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2009年7月の記事

2009年7月31日 (金)

馬路村の森林鉄道を訪ねて--

馬路村の森林鉄道を訪ねて

鉄道は日本全国をくまなく走っているように見えますが、その全てが接続、連絡しているわけではありません。
大型時刻表にも姿を表さない全く孤立した鉄道も存在します。
専用鉄道とか呼ばれるものがそうです。
鉱山から鉱石を運びだすため、あるいは森林から木材を運び出すことなど様々な産業の運搬を担うことを目的に作られた鉄道です。
かつて自家用車が普及する以前には、それらの従業員及び家族が利用する客車列車も存在しました。しかし今は本来の貨物輸送も大型トラックやベルトコンベアー等に取って代わり森林鉄道にいたっては、絶滅状態です。
そんな滅びゆくものへのノスタルジーに惹かれ、また普通の鉄道とは違った強烈な個性に惹かれ、こうした専用線をこよなく愛する鉄チャンもいます。
私の友人、N川氏もそうです。

20年以上も前のことになりますが、N川氏と北海道や、東北の専用線巡りをしました。
前述したように、その多くが、大型時刻表にも姿を表さない全く孤立した鉄道ですから、レンタカーを借りて訪問して廻りました。
二人とも独身貴族だったからできた贅沢です。
しかし、当時、情報は少なく、地図上に載せられた線路だけを目当てに探してゆくだけということも多く、もはや手遅れ、廃線となり跡形もなくなってしまっていたことも多くありました。
それでも、ちょうどなくなってゆく過渡期でもあったことで、放置された機関車やトロッコなどを撮影することも出来ました。
一喜一憂しながら旅したのも懐かしい思い出です。
そんな画像もいずれご紹介しようとは思っていますが、今回はつい先頃N川氏と訪問した馬路村のお話をさせていただこうと思います。Umaji_mura_03

馬路村は高知県東部、徳島県との県境に近いところにある小さな村です。
かつては森林から伐採される豊かな木材資源に恵まれ、森林鉄道もあみの目のように張り巡らされていました。
ですが、ご当地も例に漏れず林業は衰退、森林鉄道も全廃されてしまいました。

でも馬路村は、村おこしに力をいれ、活性化を図っています。
そして村に残された鉄道遺産を復活させ、観光にも力を入れようとしているのです。
その保存鉄道は、JTBキャンブックの「知られざる鉄道」にも取り上げられていて、そのユニークな車両たちを見るにつけても、是非訪ねてゆきたいものだとかねてから思っていました。

しかし、如何せん遠い!!加えて馬路村へは車で行くしかないのです。
費用もかかるということで、なかなか訪ねてはゆけませんでした。

そんな折、この春から土日の高速道路上限1000円となったではないですか。
ただ、ウチの車は、今や女房専用車となり、ETCも付いていません。
他力本願もいいところですが、N川氏からのお誘いを心待ちにしていたのです。

すると、私の心を見透かしたかのように、N川氏からお誘いの電話がかかってきました。二つ返事で「行く行く!!」と応えたのはいうまでもありません。

日帰りです。
我が家をまだ暗い早朝に出発、N川氏とは大阪市内の北浜で待ち合わせて、阪神高速、山陽道、そして瀬戸大橋経由で四国へと向かいます。
N川氏は仕事柄、出張が多いのですが、ここ数年来、取扱商品である大形機械をトラックに積み込み、自ら営業にメンテナンスにと日本全国を駆け回っています。
そんなわけで「長距離ドライブは慣れている」というのですが、そのほとんどを彼に運転してもらっているので、申し訳ないというか本当に有り難い存在です。

高速道路は、早起きした甲斐もあってさほどの混雑もなく、予定通り快調に四国山地を越えてゆきました。

そういえば、今回特に凄いと思ったのはこの区間です。JR四国なら土讃線区間となるところですが、あの2000系でさえ、結構乗りごたえのあるこの区間を意外なほど早く駆け抜け南国ICに到着しました。
後免駅前のコンビニで、食料などを調達し、ついでに土電の撮影もしたのですが、9時50分でした。大阪からここまで4時間ほどです。(デジカメは便利ですね。正確に時間も記録できます。)

