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2011年1月 1日 (土)

D'rKの鉄旅レポート キハ181系はまかぜラストラン

2010年11月6日(土) 
当初は、復路の6号のみ乗車する予定だったが、
出発直前になって往路の3号を空席照会したら、
なんと普通車がゲットできてしまった。
急遽往復ともはまかぜに変更し、
お湯を堪能するのをからめて浜坂から香住に変更することにした。

・はまかぜ3号(大阪12:05 ⇒ 香住15:35)
大阪駅でサンダーバード17号とトワイライトエクスプレス
を撮り鉄したあと、
駅構内のコンビニで食料、飲料を買い込み4番ホームへいってみた。
ちょうどはまかぜ3号が入線する時刻と重なり、
4番ホーム側はすごい人。
銀河の時と同様、乗車がまともにできない。
なんのために、あれだけの人員をJR西は割いているのだろう、
と思う一瞬。
馬鹿鉄が点字ブロックの外にはみ出さないように
声かけをしているが、
階段と点字ブロックの間の狭いところが
馬鹿鉄で埋め尽くされているし、
反対の3番線側の同じスペースは、というと、
はまかぜ撮影のポジション移動のために
馬鹿鉄が走り回っているので、
結局、一番安全なのが、
点字ブロックの外側のスペースをとおること。
馬鹿鉄にとってもブラインドになるが、
こちらとしても、最悪、最後の手段である。

点字ブロックの外側を通るな、というのなら、
こちらは携帯とカメラを出さず、撮影する意思がなく、
列車に乗るという行動に集中していることを
態度で示しているのだから、
JRは点字ブロックの内側に乗車する客が通れるスペース、
すなわち通路を確保しろ、と言いたい。
当日の編成は、キハ180を2両増結した6両編成だったから、
1号車は桜橋口から上がったエスカレータの少し東より、
最後尾は御堂筋口エスカレータを上がった少し西、
という位置関係で、
両先頭車は乗務員室と発電セットがある関係で、
デッキは編成側にしかないから、
ちょうどそこが動線上のボトルネックになってしまうことが
JRの係員にはわからないのか、と首をかしげる次第。

やっとの思いで乗車し、車内を移動。
指定された4号車の座席へ。
通路側には姫路まで乗車された男性がおられた。
グリーン車は満席だが、普通車指定席には車両半分くらい、
自由席は若干の余裕がある。
ナンバープレートが盗難に遭ったらしく、
シールになっているのが痛々しい。

登場当時は高性能車と言われたキハ181系も、
現在となっては加速も悪く性能も低い、
というのは致し方あるまい。

223系新快速が最高速度130km/hで15分ごとに疾走する合間を、
最高速度120km/hの足で約1時間、
必死こいて姫路まで逃げるのである。
当然のように、神崎川を皮切りに、
撮影ポイントには多くのカメラマンがみられた。
列車は三ノ宮、神戸と停車し、
阪神エリアの客をいつもどおり拾うが、記念乗車組も多く、
姫路まではけっこう乗客が入れ替わる。

特に馬鹿鉄が大量発生していたのは神戸、舞子。
山陽電鉄の人丸前にもそれなりの数のカメラマンがいた。
話は前後するが、この3号か、4号からが日のある時間帯に
181系DCから拝める最後の明石海峡大橋になる。

姫路7番線に13時5分着。
17分まで12分停車。座席の方向転換もさることながら、
昼食の時間帯と重なり、車販が乗っていないうえ、
これから先は豊岡で2分停車以外は
営業停車の時間は極めて短いので、
ここのキヨスクと「まねき」のホーム売店に、
はまかぜ3号の乗客が殺到。

うどん、そばでも売切れのものが出ていて、
サンドイッチとおにぎり、いなりずしが申し訳程度に残っている状態。
売店のおばちゃんの話によると、
普段のおよそ倍の量の弁当が、
なんと10時44分(大阪9時35分)発の
はまかぜ1号の発着前後の時間帯だけで
完売してしまったとのこと。
この事態は、私は車販の経験から十分予測できる
(私が車販のアルバイトを関西でしていた当時、
主に乗務していたのはスーパーはくとだが、
普段の週末でも
姫路をはさんで昼食、夕食の時間にかかる列車であれば、
伝票どおりの数だと弁当の数がまったく足りないので、
ほぼ毎回、追加注文を車内から入れていた)
ことだったので、今回は大阪出発前に確保しておいて正解。

鉄チャンでもこの事態にはさすがに面食らって、
撮影時間を削ってうどんをすすっているような状態なので、
けっこうな数はいたであろうフツーにはまかぜを利用している
普通の人は食糧にありつけずすごすごと車内に戻る人が
多数見受けられた。

特に気の毒だったのは家族連れの親御さん。
当たり前の話だが、
おなかがすいたと子供がぐずる(しゃーないやん)。
そのそばで馬鹿音鉄が殺気をばらまく
(通路をまともにふさぐかたちで録音機材を身構えてる
お前らのほうがよっぽど鬱陶しい。
トイレに行った帰り、ジャマで通れない)。

新幹線からの乗換客を拾って
やや乗車率が上がった列車は進行方向を逆にして、
山陽線の上り線をまたいで播但線に入る。
ここから先は終点の香住まで単線区間が続く。
播但線内では福崎、寺前、生野に停まり、
少しずつ利用客が減っていく。
播但線は線路のそばに畑や道路が迫っているところが多く、
とくに寺前~長谷間の線路際の雑木林の不安定な足場に
三脚を立てる馬鹿鉄が散見されて怖かった
(車窓からもギリギリなのがよくわかる)。

福崎、寺前では駅員総出で感謝の横断幕で列車を迎える。

寺前を出たところで専務車掌氏が記念品を乗客に配る。
新旧はまかぜの車両の写真入りグッズと
旧余部鉄橋を渡る181系の絵葉書。
専務車掌氏のあいさつに車内の鉄ちゃんから拍手が起こる。

和田山には定時2番線に到着。
ここでは、乗客の入れ替わりが見られるが、
鉄チャンのまとまった乗車があり、乗車率は微増。

ここで第1問。
和田山で
カメラを持った鉄チャンのまとまった数の乗車があったのはなぜ?

