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2009年1月12日 (月)

2009.1.11 岡電 & 井原鉄道 ワンコインデー の旅

2009年1月11日 サイキョージ氏と青春切符の消化旅行をすることになりました。

当初の予定は、瀬戸大橋開通以後、見事にご無沙汰となってしまった宇野線(茶屋町-宇野間)に乗車し、国道フェリーで、船の旅を楽しみながら高松へ、お昼はもちろん讃岐うどん。岡山に戻った後は、吉備線に乗車…というコースでした。

ところが、全く違うコースで旅することとなりました。

もちろん、新大阪発7:55の新快速に乗った段階では、讃岐うどんに心ワクワクさせていたのですが、相生発9:33の1311列車に乗って気が変わってしまったのです。

さて、岡山方面の青春切符の旅で、大変なのがこの列車の乗車区間、すなわち”相生-岡山間”です。

今回も、7両編成ですが、やはり満員。

いつもは、新快速が2番線到着で、3番線で待機している1311列車へ乗り換えますから、階段なんて上り下りすることもないのですが、今日に限って1番線に変更されてしまいました。わかっていれば階段近くに乗車したのですが、そんなことわかるはずもなく、席取り合戦に大きく遅れをとってしまったのです。

結局、列車前方の座席とりに失敗した私は、後方車両で座席を確保してくださったサイキョージ氏の方へ移動することになります。

そのとき、私の目に、車内のツリ広告が飛び込んできたのです。

"開業10周年記念祭 1/11 井原線ワンコインデー"

「そうか。そういえば、井原鉄道の開業は、平成11年1月11日。1のゾロ目だったんだ。

それにしても、ワンコインで1乗車。つまり、100円で全線乗れると言うことではないか。

かつて、(私は)N川氏と井原鉄道を訪ねたことがあるが、全線通しで乗れば1000円は,かかるはず。これは安い!」

ということで、私はサイキョージ氏に、このことを報告したのです。

サイキョージ氏も、「何という偶然。これを利用しない手はない。」

と、コース変更することになりました。

でも、時刻表を持ってきていなかったのは、ちょっと手抜かりでした。

井原鉄道は、それほど頻繁に列車を走らせている訳がありません。

時刻がわからないと、おもいっきり時間をロスしてしまう可能性があります。

しかし、携帯という便利な代物があります。

サイキョージ氏は、井原鉄道のサイトにアクセス。Dsc_4764

なんと、イベント使用である"夢 やすらぎ号”の時刻まで調べることができたのです。

「福塩線直通の運用で、福山駅を14:47発。

これならば、福山駅近くにある、”時代屋”(かつて、三江線の旅をしたときに利用した広島焼きのお店)で腹ごしらえできるではないか。

讃岐うどんは、残念だが、広島焼きも悪くはない…」

と着々とコースが決まってゆきます。

そうこうしているうちに、列車は岡山に到着しました。

このまま、糸崎行きに乗り換えて福山駅に行くこともできますが、

それには、すこし時間が早すぎます。みどりの窓口で福山へ行く列車をチェックして

岡山電気軌道に、乗車しよう。ということになりました。

ちなみに、午前中であれば、岡電のアイドル ”くろ” (3000形=もと東武鉄道日光軌道線)が、走っていることを私は事前にネットで調べて知っていたので、これはうまくすると乗れるかもしれない。という期待が私にはあったのです。

駅前の電停に止まっていたのは、真っ赤な7000形。

「まあ、しようがないな。これでも”ツリかけサウンド”は楽しめるし…」

と思って、東の方を見やると、遙か遠くに、黒いのが見えます。Dsc_4725

”くろ”だ! ”くろ”に違いない!!

ということで、あと2台待ってでも、これに乗るべきだと説得し、

”くろ”への乗車が実現しました。

JR九州のデザインを手がけるドーンデザイン。

その手になる”くろ”は、古くて、なお格好いい。Dsc_4720

車内も、木製のベンチシートでありながら、座り心地も悪くなく、しっとりとした…何というか暖かみもある上質な内装に、すっかりうれしくなってしまいました。

ガラス窓のビビリ音が、少し大きすぎるとも感じましたが、ツリかけサウンドに耳を傾けながら、その乗り心地を楽しみました。

終点の東山電停が、見えてきた頃、サイキョージ氏が、

「鉄チャン。(注:私はどういう訳かサイキョージ氏にこう呼ばれている。)

一つ手前の電停で降りて、今、終点にいる電車で折り返せへんか?」

とおっしゃるのです。

福山で、広島焼きを食べる時間を確保するには、もう戻った方がいいのではというわけです。

さすがに、そこは辛抱していただいて、東山まで乗車。”くろ”で折り返すことにしました。

結局、予定していた”快速サンライナー”には乗れませんでしたが、その後の各停で福山駅に向かうことになりました。(実のところ”サンライナー”は、すっ飛ばす駅が多い割には、6分間の時間短縮効果しかなく、10分遅れの普通列車でも16分の遅れですみました。)

