利用する。
佐倉は周遊ゾーン内のため、
足が出る区間の自由席特急券は買わずに済むため、
トラブルもなく検札もすむ。

 3月から周遊きっぷのゾーン券に
しおさい号のゾーン限界である佐倉が記載されるようになったが、
これを鬼の首をとったように
「253系1000番台に乗ってきました」「2011年12月の旅3-1,2」
に対応したがごとく、JR東日本サービス品質改革部次長氏が、
先の記事の事件の抗議の手紙の返信に挙げておられたのを
思い出した。
(JR東日本による一連の不正発券の問題点の
一番のポイントである、区間外乗車となる切符を購入する時、
正しい取扱ができる係員がほとんどいなくて、
自由席特急料金をゾーン内にもかかわらず請求、
収受する係員が不特定多数いることとはズレていて、
勘違いも甚だしいのだが)。

 しおさい1号を佐倉で下車し、同じホームにやってくる
8:44発の鹿島神宮行普通(209系4連)に乗車。
この列車は千葉発で、佐倉には8:38に到着し、
後続の成田エクスプレスの通過待ちをする。

 成田エクスプレスが若干遅れたため、
やや遅れて出発するが、
成田で特急あやめ4号と交換のため
12分の停車時間が確保されており、ここで遅れを吸収する。
(成田線は佐倉~成田間は複線だが、
成田から佐原、成田空港、我孫子の3方面に分岐し、
それぞれ単線になる)

 滑河でも上り列車と交換し、佐原に到着。
運転系統的にはここで鹿島線がわかれるが、
実際に線路が分岐するのは次の香取。

鹿島線は橋梁、高架区間が多く、
京葉線とともに風邪をひきやすい線区なので、
今日のように風の強い日は気が気でない。

 鹿島線に入って最初の駅である十二橋は、
鹿島線で唯一行き違いができない高架片面の無人駅。

潮来から先の各駅は交換可能だが、
この列車は旅客列車との交換はない。

 鹿島線がその旅客輸送量の割に設備が充実しているのは、
貨物輸送と鹿島スタジアムのサッカー観戦客輸送のためだ。

 構内こそ広く、鹿島線車両の夜間滞泊もあるが、
通常は貨物取扱しかない臨時駅の
鹿島サッカースタジアムまでがJR東日本の路線なのだが、
運転系統は鹿島神宮が境界となっており、鹿島神宮で乗り換える。

 震災以降初めて鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗車する。
鹿島臨海鉄道に入って最初の駅の荒野台までは、
運賃が別会社のため2社分の初乗り料金が重なると
距離の割にひどいことになるので特定運賃で30円割引。

 2駅目の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」は
駅名の長さで有名な駅。
改めて2段標記になっている駅名を見るとやっぱり「長い」。
次の鹿島大野は島式ホームの駅で、個性的な駅舎が有名な駅。
ここから大洗まで、交換ができる駅とできない駅が交互に続く。
新鉾田は数少ない有人駅。
拠点駅らしくそれなりの数の客が乗り降りする。
せっかくの大洗鹿島線なのにひどい雨。動いてるだけマシか…。

 列車はなおも北上し、大洗で乗ってくる。
ここは3番線まであり、車庫も併設されている。

島式ホームが水戸方面行で、
水戸から大洗までは運転本数がぐっと増える。

お昼にはちょうどいい時間帯なのだが、
10分の接続で普通いわき行があるため、
これに乗って大甕へ。

大甕駅から海側に
しばらく行ったところにある思い出のお店で遅めのランチ。

大甕駅に戻って、周遊きっぷのゾーン券を提示し、
みどりの窓口で若い男性係員に、
取手までの自由席特急券と乗車券を所望したのだが、やっぱり

「取手を停まる列車となると…(上りはない)。
土浦まででしょうか?」というセリフが口をつく。

…どうなってるんでしょうねぇ。
ただ、マシなのは、
「周遊きっぷのゾーン券持ってるんだから、
上野まで乗るにしても取手までの特急券があればいいでしょ?」
と指摘したときに、
「あ、上野までご乗車ですか、
それなら取手までの特急券で大丈夫すね」
と、まともな答えが返ってきたことである。