答えは、北近畿7号で先回り
(大阪を6分後に出て、和田山に6分早く着ける。
鉄チャンでなくとも西村京太郎シリーズで有名)してきたらしい。
なぜそれをわかったか、というと、
大阪駅を発車していくはまかぜ3号を撮影していた人物に、
和田山で向かいの3番線から2番線に入る
「はまかぜ」を撮影していたのをみたからだ。

ここから八鹿までの1区間乗車が多く自由席に見られた。

第2問。なぜ、八鹿で下車する鉄チャンが多いのか?

それは、このはまかぜ3号を狙う馬鹿鉄が、
大阪駅以外の場所で一番多かった場所にある。
そう。「はまかぜ4号と交換する場所」がそれである。
その場所とは、八鹿~江原間の「宿南信号場」。
八鹿駅から全但バスで移動できるので、道路のアクセスも良い。
ものすごい数の路上駐車(これは迷惑極まりない)。
つまり、八鹿で降りて上下のはまかぜを撮影して、
比較的すいている4号で大阪に帰着。
逆の動きをすると江原でこれができる。
私も、これは考えた。
5号で明石まで乗り、6号で折返す
(この両者は御着駅付近ですれ違う)のも考えた。

豊岡では3番線に到着、2番線のタンゴエクスプローラーと並ぶ。
ここと次の城崎温泉からも鉄チャンのまとまった乗車がみられる。

これもびっくりなのだが、
相谷信号場もいったん停止するので、
ここにも鉄チャンが多かった。

撮影に危険な状態や、マナーが悪いのがいるのは
いつものことだが、
大勢に影響はなく、定時に香住着。香住もすごいカメラの数。

香住で下車後、1時間12分の滞在時間を活かし、矢田川温泉へ。
温泉を堪能し、
駅近くの但馬飯でコロッケと飲料を調達して6号に備える。

・はまかぜ6号(香住16:47 ⇒ 大阪20:10)
 香住駅に戻ると、もうすでに乗車がはじまっている。
帰路の座席は、1号車1番D席。最もデッキ寄りの席である。
乗車率は80%弱で出発。
2つ目の停車駅、城崎温泉から隣に男性が座る。
この男性は姫路まで乗車した。
城崎温泉では上り普通列車との交換のため5分停車。
日が落ち暗くなった駅を馬鹿鉄どもが走り回り、
フラッシュをたきまくるなか、
ここで私は車外に出て缶コーヒーを買い足したのだが、
車販がないため当然自販機にみんな殺到する。
ぎゃあぎゃあと年甲斐もなく騒ぎたて、
私が缶コーヒーをとりだす前から金を投入する馬鹿鉄も。
車掌も乗り遅れの無いよう注意喚起の放送もしているわけだし、
停車時間はみんな5分しかないのだから、
その使い方をちゃんと考えておけっての。

豊岡でも上り列車と交換のため3分停まる。
駅本屋のある1番線に停まるのだが、駅構内が一部工事のため
狭くなっているところもあって危ないのだが、
やはりカメラ片手に走り回る輩も多い。

江原でも北近畿13号と、ここまでは各停車駅で交換が続く。
八鹿、和田山と停まっていく。
和田山では1分停車。
和田山ではカメラマンも多く、まとまった数の乗客がかなり乗る。
この先の播但線では生野、寺前、福崎と停車するが、
停車時間はわずかなためにあまり出入りはない。
しかし、ナンバープレートを撮影する鉄チャンが多く、
そのたびにドアが開くので落ち着かない。
大部分はフラッシュなしで撮ってくれるが、
フラッシュをたく馬鹿鉄も少なからずいる。

19時2分、高架になった姫路駅の2番線に定時に到着。
すごい勢いで馬鹿鉄どもが飛び出していく。
車止めのところにあふれる馬鹿鉄からはフラッシュの嵐。
駅員からも盛んにフラッシュはやめるように
放送があるがお構いなし。

トイレに行っている間に、
後ろの鉄氏が座席を転換してくれていたので、正直助かった。

姫路では播但線普通と19時5分に同時発車、のはずが、
馬鹿鉄のためにやや遅れる。

姫路からは6号車を先頭車にJR神戸線に入る。
御着駅付近ではまかぜ5号とすれ違う。
はまかぜ5号はよく乗っていた。
が、その直後、急ブレーキがかかっていきなり減速。
ひめじ別所駅直前で最徐行となる。
ほどなく車掌の放送が入る。
「ひめじ別所~曽根間の踏切で遮断棒が折れているため、
先行列車が徐行」とのこと。

西明石通過まではノロノロ運転となり、明石で6分遅れとなる。
神戸、三ノ宮でも多くのカメラが構えている。
4分半遅れで三ノ宮を出てからのキハ181系は、
死に物狂いで最後の力を振り絞るかのように
大阪までは目いっぱい飛ばす。
大阪には3分遅れで到着した。

大阪ではやはり多くの馬鹿鉄が待ち構える。
やはりここでも怒号が鳴りやむことはない。

毎度のぼやきで申し訳ないが、
JRグループは「肖像権」ということを
もう少し考えたほうがいいのではないか。

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