Dr.Kの「北陸乗り放題きっぷを使ってみた(8月9日)」
Dr’Kからレポートが届きました。
「北陸乗り放題きっぷを使ってみた(8月9日)」です。
この切符は、周遊エリア内を2人以上、
同一行程で使うという条件を満たせば、
出発地が違っていても利用可能というものです。
しかし、Drはこの切符を
出張がらみで使おうなどと考えておられます。
そんなことができるのかな?
某大学講師をしている大学時代の同期生T氏
(神戸市内在住のFLEXユーザー)と
2人で「北陸乗り放題きっぷ」を使ってみることにした。
今回は時間の都合もあり京都市内発着を2人で利用する。
ちなみにT氏は、私と同じ大学に通っていた4年間、
車販のアルバイトをしており、
在来線時代と新幹線になってからの、
両方の「あさま」を知る人物である。
「ひかり460号」で京都まで移動してこられたT氏と合流。
京都から7:38発のサンダーバード1号に乗車する。
まず最初の目的地は松任である。
サンダーバード1号(車両は683系4000番台)の車内では、
0系の最後の時と同様、100系が登場時のカラーに
塗りなおされたことが話題になった。
100系は来春の鹿児島中央まで全通した時に
最後になる公算が大きい。
山陽新幹線のこだまを通勤の足にしているT氏は、
0系のラストランの直前、おりしも
彼が通勤に利用していた「こだま639号」が0系の運用で固定され
必要以上に鉄チャンで混んでしまい、最悪の場合座れない。
という事態にまでなったということを思い出し、
(彼が普段利用しているのは西明石~新倉敷間)。
彼が普段利用しているスジに100系が運用されないことを切に願うとのことだった
(往路は500系だが、復路が心配だとのこと)。
琵琶湖を右手に車窓を眺めながら、そんな話をしているうちに
敦賀、武生と停車し、 フリー区間の入口の福井に到着した。
サンダーバード1号はここから金沢までノンストップなので、
福井で下車し、松任まで後続のしらさぎ51号の自由席を利用する。
福井からはフリーエリアなので、
特急券が2枚要らない点が強みだが、
もし「北陸乗り放題きっぷ」なしで
松任まで移動する場合はどうするか。
①サンダーバード1号にアプローチする新快速に京都まで乗って、
②13分の乗換でひかり508号に米原まで1駅だけ乗る
(米原4分乗換えなので、少し急がないといけないが…)
もちろん新幹線自由席特急券は950円必要だが、
③「しらさぎ」については乗継割引適用され
繁忙期2810円が1400円になり、
普通に乗るより差引き460円得をするのだ。
さあ松任駅についた。改札を出て、いったんT氏と別れる。
T氏は駅構内の待合室のコンビニで朝食を仕入れ、
キップを買い直し、
鶴来までに短縮された北鉄石川線に乗るために、
後続の10時31分の普通に乗って西金沢へ。
一方の私は、10時半から始まる研修に備えて研修場所へむかう。
1時間半の研修を終え、
タクシーでまた松任に戻る
ここで研修中にT氏よりメールにて一報があったことに気づく。
「のぞみ155号(700系)の14号車配電盤から煙。
米原手前で緊急停車。
今日、俺は帰れるのか?」とのこと。
私は12時36分の347M普通に乗り、
鶴来から戻ってくるT氏と西金沢で合流する予定であったが、
タクシー運転手も心得たもので、
松任発12時14分に金沢行(239M)があり、
これが加賀笠間発だと12時4分で間に合わないから、
客があえて松任へ向かうことを知っていて、
ちゃんとこれに間に合うように松任駅に送り届けてくれた。
時計を見ると12時12分。お見事!
ちなみにこの239M列車は
「鉄道の日切符+北陸鉄道1日切符の旅」で利用した、
敦賀9時53分発の列車で、
18きっぷの時期は石川県内では大混雑になることもしばしば。
とくに、3月のダイヤ改正で475系×6両だったのが、
521系×4両になったので、車両はよくなったものの、
混雑はさらにひどくなっている。
まさに座れれば天国、立てば地獄。
ところが、松任駅に着いてみると様子がおかしい。
この列車はサンダーバード11号の待避で松任に5分停車する.
もう2番線に入線していなければいけないが、
まだ入線している様子がなく、狭い駅待合室がごった返している。
駅員にたずねてみると、
福井県内で踏切非常ボタンが取扱われたため20分ちょっと遅れが出ていて、
239Mはまだ小松だとのこと
(金沢方面行は11時14分に1本前の電車が出たっきり、
普段でも1時間運転間隔が開く)。
「モロに347Mとスジがかぶるけど、どちらが先に来るのか?」
と聞くと、
「特急の待避駅を変更しているので、239Mが先に3番線に来る」
とのこと。その直後、
「金沢方面へのお客さまに重ねてご案内とお詫びを申し上げます…」 と始まり、
私が訪ねた内容そのままの放送と、
239Mが521系の4両編成で、到着が3番線に変更され、
到着が12時40分ごろである旨の放送が入る。
その後、改札内に入り、ホームで撮影して時間をつぶすが、
日差しを避けるため、 跨線橋出口付近の階段には
座りこんでしまっている人がぎっしり。
T氏が新西金沢に到着する時間を見計らって
ケータイで連絡をとると、
まさに今着いたところで、 西金沢駅も同じような状況だという。
347Mがどうなるか読めないし、
とりあえず午後の行動への影響を最小限にしようということで、
金沢駅で階段のまん前になる239Mの3号車の
最も直江津側のドアからお互いに乗って合流しようということになる。
さて、実際に放送での案内どおり、
40分に239Mがやってきたわけだが、 予想以上の大混雑。
御堂筋線、はたまた山手線辺りの列車に乗るのか?
