Dr'K 「あそぼーい!」に乗る!
この6月から営業運転を始めた特急が2つ
「あそぼーい!」と「253系1000番台」、
これらだけ乗れていない私。
この夏は、8月末までに3回ある埼玉出張にひっかけて
この2つを制覇することを目標に、装いを改めた
キハ183系1000番台「あそぼーい!」から攻略することにした。
・ひかり541号( 新大阪 6:25 ⇒ 博 多 9:13 )
・つばめ335号( 博 多 9:18 ⇒ 熊 本 10:09 )
新大阪駅のロッテリアのモーニングをテイクアウトし、改札を入る。
九州新幹線開業以来、こだま運用がかなり多くなり、
すっかり影の薄くなった「ひかりレールスター」E編成に乗る。
レールスターは家族連れやグループ客が多いので、
静かに乗れるサイレンスカーが廃止されたのが恨めしい。
サイレンスカーのアイディアはよかったが、
設定の仕方が下手で自由席の隣の4号車に
設定したため、弊害の方が多く、企画倒れになった感が大きい。
本来なら、サイレンスカーは最後尾の8号車に設定すべきで、
ここにあるコンパートメントは、身障者設備がある
7号車の博多寄りに設定しておけばよかったのだ。
車両構造を今のままにするのなら、
喫煙設定は5号車のみにして、
6号車をサイレンスカーに設定していれば、
指定席で1両に最も定員のとれる4号車を
普通指定禁煙車に設定でき、喫煙ニーズに応えることもでき、
本当の意味で必要な最繁忙期に
きちんとサイレンスカーを設定して運行できたのに。
ともあれ、九州新幹線が開業してからの
「ひかりレールスター」は
新大阪発夜間の下りと新大阪着朝の上りを除いて、
さくらに比べてこまめに停車し、
確実に山陽区間のニーズに応えている。
しかし、こだま用の100系の代替として
S編成の増備が進むに伴って、
E編成で運用されているひかりレールスターが
S編成に置き換えられて、
レールスターがこだま運用に回ってきている。
そんななか「ひかりレールスター」の運行開始から
かわらぬ車販つきで運行される数少ない便がこの541号。
後続のさくら543号よりも停車駅は1駅(徳山に停車)多いが、
のぞみ待避がないため9分速い。
(さくら543号は新山口でのぞみを待避する:3月12日さくら・みずほ乗車記参照)
定刻に博多16番線到着。
向かい側の15番線で待つ800系つばめ335号に乗り換える。
つばめ335号は途中待避こそないものの、
終着の熊本まで各駅停車のため、
在来線時代の有明よりは格段に速いにもかかわらず、
(つばめの所要時間は同区間51分。つばめリレー号や有明だと80分前後)
あんまり新幹線に乗っている感じがしない。
やっぱり無駄に駅が多いなぁ。
(新大牟田駅の存在意義をあまり感じない)
・あそぼーい!101号( 熊本 10:26 ⇒ 宮 地 12:00 )
・あそぼーい!102号( 宮地 12:20 ⇒ 肥後大津 13:09 )
夏休みの毎日運転期間に入っているからか、
非常に家族連れが多い。
平成元年に「オランダ村特急」としてデビューしてから、
「ゆふいんの森Ⅱ世」「シーボルト」
「ゆふDX」を経て、この6月「あそぼーい!」として
再デビューしたキハ183系1000番台だが、
20年以上にわたってこれだけリニューアルして
とことんまで利用されている観光車両も
まぁあんまりないことだし、
敬意を表してこの5代目も乗りに来ました。
「指宿のぼったくり箱」「海銭山銭」も
発車前の始発駅と言うのは賑やかだが、
この「あそぼーい!」は先の2列車より
小さい子を連れた家族連れが多いからか、特に賑やかで、
水前寺を出るまでは
マスコットのくろちゃんグッズも飛ぶように売れていた。
元々特急車両ベースということもあり、乗り心地は上々。
こちらは1,300円の特急料金を払う価値は十分にある。
というよりも、いくら内装、設備でがんばっても、
キハ183系とキハ40系、元高千穂車と、
元の足回りの違いが乗り心地としてはっきり出る
にもかかわらず同じ料金設定というのは、
20年以上観光特急として
JR九州の看板背負ってきたキハ183系に対して
失礼千万だという気がしてならないのは
私だけだろうか…?
3号車はしろいくろちゃんシートといって、
窓側席が子供用で小さく、
通路側に親御さんが座る大きな白いシートが
対になっている独特のデザイン。
ちゃちゃくらぶというキッズスペースがあり、
超満員で非常に賑やかだった。
ちょっと くろちゃん だらけで食傷気味ではあるが
子供たちは大喜び。
(でも、富士急行のフジサン特急よりははるかにマシ)
走行(そうこう?*局長 注)しているうちに
列車は肥後大津に到着。
ここまでは熊本の近郊区間と言う感じで、
新水前寺と東海学園前を除いて交換できるが、
1線スルー化されていない駅もあり、駅を通過する時に減速する。
ここから豊肥線らしくなっていく。
瀬田を通過し、11:15定刻にスイッチバック駅の立野に到着。
ここで、南阿蘇鉄道のトロッコ列車
「ゆうずけ号」11:25発に連絡している。
これに乗り換える人も多かった。
6分停車する間に、ホームでは記念撮影も。
運転士はここで反対の運転台へ。
発車後、列車は進行方向を変え、
そろそろとスイッチバックの勾配を上る。
上りきったところでいったん停車。
運転士が車内を通り抜け、元の進行方向に戻って赤水へ。
ここからは阿蘇山のカルデラ、北側を回って宮地へ向かう。
肥後大津を出ると列車本数が減るので、
交換列車は阿蘇で交換する普通列車のみ。
阿蘇で4分ほど停まると、すぐに終点の宮地。
宮地駅では折返しの102号を待つ客も多かった。
20分の折返しで宮地を出発。
肥後大津まで来たルートを戻る。
5分ほどで阿蘇。阿蘇では乗車客を乗せ慌ただしく発車。
次の赤水では「九州横断特急4号」と交換。
同じ豊肥本線内の特急でも「九州横断特急」は別府仕立て、
「あそぼーい!」は熊本仕立てなので、奇数偶数が逆転するのだ。
立野駅が眼下に見えてきたところで減速し、
通り過ぎたところでいったん停車。
往路とは逆に、ここで運転士が車内から
ごった返す3号車の家族連れをかきわけ反対側の運転台に向かう。
しばらくしてゆっくりと坂を下って、立野駅に到着。
5分の停車時間の間に、往路と同じ光景が展開される。
立野を出発してほどなく瀬田を通過し、肥後大津に到着放送。
肥後大津で降りる。
20年以上たった今も装いを新たに、
より過酷な豊肥線で九州の看板を背負ってがんばる
キハ183系「あそぼーい!」に幸あれ!
肥後大津で彼(あそぼーい!)を見送った後、
タクシーで熊本空港へ。
ANA便で羽田に飛んで、赤羽駅近くの定宿へ。
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