11/3,11/23 限定で西日本パスが売り出された。
今回は1日限定で西日本管内のみの乗り放題。
12,000円で価格こそ昨年と同じであるが、
有効期間は一日限り。
2日間有効で四国・九州まで行けた昨年ほどの
大判振る舞いはない。
それでも体内の鉄分が
このきっぷに引きつけられるように
T氏を誘い出かけてしまったのである。
新大阪発7:12のぞみ95号は、ほぼ満席。
車掌氏に聞くと、
この切符の客がほとんど とのこと。
こども価格が2,000円の設定なので
家族連れの乗客も多いみたいだ。
広島で500系のこだまに乗り換える。
自由席は人がまばらなのに
指定席は7割方埋まっている。
この切符を使う人にとっては
500系の指定席がグリーン車仕様であることを
よくご存じなようだ。
快適な40分を過ごし徳山で岩徳線に乗り換えて
西岩国まで行く。
岩徳線は旧山陽本線だ。
それだけにホームが長く立派な駅舎が多い。
西岩国駅も荘厳ないでたちだ。
ここで錦川鉄道に乗換。
長大なホームの前のほうに
単行の気動車がちょこんと止まる。
次の川西駅より錦川鉄道線に入る。
御庄駅からは
新岩国からの新幹線乗換客も乗せて
車内は満員になった。
乗客のお目当ては錦町から出る雙津峡温泉行きの
とことこトレインである。
愛知万博で用済みの電気自動車を
岩日線の未成線跡に走らせている。
未成線跡を公園に見立てて
遊園地の乗り物として営業しているようだ。
トンネルには光る壁画が描かれており
乗客を飽きさせない。
錦川沿いの風光明美なところを走るので
秋は紅葉、春は桜と 見どころは多い。
このような形で未成線を活用するとは
まさにグッドアイデアである。
雙津峡温泉でひと風呂浴びて、
帰りも とことこトレイン。
桜並木を左右に見ながら、ゆっくり南下する。
アテンダントのおばさん(失礼!)
にお話を聞くと、
桜の季節は超満員の盛況だったそうだ。
傷みの少ないトンネル
(昭和45年のプレートが付いていた)や
立派な作りの道床を見ていると、
国鉄は本気で山口線の日原まで
鉄道を通すつもりだったことがうかがえる。
しかし鉄道を通してもいったい誰が乗るんだろう
と思わせるところを走っている。
事実、今年はクマがよく出たらしい。
帰りは御庄駅で錦川鉄道を降り
新岩国駅から100系こだまで広島まで出る。
100系も来春消える運命かもしれない。
1駅だけだが2x2の座席で
ゆったりと座って名残を惜しむ。
3x3で特急料金を取るどこかの鉄道会社に比べると
JR西日本は太っ腹だと思える。
夕刻広島駅に降り立ち、広島電鉄に乗る。
シーメンス社製の低床路面電車がカッコいい。
まるでヨーロッパの都市に来たようだ。
それでいて昔の大阪市電、京都市電も見られる。
八丁堀で
学生時代にお世話になった京都市電を見たときは
なつかしさのあまり涙がでそうだった。
連れのT氏は広電に造詣が深く、
乗る車両全てにわたり私に講釈をしてくれた。
西広島駅まで広電宮島線を利用。
西広島駅前で広島焼きに舌鼓を打ったあと
広島発20:46ひかりレールスターで新大阪着。
レールスターの指定席も2x2で広く、
のぞみより断然乗り心地がよかった。
最後に
経営母体が公か民かの
違いがあったのかもしれないが
人口が同規模の仙台市が市電を廃止して
地下鉄を選択したのに比べ
広島市は路面電車を残し
これを発展させたのはいい選択だ。
まさにエコだと私は思う。
ガンバレ広電!
また短い区間しか乗らなかったが
山陽新幹線こだまの座席は
ゆったりとしていて快適でした。
九州新幹線が開通したあとも
太っ腹でいてほしいですねJR西日本さん。
博多南線を使って通勤・通学している人は
毎日楽しいだろうな。
博多までなら
いろんな新幹線車両に
100円の追加で乗れるんだもの。
こんな通勤してみたいもんだ。
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