というような状態で、 とても奥まで入れない。
西金沢ではドアスイッチの真っそばにいる私がボタンを押し、
降りる人のためにいったんホームに降りる羽目になる。
ちょうどそこに高校生に混じってT氏がいるのを発見。
なんとか無事合流。
乗るドアまで決めておいて大正解。
239Mは26分遅れで12時51分に金沢着。
駅売店で白山そばをすすり、
サンダーバード13号に乗込み和倉温泉へ向かう。
金沢で切離す付属編成はガラガラだが、
和倉温泉行の基本編成は結構乗っている。
和倉温泉では1時間強の滞在で、
数少ない入湯のみOKの宝仙閣(1000円で入湯のみ可能)
へタクシーを飛ばす。
温泉を堪能しすぐさまとんぼ返り。
和倉温泉からの折返しは
七尾線上りの最終特急でもある 「はくたか21号」で
富山まで乗車する。
これを選んだ理由は「683系8000番台」。
温泉がえりの観光客でけっこう乗っている。
「サンダーバード」は和倉乗入れが基本編成に建替えられたので、
混雑が緩和されたが、
「しらさぎ」と「はくたか」は付属編成が乗入れ、
かつ各1往復なので、これを狙う客が多い。
かくして指定席は混んでいる。
しかし関西弁の会話がほとんど聞こえてこない。
やはり先行するサンダーバード36号大阪行との
乗客の棲分けができているようだ。
金沢では8分停車。
JR西日本持ちの基本編成ホワイトウィング(以下WW)を増結し
9両編成になるとともに方向転換。
乗客どうしが声を掛け合って
そこここで座席を回転させるバッタバッタという音が車内に響く。
金沢からはUターン。
津幡までもときた経路を戻る。
列車は倶利伽羅峠を越えて富山県に。
次の停車駅は高岡だ。
T氏が、氷見線ホームは盆明けから改札正面に移動するので、
移動前に乗っておきたいとのことで、予定を変更。
急遽、高岡で下車することに。
でも、そうすると富山のなじみの寿司屋で
その日あがった海の幸に舌鼓を打ちながら一杯ひっかける、
という今日の最大の目的が果たせない。
結局、最終の「サンダーバード」に乗る予定だったのを、
「きたぐに」の自由席に急遽変更して、両方の目的を果たす。
グリーン車用であっても、
「きたぐに」のグリーン車を利用できないのが
この切符の最大の泣き所。
こういうところでも、夜行列車の影の一面を見る。
こういう地味だが
きめ細かい気のきいたサービスができないあたりがJR西日本。
これはぜひ改善してもらいたいところだ。
ここで40分ほど時間があるのでまた撮影。
17時25分の氷見行に乗り、約1時間かけて氷見まで往復。
夏休みの部活の生徒でけっこうな混雑。
高岡で「北越8号」を撮影し、「はくたか25号」に乗り富山へ。
編成は基本、付属ともWW。11分で富山着。
富山ライトレールにも当然乗車する。
富山駅北19時15分発の岩瀬浜行で往復した。
20時10分に富山駅北に戻る。
富山駅前20時16分で桜橋まで乗車。車両はサントラム。
なじみの寿司屋には20時半少し前に到着した。
3年半前に福岡駅付近で
冬の北陸特急を撮影した時以来の訪問である。
サイトには登録されていない穴場の店(なかなか一見ではいきにくい)なので、
夏季休業中ではないかと心配したが、営業しており少し安心する。
白髪の少し増えた大将が私のことを覚えていてくれた。
嬉しい一瞬である。
マグロと今日水揚げされたばかりの夏の魚、マアジが美味。
盃を交わしながら昔話などに花を咲かせると
あっという間に看板の午前1時を過ぎている。
「また自分が元気なうちにまたきてね」と大将は見送ってくれる。
また富山に来た時にはぜひまた来たいと思った。
ここを訪ねる時は、看板まで呑んで、歩く道々コンビニに立ち寄り、
夜食を買込んで富山駅に向かい、
2時半前の「きたぐに」に乗り込むか、
朝までの店にもう1軒いってから
朝一のサンダーバード2号に乗るのが定番。
T氏には10日の午前中の仕事があり、
「サンダーバード2号」では間に合わないので、
2時22分の「きたぐに」に乗ったしだい。
私は京都で下車。
T氏は新大阪で「こだま735号」に乗換えてそれぞれ帰宅。
おつかれさまでした。
結構お二人ともわがまま言ってますね。
おまけにトラブルまであったというのに
結局、やりたいこと全部やっておられるようで
さすがです。
仲がよいお二人でないとこうはいかないでしょう。
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