そうして、
大甕15:08発の651系「スーパーひたち42号」で水戸に移動。

 7番線に到着後、スーパーひたち42号を降りて、
中間改札を通過し水郡線ホームへ。

 水戸駅で、今回、お目当てのE657系
「スーパーひたち46号」乗車までの1時間、
撮り鉄に勤しむ。

エキナカのロッテリアでアテ替わりにポテト大を、
向かいのNEWDAYSで燃料を補給し、
特急ホームの7番線に戻る。

水戸駅では途中下車(本改札を出ること)をしなければ、
通しの特急料金で乗れるのを最大限に生かす。

 雨の降りしきる中、E657系が姿を表した。
車内をみた第1印象は、E657系は某誌にも書いていたが、
JR東日本の「自分たちの都合が最優先」
という思想が色濃く表れた車両だと感じた。

 サザンプレミアムのように、
座席にPC用コンセントがついていて、
シートピッチは若干改善されてはいるものの、
フットレストなしで「10両固定非貫通で付属編成なし」
「正味半室分のスペースしかない
4列シートのグリーン車」というところが全くもって「国鉄思想」。

 どういうことかというと、
JR東海の「1,323(300系以降の16両1編成の定員。
グリーン席200、普通席1123)」という
こだわりと全く同じという意味だ。

 つまり、車両を効率よく運用するために、
輸送量を調整するのをやめて10両編成に統一し、
勝田での分割併合を解消。
1列車に詰め込める人間の数を揃えられる。
JR東日本にとっては良いことずくめ。

 客にとってあまりメリットはPC用コンセントや
ちょっぴり改善された普通席、
勝田での分割併合がなくなるぶん、
勝田以遠の客はその分時間が短縮されるぐらいで、
最も大きいパイの上野~水戸間のメリットは薄い。

 N700系と同じ「ちょっとこマシなお茶濁し」ってとこでしょう。
グリーン車は651系のほうが断然いいからねぇ。

 水戸を出てしばらくすると、
車掌が検札にやってきたので、
大甕で購入した大甕~取手間の自由席特急券と
乗車券、周遊きっぷの東京ゾーン券を提示。
やっぱり挙動が怪しい。

 ここで、見え透いた虚偽の説明をする車掌。

「取手から先の特急券をお持ちではないので、
土浦までということでよろしいですか?」

「(周遊きっぷのゾーン券も併せて見せているのに)
なんでやねん。上野まで乗るわ!」

「このきっぷ(周遊きっぷのゾーン券)には
特急料金は含まれておりません。」

… 2011年8月、12月、3月に続いて、またまたですよ

 やっぱり、3月末に訪問した時の
JR東日本、サービス品質改革部の担当者の方の神妙なお顔は、
見事な演技だったわけですね。

周遊きっぷのゾーン券は、この地図の範囲内なら、
特急の自由席に無条件で乗れるはずや

(特急料金を不当にとろうとしていることを
一利用客である小生が)わからんと思ってんのか?」

P22

「私の勉強不足です.」

でました。決まり文句。
どいつもこいつも、このセリフを出せば済むと思ってやがる。
良くも悪くも、きっぷの勉強をしていなければ、
特急に乗務する車掌になんかなれるかっての。
この一言が、
神経を逆なでされるセリフの1・2を争うものなんだけどな。

 車販嬢が来たので、アイスを所望してみた。
「バニラ、抹茶、りんご」の選択肢。
「りんご?!」というのに惹かれて、チャレンジ。
これはなかなかオツ。

GWといっても、間の午後の上りなので、
指定席はさすがに残席が少ないが自由席の乗車率も並の
週末に毛が生えた程度。
最後の停車駅の土浦からの客を拾っても、
自由席にもまだわずかだが空席がある。

藤代を通過すると常磐名物の交直切替のデッドセクション。
少し手前で字幕の案内が出るのは651系以降と同じ。
補助電源の音以外は静かなもの。
こういうところはまずまず。

取手以南はラストスパート。
外への遮音が優れているせいか、
静かになった時の補助電源作動音と回生音がよくきこえる。

金町で新金線をオーバークロスし、
左にカーブを切ったら[あきばエクスプレス]が並んで北千住。

ここからはカーブもきつくなるので速度が落ちる。
日暮里を通過し、17:38、定刻に上野着。

新幹線は、朝の停電でまだ遅れが出ているようだ。
山手線に乗りかえ、渋谷区内の定宿にチェックインし、
夜勤のショコラ氏を差し置いて、ショコラ氏の隠れ家で一杯。

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