予定よりも遅れて、この6月から営業運転を始めた特急が2つ
「あそぼーい!」と「253系1000番台」
「あそぼーい!」は先月攻略してきたので、
今回は253系1000番台を攻略することにした。
最寄駅から新快速に乗って大阪で下車。
日付は0時を回って時刻は0時23分。
今回の旅のスタートは、ここ最近、
首都圏に出張する時の定番になりつつある
大阪駅11番線から0:34発、サンライズ瀬戸。
山陰線での信号機トラブルで、サンライズ出雲が遅れたため、
30分強遅れて大阪に到着。
サンライズ単独の遅延なら1時間ぐらいなら、
首都圏に着く頃にはダイヤが回復してるので全く心配なし
(ただ走行路線の前後の列車で事故発生となるとこうはいかない)。
かくして、サンライズは32分遅れで入線し、
大阪からの乗客を乗せ慌ただしく発車した。
指定された寝台に入って就寝準備。
桂川橋梁付近で車掌が検札にやってくる。
サンライズの特急券・寝台券とともに、
東武日光までの乗車券、特急券も提示し、
乗継ぐことを伝え、車掌も了解してくれたので、
京都駅を横目に見ながら、安心して眠りにつく。
熱海を出たところで、車掌が状況を教えてくれた。
まだ6分遅れ。微妙。
今日は「おはよう放送」後の横浜で下車し、
7:49発宇都宮行湘南新宿ラインで新宿または池袋までつなぎ、
日光1号に乗り継ぐ。
おはよう放送は6:24。
小田原から貨物線を走行してきたこの列車が
茅ヶ崎で旅客線に戻る時に3分遅れ。
ちょっと微妙。
車掌は横浜に定刻の予定というが、
乗継の宇都宮行きを大船で追い越せず、戸塚で追越す。
7番線に到着する横浜では遅れを2分まで回復。
10番線に急ぐ。
無事、湘南新宿ライン宇都宮行きに乗車でき、
予定通り7時23分に新宿4番線着。
・日光1号( 新宿 7:30 ⇒ 東武日光 9:29 )
日光1号は253系1000番台第1編成。すでに6番線に停車している。
253系といっても、
もとは5次車で最終増備のグループの200番台が種車のはずだが、
まぁ…。
転用改造のやる気のなさをいきなり感じることになろうとは…。
その理由は、窓にあり。
485系を3000番台に改造するにあたっては、
その窓までシートピッチに合わせて作りなおしているほどの
気合の入り方だが、この253系はそこまでしていなくて、
窓と窓の間にモロに柱が来る。
席をひくと、日除けを出すにも2か所出さないといけない。
まさにその5号車9番の席でした。
やっぱりスペーシアと比べると、
485系や彩野ほどではないが見劣りがしてしまう。
この転用は、まさに珍車ギャラリーでかつて述べた通りの転用で、
否定はしないが、
これならば先輩格の651系基本編成から
サロを抜いて6連をつくるほうが、
種車のシートピッチを広げる必要がない(窓とずれない)分
まだいい(思いのほか空いていたので移動はしたが)。
これをしないのならば、
マルスに窓割りと合うか合わないかを入力しておいて、
合わない席はいちばん最後まで売らないようにするなど
の工夫がないと。そりゃみんなスペーシアに乗るわな。
やっぱり。
成田空港輸送と日光・鬼怒川観光では用途が違うんだから、
どーせ内装それにあわせるのなら、
半ばジョイフルトレインに改造するぐらいの勢いで
やればいいんじゃねぇの?
