Dr'K 阪急6300系 ラストラン 乗車レポート
前回の「500系新幹線-のぞみ-ラストラン乗車レポート」の続きです。
Dr'K 阪急6300系 ラストラン 乗車レポート
烏丸駅から、いったん桂に移動。
-11運用ある日中の特急運用のローテーションを確認する。-
6350Fの周りにどんな編成が入っているのかを見て、前後に狙う編成を絞った。
当日の昼間ダイヤの特急のローテーションは、
7320F(7300系改)→9301F→7323F→6350F→7306F
→9309F→9305F→5304F→9307F→93??F→93??F
(9307Fと7320Fの間の2本は、すれちがいになり編成番号を確認できず。
2本とも9300系後期車のLEDを確認できたので、9303Fか9310F)
で、→7320Fに戻る。
河原町に移動。、
-6350F目当てで9301Fを見送りながら、並ぶ場所を選ぶ。-
当然のことながら、梅田より先頭車の1号車前よりは
すでに長蛇の列なので後ろの2ドア乗車口に並ぶ。
たまたまだが、鉄チャンが少なく、1人を除いて9301Fに乗車してしまったので、
はからずも、幸い列の先頭になった。
「次の特急は3ドア車です」という案内がされているが、
2ドア乗車口の行列だけがドンドン長くなっていき、
中央の3ドアの乗降口に並ぶ人はゼロ。
続いて7323Fが入ってきたが、先頭の私を含め、列の8割ぐらいの人は微動だにしない。
2割ぐらいの人が、「あれ?乗らないの?」みたいな感じで、
怪訝そうに7323Fに乗車する。
行先案内板に「2ドア」の文字が出る瞬間を狙って、
列に並ぶカメラを持った人間が一斉にシャッターを切る。
7323Fが出発して、「17:30発特急梅田行2ドア」の表示が現れると、
さらにシャッター音が。シャッター音がおさまらないうちに、
6350Fの姿がトンネル越しに見え、歓声がわき、一斉にカメラを構える。
下車後いったんドアが閉まり、転換が行われてから再度ドアが開く。
進行方向右側の窓側の席を確保。
しばらくして隣には、梅田まで通しで乗車した女性客が座る。
そのおり、そのすぐそばで、荷物を置いて席取りをする馬鹿鉄が。
乗り込んできた年配の女性グループが座ろうとすると、
「ここ(人が)来ますから」といって陣取る。
トラぶって当たり前。一部マナーの悪い馬鹿鉄のために、
十把一絡げですべての鉄チャンが一般客に白眼視される残念な一面である。
一般の阪急京都線ユーザーにとっては、いつもの「特急」であって、
10分おきに来る特急がたまたま古い車両で来た、ぐらいの感覚しかないし、
阪急で通勤する人にとっては、
高槻市駅を普段利用している先輩のMさんのように、
「新型の9300系よりも、6300系のほうが、座席が多いから助かるし、
奥のほうの座席が確保できれば落ち着いて乗れるから好きだ。」
という方も結構いらっしゃる。
河原町(17:30)⇒ 梅 田(18:14)
あれよあれよという間に河原町停車中の時点ですでに座席は埋まり、
普段なら烏丸か桂の発車後ぐらいのけっこうな乗車率で河原町を出る。
烏丸、桂でも普段よりもやや多めの乗車があり、
桂発車時で通路まで立客で埋まる。
長岡天神までの沿線にカメラを構える鉄チャンは非常に多く、
その中には危険な構え方をしている輩も散見された。
長岡天神の乗降は普段とそう変わりはないが、
高槻市、茨木市は乗降が明らかに普段よりも多い。
茨木市発車時は普段の夕方のラッシュよりも多い感じ。
淡路でも狭いホームにカメラマンが数多くいるため、
天下茶屋行との相互乗換で手間取って2分強遅れる。
4号線に発着し、5号線に発着する高槻市発の天下茶屋行との接続なので、
そちらのダイヤには支障しなかった。
十三で半数以上の客が下りてしまうところは普段と変わらないのだが、
淡路以後の駅では「撮影マナー」「ホームから下がれ」以上に
「この電車は乗り降りに時間がかかります。
立ち止まらず、押しあわず、順序良くご乗車ください。」
と整列乗車を促す放送が盛んにされていたのが印象的だった。
十三では馬鹿鉄のためにすぐ発車できず、2分遅れを引きずったまま梅田着。
梅田ではいわずもがな、阪急京都線沿線で一番カメラを構える人が多かった。
とくに、1号線の車止め付近は非常に多く、
「通路をあけてください。
立ち止まらないよう、安全確保にご協力お願いいたします(ほぼ無理な注文)。」
と怒号が聞こえたので、気の弱い私は、
カメラではなく、携帯の自分を撮る機能を使って撮影を試みながら、
素早く乗車ホームへ移動した。
梅 田(18:20)⇒ 河原町(19:04)
梅田ではただでさえ帰宅客で混雑している状況なので、
とりあえず乗れそうなところを探し、5号車に乗車。
幸い、進行方向右側の通路側の席を確保できる。
梅田発車直前の時点でもうそこそこ通路まで立客がいる状況。
そんななか「通りまーす。さよなら運転云々」と言いながら、
1号車側から人をかきわけカメラ片手に馬鹿鉄が。
こういうのは報道機関に任せるか、阪急に許可取ってやってもらいたいものだ。
それ以外にも、携帯やカメラ片手に車内撮影している人があちこちにいるのをみてびっくりしたカップルが、なぜか私に尋ねてきたので
「この旧型の2ドアの特急はこれが最終だからねぇ。」
というと、
「へぇぇ、たまたますごいのに乗ることになったんやなぁ」
と納得どころか、
「うちらも撮っとく?」とそのカップルまでもが携帯片手に撮影しだす。
でも、最終だ、運転距離No.1とかテンションが高ぶるのは、少数派で、
地元の普通の人にとっては、「いつもの電車」なんだなぁ、
