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2008年12月の記事

2008年12月31日 (水)

J鉄局長の冬休み08 その2

2日目は、まず京急電車を撮り鉄です。北品川駅で撮影します。Dsc_4113
品川駅よりも南にあるのに北品川とは妙な駅ですが、

なぜ私がこの駅を撮影スポットにしているかお分かりいただけますか?
私の場合、電車の足周りを撮影するために、相対式ホームであることが必須の条件となります、
でも優等列車が高速で通過する駅では、J鉄撮り(編成ごとに全車両をすべて撮影すること)はできません。
そういうわけで全ての列車が停車する特急停車駅が望ましいのですが、北品川のように駅のすぐそばに速度制限があるところでは全列車ゆっくり走ってくれますので、ここでも具合がいいのです。

もちろん品川でも撮影できますが、人が多いのもイヤですし、

また北品川駅の両サイドには踏切があるので、あらかじめ撮影態勢に入ることができるというのも大きなメリットです。
ボーっとしてたら、(・_・)エッ....?  行ってしまったあー。
という苦い経験をしたのは数知れず....踏切の警報はそんなミスを未然に防いでくれます。

それだけではありません。

今日のような晴天では、日陰や逆光線が気になってうまく撮影ができないのです。

ビルの谷間である北品川であれば、日差しを気にすることもありません。

撮影場所にもいろいろ気を使う私です。

普通、この時間は、ラッシュ時でかぶる可能性も高いのですが、

幸い今日からは休日ダイヤです。おおむね快調に撮影できました。

今日は、妻の実家のある浜松へ行かねばならないので、西へ西へと撮影ポイントを移動してゆきます。

次は、伊豆急行を狙います。

東海道線は、快速アクティに抜かれる列車をあえて選んだので品川からの乗車でしたが、難なく座れました。

伊豆急行の写真と言えば、私の場合、大半が熱海駅1番線です。Dsc_4363

青春切符で移動中、乗り換え時にもついでに撮影できるからですが、伊豆急行の特にリゾート21などは車両の海サイドに特徴があり、1番線ではこれを撮影できないという難点がありますす。
そこで今回は宇佐美駅まで出向いて海側からの撮影します。
臨時の踊り子号がバンバンやってきて良かったのですが、ほぼ全列車がここで交換となり少し苦労しました。
でもリゾート21の黒船塗装が撮影でき大満足です。

関西における青春切符のボトルネックは姫路ー岡山間ですが関東では、熱海ー三島間でしょう。211系の4連は 超満員でした。
私はたまたま 弁当ガラが置き忘れてあった席に座ることができました。
座れなかったら三島で降りて1本遅らせるつもりでした。

座れたのだから、文句を言うのも何ですが、ロングシートは、本当につまらない。

満員電車の場合見えるのは人ゴミだけ…。

実は、この日富士山がよく見えたのです。
何度か体を捻って富士山を眺めましたがそれにも限度があります。
うーん、悔しい!(-.-;)

次は、天竜浜名湖鉄道ですが、掛川駅での接続が悪いので草薙で下車。Dsc_4438

接続のいい列車までの時間調整に静岡鉄道を撮影します。
なにせ、JRと静鉄の草薙駅は、目と鼻の先、加えて6分おきに電車はやってきますから30分ほどでもそこそこ撮影できます。車両にバリエーションがないのは、たまにキズですが…

掛川駅では、一旦下車しなければなりません。連絡口はあるのですが回ってくるように言われました
結構、階段の登り降りがあるので臨機応変な対応をして欲しいものです。

でも列車に乗り込んで、不機嫌さは吹き飛んでしまいました。Dsc_4455
新型ディーゼルカーTH9200型です。
オールクロスシート車両で鉄チャンシートは一人掛けです。1両しかいないはずなので、これは、ラッキー!
前面展望を眺めながら、のんびり天竜浜名湖鉄道線の旅を満喫しました。

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J鉄局長の冬休み08 関東編 1

今回も青春切符を使うのは、もちろんのことですが、

「ムーンライトながら」に乗れるほど早く家を出ることはできないので、夜行バスを利用します。
近鉄バスが、設定している東京行き フライングスニーカー号は、4800円と格安な上、ネットで予約して、チケットは、コンビニで買えるので結構使えます。