この辺は185系の時と同じ、
やっぱ253系かぁ…OTL…(もちろん悪い意味で)と、
東日本の銭ゲバさを味わった。
金にならないところにはほんとに投資をしない。
見事なまでの徹底ぶり。
というわけで、車窓もへったくれもない。
池袋、大宮でもそれほど乗車はなく、約30%の乗車率で
東武に入るため、栗橋でいったん停車。
最初の停車駅は、両毛線との接続駅の栃木。
新栃木で分岐する宇都宮へは、ここで降りる。
以前スペーシアきぬがわに乗ったとき、
ここで若い女性グループの耳をふさぎたくなるような話に辟易して、
「うるさい!」と大声ではき捨てておりたおっさんがいたなぁ。
新鹿沼を経て、
鬼怒川線が急カーブで分岐する下今市の1番線に到着。
2番線から連絡する鬼怒川公園行が
上り本線上で折返し待機していた。
これに乗ると、AIZUマウントエクスプレスに接続している。
下今市で停車中に、鬼怒川公園行きが入線。
しばらくならんで、下今市を発車。東武日光に9時29分定刻、
6番線に到着。この後、
253系は鬼怒川温泉に回送され、きぬがわ4号になる。
せっかく日光にやってきたので、
世界遺産めぐりと銘打った循環バスで、
約1時間の待ち時間の間に市内を巡る。
・きぬがわ4号( 下今市 11:00 ⇒ 大宮 12:19 )
東武日光駅に戻ってきた私は、10:45発の下今市行きに乗る。
下今市では臨時日光23号に運用されている第2編成と出会う。
臨時日光23号が発車して間もなく、
鬼怒川温泉からやってくるきぬがわ4号が到着。
往路と同じ編成である。
復路は3号車10番と、窓割りとはぴったりの位置。
後ろのお嬢さんに声をかけてリクライニングを倒す。
窓割りによってこうも見える車窓が違うか、と実感する。
やはり窓はシートピッチに合わせて
作りなおしておくべきじゃないのか?
5月には251系に乗る機会があったのだが、
これも9、10号車と1号車の展望席は、元は強烈に狭い
4人がけ座席と、普通車並みのピッチに合わせた窓割りなので、
リニューアル後と全く合っていない。
それなのにA料金。ほかの車両、
特に臨時運用される伊豆急車はB料金で乗れるのにねぇ。
往路よりも乗車率はよく70%といったところ。
前のほうの席の家族連れのおそらく男の子がPSPを爆音で
イヤホンなしでやってるのが若干気になるが、
走行そのものは快調。
車窓を楽しみつつ、
日光市内のパン屋で調達した昼食を車内でとって研修に備えた。
栗橋を出て、JR宇都宮線に入ると程なく大宮。
ここで下車し、大宮駅近くの研修会場へ。
研修を終えた私は、湘南新宿ラインの列車に揺られ、
新宿に移動し、2泊する宿へ。
・しおさい5号( 東京 11:40 ⇒ 銚子 13:31 )
今日は行き当たりばったりで、銚子に海の幸を食しに行く、
と決めた私は、しおさい5号に乗るべく、東京駅に向かった。
無事東京駅に11時過ぎに到着した。
南のりかえ口そばにある、
改札内の当日券売り場に並ぶこと10分弱、若い係員に招かれ、
窓口で周遊きっぷの東京ゾーン券を提示し、
区間外乗車となる区間(佐倉以遠)の
乗車券と自由席特急券を所望した。
「蘇我からですね」という彼のセリフに絶句。
しおさいがどんな経路をたどって銚子に至るのか
まるで理解していない。
時刻表のしおさいの掲載ページを開いても
なお蘇我からとか千葉からとか言っている。
確かに、券面の路線図には千葉と成田が書いてあるが、
その間の佐倉は書いていない。
しかし、路線図を見れば佐倉がその間にあるのは明らかで、
ここから分岐してしおさいは総武線をたどる。
不当請求だと抗議すると、確認してきますと
彼はバックヤードに消え、10分弱ほったらかしにされる。
切符の起点が佐倉であることをようやく確認して、
発券が終わった時には11:33。けっこう慌ただしかった。
しかし、時刻表の周遊きっぷの項を見れば、
どのような切符が必要なのかト書きがあって、
これを確認すれば済む話だが、
なぜこれを知らないのだろうか?