ここからは一般道ですから、なかなか距離は稼げません。でも国道55号線は眺めがいいのです。好天にも恵まれ、春の陽射しに美しく映える、その海を眺めながら、快適なドライブです。

安田から左折。安田川沿いに馬路村へと向かいます。谷間を走りながら、森林鉄道の廃線跡らしきものを発見しながら馬路村へとアプローチします。

いよいよ馬路村の中心部へ…というところで、誘導の係らしき人に車を止められました。
どうやら今日は村でイベントがあるらしく、その駐車場に誘導しようとしているのです。

なんのイベントかと思ってチラシを見てみると、馬路温泉30年祭とあります。
ライブにマジックショー、宝探しにアマゴのつかみ取りと盛りだくさんです。
そしてその中には、お目当ての森林鉄道とインクラインが無料!とあるではないですか。
記念の切符が手に入らないなあとは思いましたが、
これもきっと何かのお導きと駐車場(小学校の校庭)に車を駐め、いそいそと会場(森林鉄道は、そのすぐそば)に向かいます。

まずはインクライン(水力ケーブルカー)に乗車します。Umaji_mura_01
普段なら300円。斜長距離92mを5分かけて昇ります。
はるか昔の「鉄道ファン誌」に外国にもこのようなものがあると載せられていたのを記憶しているのですが、日本では唯一の存在です。
インクラインは、山上駅でケーブルカーのタンクに注水し、その重みで山麓駅にいるバランスウエイトを上昇させるというエコでシンプルなものです。
でも、実際は、どれだけの乗客がいるかで注水量も加減しなくてはなりませんし、
停止させる際のブレーキも加減しなければ激突してしまいます。Umaji_mura_02_2
乗務員さんが、バルブのようなものを回してこれを操作しながら、山上駅と向かってゆきます。
下山する折には、やはり注水するのですが、あとから駆け込んできたお客さんがいれば、その分、水を捨てます。のんびりしたものです。
でもそのせいで山上駅にゆこうとするお客さんは足止めを食うことになります。
今日は、無料ですから、下山したときには、結構な行列になっていました。

次は森林鉄道です。 でもこちらは、SLに似せたDLがトロッコを改造した客車を牽引するもので、距離もたいしたこともなく、まあ言ってみれば遊園地の遊覧鉄道に近いものです。ただ支流沿いに深い谷あいを走っていきますので、ムードは抜群、十分森林浴気分を味わえます。

本物の森林鉄道のイメージを伝えているのは、同じ馬路村でもなお奥まったところにある、魚梁瀬森林鉄道です。
こちらも、同じく保存鉄道ですが、貴重な機関車たちが、大変いい状態で保存されていて、マニアには必見の森林鉄道ですUmaji_mura_04
こちらは例のイベントとは関係がないので、もちろん乗車するのは有料です。
お客もほとんどおらず、我々が乗車することで運行することになった列車を撮影しようとする先客のカメラマンが一人いるだけでした。
こちらは公園の外周を一周するだけなので景色はたいしたことはありません。
ただ、希望すれば、機関車の運転体験が出来ます(もちろん有料)ので、ぜひお試し下さい。いわゆる普通の鉄道の運転とは全然方法も感覚も違います。

この公園内にも日帰り温泉があります。先だってのイベント会場近くの温泉まで戻れば入浴も無料ですが、ひなびた感じを味わいたかったので、こちらの温泉に浸かって帰ることにしました。Umaji_mura_05

帰りは、おみやげにエチオピア饅頭(国道55線沿いで後免駅近くの道沿いにある。広末涼子もたべたとか。本場エチオピアの駐日大使も感激したという。)を購入し、高松自動車道  SAで、讃岐うどんを食べて帰阪しました。
充実した一日でした。