ムーンライトながらより少し高くつきますが、同じく早朝から1日を有効に使えます。
今回もゆっくりと夕食を済ませて旅立つことができました。

鉄道ファンである私でも「ムーンライトながら」の乗車機会はだいぶ減ってきました。
茨木や大日という隙間ともいうべき地域に立ち寄り、京都からの需要もきっちり押さえるきめ細やかなダイヤで乗客を獲得しようとするフライングスニーカー号ですが、これに限らず、便利で、格安な夜行バスが増えているようです。

ムーンライトながらは来年の春から季節列車となりますが、青春切符のない期間は閑古鳥が鳴く有り様と聞きました。
せめて、米原までの延長運転をするとか
愛知県内での快速運転をするとか
テコ入れする必要があるのではないでしょうか?

バスは、3分ほど早くやってきました。

今回は、共同運行している東北急行バスの車両です
乗り込んでみるとガラガラです。
でもこのバスは京都から沢山乗ってくるのです。
案の定、京都で満席になりました。
名神道から、新名神道を経て、土山PAで休憩します。

それにしてもいつのまに新名神が開通したのでしょうか?
最近は、とんと車に乗らないので、浦島太郎のようです。

定刻の午前6時、東京駅八重洲口に到着。

まだ薄暗く写真がとれるような状態ではありません。
さっさと撮影ポイントへ移動します。

今回のターゲットその一は、総武流山鉄道Dsc_3798
それも3連のやつです。
流山鉄道は、この首都圏にあってなんと単線の路線という変わりだねです。
というわけで、列車本数を思うように増やせないのです。
結果としてラッシュ時用の3連を用意することになりますが、これを撮影するには、この時間帯を狙うことになります。
撮影ポイントの鰭が崎駅に着いたころには朝の光がまぶしいほどです。
そして予定通りに3連がやってきます。
でもうまい具合にはいかないものです。

下り列車は、モロ逆光…。

というわけで満足とは言えませんが、ターゲットの2000形3連はゲットしました。
ちなみにここでは、30年近くも昔から撮影しているのですが、今もトイレの臭気抜きが、ズラリと並ぶ住宅があり、タイムスリップしたような気分になります。
次は関東鉄道に向かいます。Dsc_3804
南流山駅まで歩いてつくばエクスプレスに乗ります。
関東鉄道との乗り換え駅である守谷駅には、8時半までに着いてしまいました。つくばエクスプレスは速い!
関東鉄道は、非電化路線ですが、複線化されています。
ラッシュ時は、本数が多い!
上り下りの列車を撮影するために階段を何回も上り下りするのは大変ですが、一時間たらずで、一通りは撮影できたかな?
つくばエクスプレスのおかげです!ありがたい!

次のターゲットは、ひたちなか海浜鉄道です。
実は新交通システムである山万のこあら一号とかを撮影するつもりだったのですが、

青春切符に日付を入れてしまうと本能的に遠くに行きたくなってしまいました。
思えば茨城交通時代の車両がそのまま走っているのだから、もう少しはオリジナル車両が増えてから撮影するつもりでもいたのです。

が、JR501系を撮影するという今回の大きな目標もあります。この目標を達成するためにも、運行上の要である水戸方面に出向いてゆく必要があると考えました。
水戸駅で、時刻表をチェックします。
4ドアで5両、あるいは10両とあるのが501系です。
先に、ひたちなか海浜鉄道へ行くことにしました。
勝田駅は、リニューアルされていましたが、乗り場は、前と同じです。
前回はキハ20でしたが、今回はキハ3710少し残念です。
まずは、那珂湊へ
雰囲気も前のままで貴重なロッド付き機関車ケキ102も健在でした。
改札を出たところに、観光パンフレットなどを並べたデスクがあります。
ふーんと思って見回してみると
これは、ひたちなか海浜鉄道を支援する。応援団のデスクでした。
古典的ステンレスカーであるケキ601も公開しているとのことでしたが、休日限定とのこと。
残念!
今日は月曜日あきらめて外から撮影することにしました。Dsc_3955
するとどうしたことでしょうか?
ケキ601のドアが開いています。
恐る恐る覗いてみると先客らしいアペックがいます。係の人らしきお方に声をかけたところ、冬休みなので今も公開しているとのことです。名簿に記帳して見学させていただきました。
内部には湊線の古い写真や存続運動の資料などもありました。
ステンレスカーなので外側の痛みはさほど感じられません。しかし、内側は木製のパネルを貼ってあるところもあり、結構腐食が進んでいます。
お話によると天井部分は、スチール製ということでしたから結構、維持には手がかかっているのではないでしょうか?