ということを改めて実感させられるとともに、
いかに沿線の住民に「特急=6300系」ということが京都線では根付いているか。
ということを思い知らされる1コマだった。
慌ただしく定刻に発車した6350Fは、十三でさらに多くの乗客を乗せ、駅員の
「車両のなかほど、通路まで順次おつめあわせください」
という放送とともに大混雑になる。
淡路で降りようとするひとつ前の座席の女性も一苦労。
さらに堺筋線からの乗客で茨木市までが大混雑のピーク。
十三、淡路はいずれも日は落ちているものの、カメラマンの数は減っていない。
茨木市ではけっこうな乗客数が降りるが、車内はそれほど減った感じはしない。
高槻市で大きく減り、「普段より混んどるな。」ぐらいの混雑率になるが、
カメラマンの数は減るどころか増えている。
長岡天神では若干の入れ替わりがあり乗車率は微減。
桂で大きく減り、車内が見通せるようになった。
1号車、8号車を除き、これ以降は普段の特急の混雑率程度に落ち着く。
ちなみに、前出のカップルは桂で下車した。
河原町には定刻、3号線着。河原町駅は鈴なりの人。
次に3号線に来る準急は7両編成なので、今日だけは準急を2号線発着にして、
「もう少し余韻を味わわせてくれればいいのになぁ。」
なんて思いながら、わずかの折返し時間で撮影しました。
回送表示に変わって、慌ただしく帰っていく6350F…。
「長い間ご苦労様でした。」と、最敬礼で見送りました。
6350Fにとっては、最後の定期列車が、高い乗車率になり、
最後のはなむけになったのではないでしょうか。
補足
向かいの1号線には、その1本前の運用から夜間ダイヤに持ち
替えられて変わっている(これには9306Fが充当されている)
ので、特急運用をバトンタッチする9304Fが停車している。
※ このことから日中のローテーションの9300系LEDの2本が9303F
か9310Fであることがわかる。
ただ、個人的な感想を言うと、
沿線の利用客のために、行楽ダイヤで運行するか、
(6350Fの前後の準急を快速にし、普通を河原町まで延長運転することで、
6350Fに極力乗客が集中しないようにする。)
特別ダイヤを組んで、往年の停車駅の臨時で仕立てるか、
(6350Fと9300系で限定運用する往年の停車駅を再現した臨時特急、快速急行、快速、準急、梅田~河原町・北千里、天下茶屋~北千里・高槻市の普通が20分サイクルに各1本、)
とかしたほうが、鉄チャンと沿線の一般客の共存にはよかったのでは。
以上が、Dr’Kからのレポートです。
「まだまだ修行が足りない私には、最後の補足が、もう一つよく分かりません。」
と申し上げると、Dr'Kから以下のお返事を頂きました。
補足についてですが、もう少し詳しく書きます。
休日ダイヤでは、日中ダイヤから夜間ダイヤに変わるときに、
3本ある6300系用(6350F、9305F、9307F)のスジと、
一般車のスジ1本(5304F)がなくなり、
一般車のスジ1本(7306F)が夜間は準急・各停運用に回るので、
都合5本減り、9300系用(9304F、9306F)のスジが2本増え、
さらに日中は準急を担当していた一般車8連スジから
1本(3330F)特急運用にシフトしてきて3本増えるので、
夜間の特急運用は差引き2本減って、3ドア車ばかり9本になります。
※( )内は当日にその運用に入っていた編成。
6350Fが河原町駅3号線に到着したときに
1号線に停まっていた差し替えの特急運用が9304Fで、
夜間ダイヤに変わったその直後の特急運用に9306Fが充当されていました。
ここに9306Fがいるということは、
昼間は桂で寝ている3本のうち、
(本来は2本なのですが、9302Fが全検に入っている関係で、
本来は9300系のスジに7320Fがいたので3本)
番号が確認できなかった1本が9306Fだということになります。
(桂で昼間寝ていないと、夜間この2運用には入れないので)。
9300系は11本あり、
種別・方向表示器が9000系と同じLEDになっているのは、
9303F以降の8本(以下後期車)で、
桂で昼間寝ている3本が9304F、9306F、9308Fだったことが判明したので、
残りの5運用にすべて後期車が充当されていないと数が合わないのです
(9300Fには特別装飾が施されているので見落とすわけがないので、
この編成は運用されていない。9302Fが検査入場中なので、
方向幕の初期車3本はこれで数が合う)。
Dr'Kは、この日、阪急京都線の特急運用をすべて頭に入れて、
行動しておられたのですね。うーむ。
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コメント
とても興味深いリポートでした。
ただひとつ気になったのは、烏丸→河原町→梅田→河原町と移動されたようですが、どのような乗車券で利用されたのでしょうか?
投稿: 一読者 | 2010年3月 8日 (月) 10時24分
私が利用したのは、スルッとKANSAI 2dayチケットです。
このきっぷは、関西では購入できないので、あらかじめ出先でクーポンを購入しておき、それを乗車前に実際の切符に交換します。
今回は、京都で新幹線を降りて、市バス・地下鉄の案内所で引き換えてから地下鉄に乗りました。
改札をいちいち出ている暇がないので。
不正乗車はしていませんのでご心配なく。
こちらに案内があります↓
http://www.surutto.com/conts/ticket/3day/index.html
投稿: Dr.K | 2010年3月 8日 (月) 22時13分