さあ、福山駅に到着しました。

足早に”時代屋”と向かいますが、なんということでしょう。

---お休みでした。

仕方なく別の広島焼きのお店を探しますが、見つからず、結局、ラーメン屋に飛び込みました。

福山もラーメンどころであり、”福山ラーメン”と定義すべきものがあるそうです。

尾道ラーメンによく似ている醤油系ラーメンが福山ラーメンと思っていたのですが、

今回飛び込んだラーメン屋は三十二匁というラーメン屋さんで、醤油系ラーメンではない独特のスープでした。

これについては、鴨ラー日記というブログに詳細な報告がなされていましたので、こちらをご覧ください。

なお、このブログによると、日曜日は休みとのこと、開いていたのは偶然だったのか、はたまた連休の中日だったからか。それはわかりませんが、また来ようと心密かに誓った私です。

ここまでいうのは、ほかでもない。本当においしかったのです。

人間万事塞翁が馬ですね。

早めに福山駅に戻ります。 13:47発となる"夢 やすらぎ号”の進入写真を撮影しようとしたからですが、13:19着の予定が、とんと姿を現しません。Dsc_4750

まだか、まだか。としびれをきらして待っていたら、ようやくのこと16分の遅れでやってきました。

みれば満員の乗客です。

「これだけ遅れたのも、ワンコインデーだからか…。」

今更ながら、ワンコイン=100円のパワーはすごい!と思った次第です。

こりゃ、座れないかもしれないと思っていたら、意外に13:47発の列車は一通り座れている状況で出発しました。Dsc_4757

”くろ”と同じく、木の素材を活かした内装は、落ち着いた”やすらぎ”の空間を演出していました。

しかし、それはつかの間のことでした。

神辺では、早くも満員状態になり、井原では、もうすしずめ状態になってしまいました。

遅れも、ほぼそのまま引き継いだわけでしたから、いくらワンコインとはいえ、さんざん待たされたあげく、満員列車では、気の毒だなあと思わずにおれません。

駅にあったチラシによると、臨時列車も結構増発されてました。

沿線の各駅では様々なイベントが行われており、途中下車して、無料サービスのおしるこでもいただこうか。とも思いましたが、満員で次の列車に乗れないなんてことも、あながちないとはいえない。と思い。

そのまま乗り通してしまいました。

総社に到着。降車ホームで、ドア毎に待機している駅員さんに100円を支払います。

「100円とはいえ、これだけのお客さんがいれば、結構な額だなあ。ひょっとして普段より多かったりして…。」

などと余計なことを考えていると、「はっ。」と我に返りました。

井原鉄道は清音駅からJR伯備線と合流しているはず、清音-総社駅間のJR運賃はどうなるの。福山-神辺駅間では、JRの車掌さんが、しっかり別途運賃を徴収して廻っていたぞ。

と思いながら、人の流れに合わせて歩いていると、そのまま井原鉄道の出口を通過しました。

JRの改札は別です。

どういうことかなあ。と後で調べてみたのですが、じつは清音-総社駅間は、両社の共用区間で、いわば両社に属するいわゆる二重戸籍区間となっていたのです。

ちなみに、この共用区間では、180円(キロ程=4Km)の特定運賃が適用されます。これは、両社の運賃(JR180円・井原鉄道270円)を比較して、安い方の運賃を採用しているためだそうです。

ただ、井原鉄道の列車に、青春切符で乗車することはできません。

もっとも、井原鉄道の改札口で、あえて青春切符を見せる人は、いないでしょうね。

でも、普段の井原鉄道なら、清音駅までの乗車券を購入して、青春切符と連続すると考える人は多いと思うのです。

清音駅で下車して、JRに乗り換えれば問題はないのですが、知らずに総社駅までいってしまって差額を要求される人はきっといるんじゃないかなあ。

まあ、今回は、どっちにせよワンコインですから…。

というわけで、ワンコインのおかげで、何も悩むことなく丸く収まりました。

格安で、楽しい旅を提供してくださった井原鉄道に感謝です。

この後、吉備線経由で、岡山へ向かい、

例のごとく姫路で反省会(プチ宴会)をして、大阪へ戻りました。

楽しい鉄旅の一日でした。

注;後で調べてわかったことですが、この”井原線ワンコインデー”は、ここ数年、恒例の行事となっているようです。

来年も、行われるとは限りませんが、来年は開業11周年でもありますし、きっと開催されるのではないでしょうか?

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