続けて終点の阿字ヶ浦へ行きたいところですが、501系撮影のため勝田へ戻ります。Dsc_4045
続けて水戸駅へ
ここでは、水郡線の新型ディーゼルキハE130系も忘れてはならないターゲットです。
予定通り501系もゲットし撮影終了 !

さあ東京へ戻ります。でも常磐線は、使いません。

鉄チャンならお分かりでしょう

今回は鹿島臨海鉄道を利用して千葉周りで帰ります。

今日は、雲ひとつないいいお天気で、あったかくもあり、良かったのですが、

鉄道車両写真を撮るにはむしろ曇り空の方が、いいのです。
結構、苦しめられた今日の日差しでした。
ところが、今日のお日様は、最後に素晴らしいサービスをしてくれました。Dsc_4089 
鹿島臨海鉄道線は、高架線も多く眺めがよい路線です。
ちょうど北浦湖畔を通過するところでサンセットを迎えました。

なんと美しい!

鹿島神宮につくころには、日もくれました。

もう景色を楽しむこともできないので、さっさと帰りたいところですが、なんと接続列車がなく1時間も列車待ちです。
食事でもするか
とは、思って外へと出てみるものの、食堂どころかコンビニもない。
駅前には、「鹿島神宮へはこの道8分」の看板が、
こんな暗いなか、お参りなど出来るのかな?
などと思いつつも、これもお導きか と思い道案内に従って歩き始めました。
道沿いの木にはイルミネーションが施してあり晴れがましいのですが、歩いているのは、私だけ。
なんかもったいない。
夜間参拝を済ませ、佐原行きに乗車します。

あー腹減った!
佐原では、20分の接続。 結構、町は賑やかそうなので、下車してコンビニを探しますが、
ここにもない!
閉店間際のパン屋を見つけ、とりあえず、あんパンを購入、 酒屋さんでビールも仕入れました。
しかし、駅に戻ってみると千葉行きは、205系ではありませんか!
いくらなんでも、ロングシートでのみ食いするのは、抵抗があります。
成田まで辛抱です。

千葉へは佐原からの列車が先着しますが、どうせ総武線快速に乗るのですから成田で乗り換えます。
編成表で217系のセミクロスシート車両を調べて乗りこみます。

成田駅にはコンビニもあり弁当を仕入れることができました
すいていることもあってようやく落ち着いて食事にありつけました。
総武線快速は、西船橋も通過して、一路東京へとひた走ります。
蒲田にある常宿のビジネスホテルに着いたのは9時前でした。

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2008年12月27日 (土)

神戸観光1dayクーポンを使い切る!神戸市営地下鉄、ポートライナー、北神急行電鉄の画像をUP

12月下旬のある土曜日、夜に神戸で宴会!ということになりました。

せっかく神戸まで出向いていくのですから、それまでに乗り鉄、撮り鉄をやりまくることにしました。

使った切符は、神戸観光1dayクーポンです。

関西では、民営鉄道がこぞって”スルッとKANSAI”に加入、様々な切符が企画されています。

目的のエリアでは、各社線乗り放題、そこへ至る鉄道会社線も乗り放題という切符が多くて、なかなかお値打ちです。

今回の切符もスルッとKANSAIの企画切符ですが、阪急拡大版1ということで、

神戸エリアの電車バス乗り放題に加え、神戸線、宝塚線が、これまた乗り放題です。

私は、今回石橋駅から乗車しましたが、2300円です。

安いか高いか。私の利用実態をご覧ください。

これで、まず三宮へと向かいます。

そしてポートライナー全線に乗車します。Dsc_3632

神戸空港までは、乗ってなかったのでこの区間は初乗りです。

ここで神戸新交通ポートライナー2000形 三宮では8000形 を撮影しました。

ついでに神戸空港で飛行機を眺めた後は、きびすを返して魚崎へ、Dsc_3648

次は六甲ライナーに全線乗車します。

うまく写真が撮れるところがなかったので、撮影はやめて直通特急で板宿へ向かいます。

昼食にラーメンを食べた後、次は地下鉄西神線に乗車。

普段はいくこともない終点西神中央駅に向かいます。Dsc_3665

地下鉄とは言いながら、西神線は地上区間も多く電車の撮影には事欠きません。

今回は伊川谷駅で、神戸市営地下鉄1000形、2000形、3000形 

加えて北神急行電鉄7000形を撮影しました。

一通り、撮影したら今度は、神鉄です。

湊川公園駅で神鉄湊川駅に連絡。電車を待ちます。

するとやってきたのは、今年デビューの新車である6000系ではありませんか。

なんとラッキーな!

