珍車ギャラリー;タム9200形 石油類専用15tタンク車
貨物列車といえば、今やコンテナ貨物ばかり、すっかり専用貨物が影を潜めてしまい寂しい限りです。
私が幼い頃過ごした町には貨物線があり、小学校の窓からも貨物列車を眺めることができました。
D51形蒸気機関車が、有蓋車、無蓋車、そしてタンク車などを連ねて走ってゆく姿は、今も目に焼き付いています。
思えばこうした貨物列車のアクセントになっていたのは、なんといってもタンク車だったような気がします。
蒸気機関車が姿を消してからも、鉄道写真から足を洗えなかった私は、
訳も分からず貨車の姿を見ればシャッターを押していました。
とはいえ、同じ車体と思われるものをそうそう何枚もカメラに収めるほど、経済的に余裕があったわけではありません。
一つはナンバーを見て、トップナンバーであれば、必ずゲットするくらいのお約束でシャッターを切っていました。
でも、タンク車は、同じ形式であってもその姿形が全然違っていたりするもので、
「しゃーないなー。とりあえず撮っておこう。」
と結構、その枚数は増えてゆくのです。
しかし、タンク車は、そのほとんどが国鉄車両ではなく、企業が所有する私有貨車だったのです。当時、それらを専門に解説する雑誌などは皆無でした。
もう一歩も二歩も踏み込んだ資料を探し出す時間も能力もなかった私は、整理もせずにこれらをタンスの肥やしにしてしまったのです。
そんな写真達に命を吹き込んでくれたのが、「プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑」です。著者の吉岡心平氏がいかに凄いお方であるかということは、すでに鉄道雑誌などから感じてはいましたが、これを一冊の本にしてくださったおかげで、私は私有貨車のおもしろさにのめり込んでしまいました。
「ほおお…、このタンク車には、こんな秘密があったのか。」
さて、そんな写真達のなかから、珍車ギャラリーにはじめて姿を現した私有貨車。
それが、タム9200形 タム9200 です。
吉岡心平氏の存在があまりにも大きかったため、
タイトルにして172番目の登場となります。
小生は、プロフェッサー吉岡の10分の1ほどの見識もありません。
吉岡ゼミの学生レポートくらいに思っていただいて結構です。
でも、初心者にはわかりやすいのでは、というくらいの自負はあります。
是非、ご覧ください。
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