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2009年7月30日 (木)

なつかしの国鉄車両の画像をUPします。第1弾はマニ36など…

1987年4月1日以来22年の歳月が過ぎ、もはやJR化以後の車両にも廃車が現れ始めました。

遙かな過去へ追いやられてしまう前に、国鉄車両もどしどしUPしていきたいと思います。

第1弾は、荷物列車に使用された、マニ36などの旧型客車です。Jnr_mn36_308

編成毎片っ端から撮影するのが、J鉄局流ですが、このJ鉄撮りのきっかけとなったのは、

実はマニ36やオハ35系客車だったのです。

とにかく、バリエーションが豊富というか何というか。とりあえずとっておかないと後で後悔するに違いないと思い立ち、片っ端から撮影を始めたのです。

国鉄気動車客車編成表83年版に書き込まれたチェックを数えると、1983年時点で160両在籍していたマニ36のうち57両撮影したことになっています。

その全てをいずれはご紹介したいのですが、とりあえずはその一部からご覧頂きたいと思います。

日本国有鉄道 荷物客車 マニ35.36、61etc へJUMP

また、いつになるかわかりませんが、

それらの車両の履歴もUPしていきたいと思っています。

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2009年7月25日 (土)

JR九州 783系-ハイパーサルーン-の画像をUP

JR化後、初の新系列特急電車が783系です。Jrq_783_cm35_00
S63.3の改正時、特急有明として、デビューした3両編成をはじめ、ハイパーかもめ、
みどり、ハウステンボス用のリニューアル車まで、一通り取りそろえております。

平成2年には、130km/h運転を開始したJR九州のエース的存在でしたが、早いもので、もう20年以上が経過しています。

九州新幹線博多開業のあかつきには、彼らの働き場所にも大きな変化が現れてくるはずです。

JR九州 783系 ハイパーサルーン へJUMP

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2009年7月24日 (金)

秩父鉄道1 電気機関車編に「パレオエクスプレス」を追加 

「パレオエクスプレス」は、 熊谷市で開催された'88さいたま博覧会(さいたま博)にあわせて、運行を開始したSL列車です。Chichibu_09_c58_363

牽引機であるSL;C58-363は、運行開始当初すなわちS63.3からH15までは(財)埼玉県北部観光振興財団の所有で、秩父鉄道は受託運行していました。(SLのメンテはJR東日本)
またS63.3~H12まではJR東日本所有の旧型客車を使用しています。

H12よりは、客車をJR東日本から購入・リニューアルした12系にとりかえ、現在に至っています。

今回は、この12系客車に加え、JR東日本籍の旧型客車もあわせてUPいたします。

C58-363につきましても、その折々の画像をUPしております。塗装に違いがありますので、比較しながらご覧ください。なお、電気機関車のページの最後に追加しましたので、トップページからは、Endキーを押していただくとすぐご覧いただけます。

秩父鉄道1 電気機関車 パレオエクスプレス トップページ

        パレオエクスプレス12系客車編成

        パレオエクスプレス旧型客車編成   へJUMP

さて、この夏も運行を続けている。C58-363ですが、先日の三連休、残念ながら体調不良により、パレオカラーのデキ201号機が代役を務めたようです。

まだ、ご乗車になっていないのであれば、お早めに…。

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2009年7月23日 (木)

名古屋市営地下鉄 鶴舞線用 3000系、3050系 の画像をUP

名古屋市営地下鉄 鶴舞線は、名古屋市内を南北に貫く路線ですが、

北は、上小田井から名鉄犬山線へ 南は 赤池から名鉄豊田線 へと乗り入れて行きその活動は広範囲です。Nagoya_c_3000_07f

名鉄線に乗り入れてくれるおかげで、地下鉄でありながら、撮影は容易です。

当初4連でスタートした、鶴舞線ですが、犬山線乗り入れの頃から6連化されています。

2両ずつ分割して、中間車として増結しています。編成表も載せておきましたので、ご確認いただきながらご覧いただけたらと思います。

名古屋市営地下鉄 鶴舞線用3000系,3050系 の画像へJUMP

おもしろいのは3159Fで、VVVF車である3050系(4両)にチョッパ車である3000系を組み込んで6連としているのです。

これを撮影してからUPしようと思っていたのですが、まだ撮影できていません。

今度こそ!