しかしこれに乗れるのはいいとして、写真をどこで撮るかが問題です。

粟生行き普通でしたから、帰ってくるのを待ってると日が暮れてしまいます。

鈴蘭台で撮影することにしました。Dsc_3738

いい年こいて、ホームを走るのは恥ずかしいのですが、またやってしまいました。

そのときの写真はこちらで…神鉄6000系の画像

今日もよく頑張りました。

一日の疲れは、有馬温泉で癒します。

なんとこの切符は有馬まで乗れて、風呂代までついているのです。

もう少し正確にお話ししましょう。

今回の切符は、神戸観光1dayクーポンです。

60あまりの施設で使える1000円分のクーポン券「神戸街遊券」がセットされた切符なのです。

その施設の中には、有馬温泉”金の湯”(入場料650円)があり、

そこでも使えるというわけです。(残った分は、別の日にも使えます。)

温泉の後は宴会です。

高速神戸駅に6時30分集合ですが、

北神急行電鉄のおかげでゆっくり温泉も楽しめました。

宴会後、大阪まで帰りの運賃までついて2300円。

「使い切る!」とはいいながら350円分のクーポンを残してしまいましたが

ほんとにお値打ちの切符です。

神戸へ鉄旅の際は是非ご利用ください。

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2008年12月19日 (金)

碓氷峠のスペシャリスト EF63形.EF62形の画像をUP

長野新幹線の開通に伴い、廃線となった軽井沢-横川間。

66.7パーミルという国鉄唯一の急勾配路線を含む碓氷峠の峠越えには、他の線区には見られない特殊な機関車が用意されました。

EF63形電気機関車です。Ef63_19_

彼らが登場する前(昭和38年以前)には、レールの間に敷かれたラックレールに歯車を噛み合わせて登るアプト式という特殊な方法がとられていました。

鉄道が省エネルギーで効率的な乗り物であるというのは、レールと車輪との間の摩擦係数が小さい点にあります。

言い方を変えれば、滑りやすいということで、急な坂であればなおのこと、強力なパワーが必要な分空転しやすいわけです。

66.7パーミルという急勾配路線をラックなしの粘着運転でぐいぐい重量列車を押し上げ、

坂を下る列車をしずしずと安全にエスコートした彼らの画像を今回アップします。

EF62形電気機関車は、軽井沢-横川間を含む信越本線を通しで走る本務機として登場したものです。

晩年は、EF58の代わりに荷物列車の先頭に立つなどして関西地区でも活躍しました。

瀬戸大橋線の開業に際し重量試験をするために何重連にも連結されデータを提供した機関車でもあります。

国鉄 EF63形.EF62形電気機関車の画像へJUMP

さて、信越本線は、関西人である私にとって、あまり利用する事のない路線ではありますが、合計3回この地を訪ねています。

国鉄時代の画像もありますが、大半はJR東日本になってからのものです。

でも今回はあえて、国鉄の電気機関車としてご紹介させていただきます。

データもアップいたしました。

参考文献は、RMモデルス 1997年9月号増刊となる「碓氷峠(RMポケット17)」です。

出版元である、ネコパブリッシングは、本当にマニアックな鉄道書を次々に出してくれるありがたい出版社ですが、この「碓氷峠」もすごい。掲載されている写真の美しさもさることながら、資料として価値も十分すぎるほどで、その歴史から、路線概要、列車運用、そして車輌解説に至るまで、わずか11.2kmの区間でこれだけ中身の濃い本を出版するスタッフの方々は、ただ者ではないと思われます。

内容が内容だけにすぐ本屋で手にはいるようなものではありませんが、もし古本屋ででも見つけたら、ためらうことなく、お買い求め下さい。

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2008年12月14日 (日)

