J鉄局長の夏休み2010 その8
今日は太田駅からのスタートです。
ご当地の交通の要衝ともなる駅で、
近年高架になった立派な駅です。
新幹線の駅だといっても素人なら騙せそうです。
しかし、列車の本数は少ないのです。
がらーんとした構内はなんとも殺風景です。
ホームには桐生線の2両編成がポツーンと待機していました。
日曜日で朝も早いということもあるでしょうが、
わずかばかりの乗客で赤城行きは発車しました。
沈黙だけを駅に残して…。
今日はまず、上毛電気鉄道に乗ります。
最初に訪ねたときは、西武の旧型車が活躍していました。
2回目は東武の旧型車が、
そして3回目には京王の中古車が…というわけで、
4回目の訪問となるのですが、電車そのものは、
前回撮影した京王の中古車をいまなお使っているわけで
新しい電車が入ったわけではありません。
今回の狙いは機関車。
東急で使われていた凸形電機が当線にやってきたのです。
でも車庫にしまわれているかもしれません。
期待と不安で大胡駅にやってきました。
残念。車庫の奥深くに機関車はしまいこまれていました。
駅員さんは、
「来週の14日にイベントがあるからおいでなさい」
とあっさり言ってくださいます。
そりゃあ、お金と暇さえあれば毎週でも喜んで訪問しますが、
そうも行きません。
もっとも狙いは機関車ばかりではありません。
京王からやってきた電車たちも実は少しばかり変化しているのです。
京王の3000系は、ステンプラと呼ばれていました。
その由来はステンレスの車体に
FRP製の色とりどりの顔を持っていたことにあります。
かつて彼らが上毛にやってきたときには
すべて明るい青緑に統一されたのですが、
今また、京王時代を超えるカラーバリエーションで
色とりどりの顔を持ちイメージチェンジしているというのです。
イメージチェンジは電車ばかりではないように思われました。
女性社員の姿がやけに目立つのです。
赤城駅からの電車に飛び乗ったためでしょうか。
「切符はお持ちですか」
とやさしく声をかけてくださった方も女性です。
この方は制服を着ておられましたが、車掌さんではないようです。
そしてこの電車を運転されていたのも若い女性の運転手さんでした。
最後に前橋中央駅での集札業務に従事されていたのも女性です。
電車がこのようにカラフルにお色直ししたのは、
「女性の社員さんたちの意見なのかな…」
と思われました。
車内に入ってびっくり、海の中をイメージされたのでしょうか。
車内の壁は青一色!
窓にはカワイイ魚たちのイラストがラッピングされています。
そしてつり革のところには、
ハワイ名物であるレイのようなものがいくつもぶら下がっています。
ぬいぐるみたちも顔を覗かせていて、もうこれはメルヒェンの世界!
男の発想では、絶対にありえない車内の装飾です。
この装飾がどれほど集客力につながるのかはさておいて、
殺風景な太田駅よりはいいかなと思ってしまいました。
でも、これを実行に移すには
恥ずかしさ-失礼!抵抗もあったと思うのです。
それでもこれが実行に移されたのは、
女性の声の強さを以外の何者でもない。と思わざるを得ません。
上州の名物は「かかあ天下にからっ風」。
ひょっとして
「お客が増えないって、いじいじしてるんじゃないわよ。」
「女性客を惹きつけるっていうんなら、
思いっきりカワイイ電車にすればいいじゃない。」
「ここは女に任せなさい!」
なんて声があがってたりして。
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