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2010年8月12日 (木)

J鉄局の局長の夏休み2010 その9

上毛電鉄の中央前橋駅で撮影をしたあとは、
JR前橋駅に向かいます。
少し距離があるんですね。でも歩いて行くつもりでした。
今までもそうしてきました。
ただ、今日は朝からもう暑い。少し気合いを入れて駅に戻りました。
すると、カンカンと路面電車のフットゴングのような音がするではありませんか。
目を向けると、レトロバスです。
JR前橋駅ゆきのシャトルバスと書いてあります。
へえ。こんなモノができたんだ
とばかりに駆け込みます。
普通のバスだったら、一瞥しただけでしたが、
どうも私はこういうのには弱い。
車内もなかなか凝った造りです。
涼しい車内から、歩いてゆくはずだった懐かしい道のりを眺めます。
かつて、宿泊した青柳旅館も昔のまま…。
ほどなくJR前橋駅に着きました。
これで100円。なんか得をした気分です。

新前橋で下車します。ターゲットは「SLみなかみ号」です。
4番線から発車するので、足回りは写らず
決して条件はよくないのですが、
高崎でカメラの砲列に伍するよりは良いと考えて
J_holiday_10_08_08_1

入線するところを撮影します。
D51 498は今回、デフレクタを門鉄デフに取り替えて
ぐっと男前があがっています。
それもかつてD51 499に取り付けられた
後藤工場形のデフと同タイプです。J_holiday_10_08_08_2

格好いい、実に格好いい。
コイツはC57のような華奢なボディにも、
C62のようなファットなボディにも似合わない。
D51クラスのボイラーにこそ相応しいとつくづくそう思うのです。
キャブ(運転台)には
4人もの乗務員の方々が乗り込んでおられました。
このクソ熱いのに、特大ストーブの前で仕事をしておられるのです。
冷房完備の12系客車で涼しい顔をして旅をしては
申し訳ないですね。
(乗れなかったひがみ…かな。)

さあ次は、伊勢崎線に戻ります。
伊勢崎駅は工事中でした。
東武線も高架するために駅舎は
仮駅舎(プレハブ)でなんともぱっとしません。
せっかく800形が来てくれたのにいい状態で撮影できないし、
がっかりです。
次の新伊勢崎駅も高架するようです。
太田駅もそうですけど、2.3両編成の列車が昼間は1時間に1本。
高架にする必要があるのかなあ。
東武伊勢崎線といえば、
首都圏では東武本線といってもいいくらいの主要幹線ですが、
末端部の太田-伊勢崎間における輸送力は、
全くもって比較の対象にもならないほど小さいものです。
高架するための資金を当区間の旅客収入から返済することは
未来永劫できないのは目に見えています。

モノだけではありません人もそうです。

せっかく800形の写真を撮りに来たのに、
まともな写真が撮れずあせっていた私は、
たまらず木﨑駅という小さな駅に途中下車し、
ここで800形の撮影をすることにしました。
次の列車は1時間後…。それまで列車は来ません。
でも、そんな木﨑駅にも駅員さんはいます。
少なくとも4人はいらっしゃいました。
当区間の旅客収入だけで、当区間の人件費をまかなうとしたら…。
おそらく三日ともたずに駅員さん達は餓死されてしまうでしょう。

国鉄末期のローカル線が、
21世紀の今、こんなところに生き残っているんだ…。
という思いです。
私は当区間を合理化せよといっているのではありません。
駅の無人化が、地域の衰退に拍車をかけるのは
見てきたとおりです。

駅員さんがいるからこそ、駅に人は集まります。
待合室に1時間ほどいただけですが、その間に、
「バイクでパークアンドライドしたいんだけど?」
と聞いてきた人がいました。
「ICカードを利用したいんだけど?」
と聞いてきた人もいました。
どちらも満足できる回答を得られずに帰って行かれましたが、
これは駅員さんが悪いのではありません。
そんなお声を大切にしない、
東武鉄道と地域行政に問題があるなあ。
と私には感じられました。

立派な駅を造るのも結構です。
でも人を惹きつける何かが必要です。

太田駅でお昼ご飯を食べることにしました。
焼きそばが名物と言うことで楽しみにしてきたのです。
でも、駅のあたりをぐるりと見回しても、
やきそばの「や」の字もありません。
しかたなく、近くの食堂に入りました。
メニューにもやきそばの「や」の字もありません。
上州名物ソースカツ丼と書いてあったので、それにしました。J_holiday_10_08_08_3
600円とは思えぬ凄いボリュームでそれはそれ満足したのですが、
店の親父さんに
「なぜ、焼きそばの町で売り出しているのに、焼きそばがないの?」
と聞いてみました。すると
「別に焼きそばの町でもなんでもないよ。補助金目当てにやっているだけさ。」
と行政主導の取り組みに不満を述べておられるようでした。
詳しい経緯は分かりませんが、少なくともこの親父さんにとって、
この立派な高架駅は何のメリットもなかったような気がしました。

駅には観光案内所があります。
べたべたポスターが貼ってあるだけで、
なんか中に入ろうという気になりませんでした。
焼きそばの町を紹介するパンフがあり、目を通してみたのですが。
のれん会所属のお店は…
なんと、そのすべてが駅を外しているではありませんか。
あの親父さんといい関係であれば、
親父さんは焼きそばで一儲けできたはずです。
観光案内所も面目が保てたはずです。

なんか、ちぐはぐです。

さて東武鉄道はホームページで「焼きそばの町太田」を謳いながら、
この現実を知っているのでしょうか?

東武鉄道にとって、両毛地区の活性化など
大した問題ではないのかもしれません。
行政側にしても、立派な駅を造っておけば、
地域の足を確保したということになるのでしょう。
よもや、名鉄のローカル線のようなことにはならないとは思います。
でも、空洞化したインフラを見るに付けても、
虚しさばかりがつのるのです。

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コメント

Kです。

JRのみならず、私鉄でもやっぱりどこでもあるんですね。こういうの。

駅が高架になる、あるいは駅舎を建て替える、などといったことがあると、機能性を追求しすぎるあまりなのか、きれいにはなったけれど味気なくなってしまうというかなんというか…

昔あった魅力、風情がなくなってしまったと感じる駅が少なからずあります。

たとえばJRグループだと、亀岡、福井、高知、奈良、海南、後免、福知山、久宝寺、帯広、中央快速…

私鉄だと、阪急三国、南海岸和田、小田急複々線区間、東武東上線、阪神出屋敷、香櫨園…

投稿: Dr.K | 2010年8月14日 (土) 00時43分

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