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2009年9月27日 (日)

木曽(赤沢、王滝)森林鉄道を訪ねて

この春、N川氏と馬路村の森林鉄道を訪ねて旅したわけですが、今回も千円高速道路の恩恵にあずかろうと木曽森林鉄道を訪ねる旅に行って来ました。
もちろん、こちらも保存鉄道です。とはいえ、赤沢森林鉄道は自然休養村の施設として森林浴を楽しむ人々から好評を博し、旅行社の企画するツアーにも組み込まれているほどです。
今回、この旅をN川氏に提案したのもこの新聞広告がきっかけでした。Dsc_1267

朝5時に、大阪を出発。新名神経由で中央自動車道に入ります。少し遠回りですが名古屋周辺の混雑を回避できると思ったからです。
実際のところ、休憩のためたち寄ったSAは、朝早くから、結構な人出です。
それでも順調に長野県入りしました。

伊那ICで高速道路を降ります。えっ木曽方面なら中津川から19号線だろう?と思いませんか
私もそう思っていました。しかしN川氏は、道を間違えたわけではありません。
実は、伊那ICから再び中央アルプス越えをするのです。現在権兵衛峠には、中央自動車道の恵那山トンネルに匹敵する。権兵衛トンネルが穿たれており、これがまた一般道というのですから驚きです。千円均一でなければ、このようなことを考えもしませんが、それにしてもこのような道を知っているN川氏もただ者ではありませんね。さすが、日本全国トラックで走って回っているだけのことはあります!

上松に近づいてくると、川向こうに森林鉄道の廃線跡が見えてきました。
かつて中央線のSLを撮影するついでに森林鉄道もここで撮影しました。残念ながら、この写真は行方不明です。

上松から赤沢自然休養村まで、結構時間がかかりました。
どこから、いつこれだけの車が集まってきたのか。駐車場はほとんど満杯です。
トロッコ乗り場には10時半前に着いたのですが、その便には乗れませんでした。そんなわけで、次の便までの30分間に保存されている車両を撮影します。Dsc_1241
ボールドウィン製作のSLもなかなか味を出していますが、酒井製作所製のDLがなんともこの山の雰囲気にマッチしていていい感じです。
そうこうしているうちに列車が帰って来ました。
機関車は、前述の酒井製作所製のDLを模した北陸重機の新車です。
森林浴をする人々にディーゼルの黒煙は似つかわしくはありませんので、排気管のところに除去装置が取り付けられています。メーカーが無償で提供したもののようですが、これはいい宣伝になっているのではないでしょうか。
客車は、6両編成ですが、満員です。
各車両には、乗務員が乗り込んでいます。ブレーキ力の不足を手ブレーキで補うためと思われます。

終点まで10分足らずの旅ですが、眺めも良ければ、空気もうまい。天気に恵まれたこともありますが、最高の森林浴気分です。
終点では機関車の機回しもあり、5分間ほど停車して折り返します。
帰りは、歩いて森林浴をする人々も多いのでしょうか。チラホラ空席が目につきました。
本当にいいところでしたから、もう少し長居をしたい所ですが、次がありますDsc_1313
一つ山越えをして王滝村へ向かいます。
中心部である田島地区を抜けて、先に滝越地区にゆきました。
王滝村でも奥まったところにある滝越地区は分校の廃校以来、子供たちを本校のある田島地区に送り届けてきた通学列車やまばと号を保存してきました。
小さな客車の中を見てきました。この小さな座席に座って子供たちは、森林鉄道に揺られ1時間かけて毎日通っていたのです。このことを思うとこの地区の人々にとって、このやまばと号は、かけがえのない存在なのだと推察できました。

さて、その道を田島地区へと戻ります。Dsc_1319
車でも結構な距離です。旧田島駅に保管されていた王滝森林鉄道の車両は川沿いの高台にあるスポーツ広場の一角に集められ、立派な検修施設の中で、かつての美しい姿を取り戻しつつあります。
そして、園内に伸ばしつつある路線で、少しづつですが、運転もされています。
この日は運転日ではありませんでしたが、作業をされているボランティアの方とお話しすることができました。
このように無償で働いておられる方に対し、もっと財政的な支援ができればいいのに、と思いました。

さて、今日の撮影はこれで終了。温泉に浸かって帰ることにしました。
田島の町中に王滝温泉「王滝の湯」の看板を見つけました。
思ったより距離があり、不安になりましたが、そこでは、「あきらめないで!」の看板があり、とうとう砂利道になった時には、「デコボコ道でゴメンナサイ!」の看板が…。励まされながら、やっとのことで到着しました。Dsc_1342
看板も小さく、民家のようにも見える温泉でしたが、ぱらぱらとお客さんもいて、ちょっとホッとしました。
お風呂は、小さめで露天風呂があるわけでもないのですが、真正面に御嶽山の山容を望むことができました。
まさに隠し湯の風情ですが、さすがに冬はやっていないだろうと、親父さんに聞いてみました。ぱっと見は無愛想そうな親父さんでしたが、ニッコリ笑って、冬でもやっているよ!という答えが帰って来ました。

のんびりとしたいい1日でした。

満足して温泉を出たのが、午後3時半。
しかし、実はこれからが大変でした。

高速道路に入りますと渋滞、また渋滞!
大阪へ帰ってみると日付が変わっていました。

N川氏には、本当にご苦労様でした。

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