山陽電鉄の画像と車両データをUP

阪神なんば線が来春開業しますが、山陽直通特急は、現状どおりかなあ。
どうせやるなら、大阪ライナーにプラスして奈良ライナーがあればおもしろいと勝手な想像をしている私です。San_yo_5603_01_5603_2

さて現在、山陽直通特急は5000系の独壇場ですが、データと照らしあわせてみてみれば、結構バリエーションもあり、おもしろい存在です。
まだまだ現役で頑張る冷房改造後の3000.3200系(データも改造後)とあわせてご覧ください。

 「山陽電鉄 1986~」へJUMP

5000系  3000系  3100系 3200系

今回、当J鉄局にある古い山陽電鉄の写真も発掘いたしましたSanyo_2702_2Sanyo_2013_2
山陽電鉄は、アルミニウムやステンレススチールの車体の導入に積極的で,
昭和35年に2000系ステンレススチール車体、
昭和37年には日本初となるアルミニウム車体の2000系を登場させています。
また国鉄63系電車をルーツとする700系-2700系-2300系-3560形も大変興味深い存在です。
紺色とクリーム色の懐かしいカラーの3000系にくわえ、ツリカケ駆動の旧型車もなども加えました。
こちらも是非、ご覧ください。

「山陽電鉄 ~1985」へJUMP

250系  300系  800系  2000系  2300系  2700系  3000系 

    

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2008年12月 5日 (金)

Dr、Kからレポート「11月30日-0系新幹線ラストラン-乗車記」

Dr、Kからレポート
「11月30日-0系新幹線ラストラン-乗車記」
 
まさかのプレミアムチケットをDr.Kは手に入れておいででした。
この日に倉敷で出張が入っているというのは、偶然なのか?
いや、とても偶然とは思えませんが、それはさておき、博士は、最終日、新大阪駅を7:59に発車する「こだま639号」で新倉敷に向かい(9:49着)、同新倉敷駅を15:05に発車する「こだま659号」で三原駅まで、0系に乗車されました。(それも指定席で!)
今回、博士のレポートには、かなりの「ぼやき」が記されているのですが、少しばかりお付き合いください。

・こだま639号( 新大阪7:59 → 新倉敷9:49 ) 01_3
 混乱なく新幹線改札を通過することができたが、
20~22番乗り場の階段付近には警備員が10人以上おり、
非常に物々しい雰囲気。
 それものそのはず、発車前の20番線には、なんと約2000人が詰めかけていたのだ。特に新神戸方にはすごい人。
 これは、急行「銀河」最終運転日の東京駅へつめかけた人数とほぼ同じだが、大きな混乱はなく、銀河のときほどの圧迫感はなかった。

 しかし、折返しとなる「こだま620号」の到着案内があると空気が一変。
俄然色めき立つ。
「こだま620号」は全車自由席ながら、普段でも主に通勤客が多い、
私の仕事先に勤めるT氏はフレックスを利用しこの「こだま639号」にほぼ毎日乗られるそうだが、0系の引退が発表され、国鉄時代の色に復元されてからというもの、「必要以上に鉄チャンで混むようになった。」
とぼやいておられた。

 乗車に関しては、折返し時間が12分しかないので、普段以上に乗車があわただしい。

 自由席は新大阪駅出発時点で100%を超える。
空席を物色するもの、撮影するものなど、ウロウロする人がかなり多い。
車掌室やデッキを撮影する鉄チャンのために、トイレに行くのもままならず。岡山まで乗車の車販嬢も仕事がしにくそう。

「こだま」の宿命だが、特に西明石~相生は、長時間停車する駅が続く、
姫路駅でのぞみ99号、1号とN700系に2本抜きされ、10分停車する
ところが、これを利用して、停車駅毎にカメラ担いで撮影に出るカメラマンが走り回るので非常に危ない。
 
 相生でも13分の停車。
またも「ひかり393号、のぞみ3号」とN700系2本に抜かれるため、
ここでも撮影に、ホームを走り回るカメラマンが多い。

 岡山以遠は、「こだま659号」が0系の最終列車になるため、岡山で乗車率が下がる。
 新倉敷では、待避がないため、ホームに出てこようとするカメラマンはいない、スムーズに降りることができたが、車内を巡回しているJR西日本の職員に「新倉敷の停車時間はわずかですよ。」といらぬおせっかい。
「新倉敷で降りるんやけど(怒)」
と三原までの乗車券と新倉敷までの指定席特急券を提示。
それよりももっと馬鹿鉄をどうにかしろ!