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2009年7月20日 (月)

JR西日本の489系(白山色、国鉄色)画像をUP

大阪ではもうボンネット型の特急電車の姿を見ることはできなくなってしまったのですが、

東京では、日常的に489系のそれもボンネット型を見ることができます。Jrw489_tc489501_

それでいてJR西日本の車両というのがおもしろいところです。

思えば1972年の特急白山号のデビュー以来、37年もの間 上野に姿を現し活躍を続けているわけです。

いまや急行能登号となってしまいましたが、かつての国鉄色を身にまとったそのスタイルはアイドル的存在です。

その国鉄色に加え、懐かしの白山色もUPいたします。

JR西日本 489系(白山色) の画像へJUMP

JR西日本 489系(国鉄色) の画像へJUMP

また改造等によって、希少な存在となった。200番台、300番台もご覧いただけます。Jrw489_300f_01

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2009年7月18日 (土)

JR東日本の485系画像をUP

いよいよ国鉄形の車両もその数を減らしてきました。Jre_485_t16

日本全国を走り回っていた特急電車のエース的存在だった485系ですが、その例に漏れません。

それでもまだ、JR東日本という巨大な鉄道会社の隙間を埋めるかのように、けなげに活躍を続けています。

今回は、そんな現役列車である485系を中心にUPいたしました。Jre_485_a06_00

またJR東日本では485系を3000番台としてリニューアルさせています。なかなかこちらも個性的で従来の485系のイメージとは大きく異なっています。こちらは別タイトルで取り上げました。

JR東日本 485系 の画像へJUMP

JR東日本 485系3000番台リニューアル車 の画像へJUMP 

JR東日本へ転換当時は、常磐線も485系だったわけですが、とりわけボンネット型が、多数走っていました。彼らについても近日中にご紹介したいと思います。

ご期待ください

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天竜浜名湖鉄道 トロッコ列車 そよかぜ号をUP

現在、天竜浜名湖鉄道は、トロッコ列車の運行を取りやめています。Th_torokko
前々回ご紹介した長良川鉄道のトロッコ列車とは違い、事故があったわけではありません。
車両台枠に亀裂が入ったため、やむなく2007年に運行を中止したということだそうです。
しかし、それだけが理由とは思われません。思ったほど旅客数が伸びていなかった。ということも隠れた理由だと思われます。

気動車牽引のトロッコ列車であるそよかぜ号は、
無蓋貨車であるトキ25000に運転台を取り付けたTHT101が、牽引車であるTH211を制御するという、なかなか意欲的車両でした。

ではなぜ?--ぜひこちらをご覧ください。

 天竜浜名湖鉄道 トロッコ列車そよかぜ号 THT101 へJUMP

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2009年7月 4日 (土)

秩父鉄道 2005~09 電車編 をUP

 この春休み、2009.3 4年ぶりで秩父鉄道を訪問しました。
この時の画像を中心に、2005年8月の画像を加え、2009.3時点での在籍車両をまとめてみました。Chichibu_09_7002_
東急8500形の改造車7000系も先頭車改造である7002F編成でご覧いただけます。

秩父鉄道③2005~09 電車編へJUMP

3000系、2000系、1000系非冷房車および、それ以前の車両は秩父鉄道①電車をご覧ください。

この春、パレオエクスプレスも撮影しました。こちらについては近日中に
秩父鉄道②電気機関車編に追加するカタチでUPしたいと思っています。

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