「間違い」というには、これだけ不特定多数の係員が、
よく同じ解釈、原理で間違えられるなぁ…。
よくこれだけ、口裏を合わせられるもんだ。
しかも、こちらが指摘しないと、
この列車が成東から普通列車になることも落としてるし。
まさに金の亡者。よく教育されてて感心するわ。
大々的にHPにコンプライアンスなんて出してるけど、
クソ喰らえだな。
総武地下2番ホームに急ぐ。
所定通り2号車だけが指定席のE257系500番台5連。
E257系、E653系、E751系などの新車は、
機能性のみを重視したもので、シートピッチも狭く薄っぺらい。
席についてほどなく列車が動き出す。
地上に出てすぐ錦糸町。
これ以降も列車は快調に東進する。
市川駅付近で検札に来る。
周遊きっぷのゾーン券と、
そこから足が出る区間の自由席特急券、乗車券を提示。
車販では113系惜別記念グッズが売られていた。
113系の後釜が
京浜東北線でこき使われた209系ってのもなぁ…。
千葉でかなりの入れ替わりがあった。
佐倉からは分岐する成田線が本線であるかのごとく
複線で、本線の総武線が支線のごとく単線区間に入る。
八街、成東とじりじりと乗客が減っていく。
が、成東以降では普通列車になるので、
部活帰りの高校生が大量乗車。一気ににぎやかになる。
地域も足として機能している。
銚子駅1番線についたところですぐ、
改札のすぐわきにあるみどりの窓口で
帰りの佐倉までの特急券と乗車券を購入し、
ネットで探した食堂に向かう。
安くはないが、高くもなく魚料理は新鮮で美味。
・しおさい 12号( 銚子 14:17 ⇒ 東京 16:03 )
かいじ 109号( 東京 16:15 ⇒ 新宿 16:28 )
銚子駅に戻るともう乗車がはじまっていた。
2号車以外は自由席なので、3号車に陣取るとすぐ発車.
直前に検札がきたので、
佐倉までの特急券、乗車券と周遊きっぷのゾーン券を提示した。
各駅で順調に乗客を拾っていき、乗車率がぐんぐん上がる。
「あいた座席に荷物を置かない」
「小さい子供は膝の上」
などの放送が入るようになる。
佐倉からは複線区間で揺れることも少なくなったので、
眠ってしまった。
千葉を過ぎたところで、席は全く移動していないのに、
また検札だということでベテランの別の車掌に起こされる。
「銚子できっぷみせてるはずだけど…」とぶつくさ言うと、
「佐倉までということになっているのですが」とのこと。
「はぁ?!」
(銚子発車時に周遊きっぷの東京ゾーン券も併せて提示しているので)
車掌はのりほを見せてくれたのだが、
私の席は確かに佐倉までと書かれている。
…なるほど。
千葉で引き継ぐ前の若い車掌は、
買い足した分の佐倉までの特急券・乗車券しか見ていなかったか、
周遊きっぷのゾーン内は、特急の自由席に乗車可なのだが、
これを失念しているか、
東京ゾーン券では、東は成田まで乗車できるのだが、
ゾーンの図には掲載がない佐倉駅を認識しておらず、
佐倉~東京間が乗車できることを認識していないかのいずれかだ。
いずれにせよ、悪意がないのなら、プロとして失格では…?
何のための検札か…と思いつつ、改めて3枚の切符を提示する。
「どちらまでご乗車ですか?」
「東京です」
「これ以外の特急券はお持ちではないのですか?」
「これ(周遊きっぷの東京ゾーン券)を持ってるのになんで特急券までいるわけ?」
千葉から引き継いだ車掌は、平謝りだった。
まったく、どうなってんだか。
往路の職員といい、間違ってる対応が
JR東日本のデファクトスタンダード(事実上の正しい対応)に
なっている。
ということは、言い換えれば会社としてこの対応をよしとして、
客から過収受をさせていることになる。
私がJRグループ、
とくに東日本と東海を金の亡者といってはばからない理由はここにある。
せっかくいい気持ちで昼寝してたのに…、
こんなことをやってるうちに錦糸町着。
錦糸町を出て、地下にもぐるとほどなく
東京着の乗り換え案内があり、それが切れると東京駅。
総武地下3番乗り場に定刻着。
節電で1本エスカレータが止まっているが、
高高架の中央線2番ホームへ。ほどなくE257系0番台が入線、
これが折り返し「かいじ109号」になる。
中央快速の混雑を嫌ってかいじで新宿へ。
新宿までは快速の後追いなので、ノンストップだが1分速いだけ。
検札もちゃんとやってくる。
確かに東京から新宿で降りるような人間は小生ぐらいのものだが、
降りる客がいるんだから出口をふさぐなっての。
その後、ショコラ氏とインディゴ婦人と新宿駅付近で
久しぶりに再会し酒を酌み交わして、今日はおしまい。
Maxとき315号( 大宮 9:54 ⇒ 長岡 11:06 )
湘南新宿ラインのグリーン車を利用して大宮に移動したら、
なんと7月30日の大雨の影響で
上越線の越後湯沢~六日町間で運転を見合わせていて、
はくたかは長岡発着で運行するとのこと。
Max315号は越後湯沢までノンストップ、
以遠各駅という北陸連絡と各駅停車をかねている。
乗継のはくたか6号和倉温泉行は長岡発11:16で運転するとのこと。
上越新幹線のこの区間も特に目新しい景色もないし、
1階を指定して睡眠を決め込んだ。
駅でも車内でも再三にわたり
はくたかへの乗継は長岡でと案内されている。
越後湯沢に列車は定刻に到着したが、
普段なら乗換客がたくさんいるのに、降りる人もまばら。
かく言う私も、越後湯沢までの特急券で、
長岡まで乗ることになるのだが。
なんか、乗継ぎ客で混雑しないのって、越後湯沢じゃない感じ…。
浦佐を経て、列車は長岡へ。
普段の乗降に加えてはくたかの乗換客がいるのでもう大変。
エスカレータと階段も大混雑。
10分の連絡で5番線から発車と駅員が叫んでいる。
はくたか6号( 所定 = 越後湯沢10:48 ⇒ 金沢13:23
変更 = 長岡11:16 ⇒ 金沢 14:00)
停車しているのは、スノラのみの9連。
付属編成が683系、基本編成681系第1編成。得した気分になる。
ただ、直江津以遠は30分近い遅延が見込まれるので、
その対応に気をもむことになる。
私も石川県内で14時開始の研修に間に合わないので、
送迎の車を加賀笠間駅に出してくれる研修施設の方に
遅刻の連絡を入れることになる。
直江津には24分の遅延で到着し、慌ただしく発車。
この列車は糸魚川には停車しない。
次の停車駅は魚津なのだが、泊を過ぎると、
先行する定時運行の北越4号に引っかかり
徐行することになるわ、トヤ総では
サンダーバード11号の入替の平面交差支障につきあわされるわで、
遅れは富山駅で35分に拡大。
遅れを最小限にとどめるために、
この編成は金沢で運転を打ち切り、
七尾線区間のみの特発「はくたか6号」を出すので、
七尾線内まで行く客は、津幡に臨時停車するので、
ここで乗り換えるように案内があった。
かくして高岡で慌ただしく乗降を済ませたこの列車は、
倶利伽羅峠を必死で駆け上がる。
津幡の1番線に臨時停車。特発は4番線に停まっている。
お年を召した方も多いので、向かい側の2番線に
停めてやればいいのに。
定期列車こそないが、津幡駅の2番線は、
金沢方面からきて七尾線へは出入りできる構造になっているのに、
なぜ2番線に停めるといった配慮がないのだろう?
津幡で七尾線区間まで利用する客が乗り換えたら、
また慌ただしく発車。
金沢駅には37分遅れで5番線に到着(所定は3番線で折返す)。
2番線ではサンダーバード26号が到着を待っていた。
私は3番線に停まっていた福井行(521系4連)に
のりかえる旨を研修施設に伝え、
車の手配を依頼して加賀笠間に急ぐ。
約30分研修に遅刻。
研修を終えた私は、
なかなか交流できない他の(特に地元の)参加者と
美川駅付近に食事に繰り出した。
美川発20:32の普通に乗って小松で
最終サンダーバード46号に乗りかえて京都まで乗り、
新快速に乗り換え23時半すぎに帰宅した。
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