新倉敷で下車した小生は、新倉敷駅から徒歩圏内にある出張先へ。

・こだま659号( 新倉敷15:05 → 三原15:35 )02_2
倉敷市内での仕事終了後、近くの鉄板焼の店で昼食をとり、
サンライナーとして余生を過ごす117系を撮り鉄したあと、
少し早めに新倉敷駅の新幹線ホームへ。
 すでにホームでは「こだま659号」目当ての撮影場所の陣取り合戦が…。
その様子を横目にホームを歩いていると、博多側から0系が…(え?)。
(新倉敷駅の駅員によると、新大阪発6:12「こだま629号」で10:41に博多に到着した編成を、「こだま659号」の岡山でのセレモニー時に不具合があったときの予備として回送したものらしい)
  
 そうこうしているうちに
「こだま659号は定刻に岡山駅を出発しました。なお、自由席の乗車率は110%です。あと約10分で到着いたします。撮影は黄色い線の内側でお願いします。自由席のご利用は相当な混雑が予想されます。臨時のこだま697号もあわせてご利用下さい」
というアナウンスがあった。
いよいよ到着、新大阪駅同様、カメラマンたちが色めき立つ。
駅員が「さがって!!」
という怒鳴り声もむなしく響く。カメラマンどもは必死。
「こだま659号」が到着。乗り込もうとすると、
今度は車内からカメラマンどもが大量に降りて猛ダッシュ。
「一度お降りになりますと再度ご乗車できない場合があります」という再三の放送があるのにもにもかかわらずだ。
 それがはけて、やっと乗ったら、今度は「すみません」と声をかけても、デッキの通路の真ん中に陣取って車内の様子を撮影しているカメラマンがジャマで入れない。
 う~ん。予想はしていたけど、すごい。
私がおさえている窓側の席はちゃんとあいていたのだが、
横の鉄チャン氏は「何で、わざわざ新倉敷から乗ってくるわけ?」と、ちょっと恨めしそうな顔におもえる。

 席について落ち着いた頃に、周囲の鉄チャンたちの会話が聞こえてきた。

 岡山駅では新幹線の改札のオープンと同時にこの「こだま659号」の自由席に並んだツワモノがいた、とか、
 新大阪から「こだま629号」で博多まで乗りとおし、「のぞみ22号」で岡山へとんぼ返りし、新倉敷でこの編成を充当した上り最終「0系こだま」の「こだま638号」を追い越し、岡山で再度撮影し、これに乗ってる、とか、
 3本すべてに乗るために、前日福山で泊まって、福山から相生まで「こだま620号」に乗り、相生から「こだま629号」で博多まで折り返して、以下同じ行程だとか…。

 三原駅では7分停まり、レールスターと700系のぞみの2本に抜かれる上、上りのK編成(元グランドひかり100N系6両)「こだま650号」とすれ違い、これもまた2列車待避のスジなので、格好のカメラの的になる
これを狙うためカメラマンたちが席を立ちだす。
さて、小生は、三原で下車するわけだが、席を立つときに、横の鉄氏に、あからさま迷惑な顔をされる。「(アンタも写真撮るのに)降りるわけ(あるいは、そのまま静かに乗っとけよ…か)?」みたいな。

 博多まで乗りとおす乗り鉄ばかりが乗るわけでもないし、
それになにより、鉄チャンだけが乗るわけでもない。
救済便(500系16両編成で運転された「こだま697号」)がなければ、
この列車の走行時間帯は基本的に空いている時間帯で、前後のこだまとは運転間隔が1時間あいている(小生自身も、この救済便の運転がJR西日本のHPに急遽アップされている、と知人に教えられ直前に知ったし、この救済便自体、時刻表に掲載されていない)から、別に鉄チャンでなくとも、この時間帯にこのエリアを普通に移動する人は、普通に「こだま659号」に乗るのである。
 鉄チャンや、0系に愛着のある人にとっては、特別な日かもしれないが、普通の人にとっては、11月下旬のごく普通の週末でしかないわけで、そこを忘れている鉄チャンがあまりにも多いなぁ、と感じた。
 
それと、子どもをつれてくる、パパ(ママ)となった鉄チャンにいいたい。
子どもの動きや声などが、他の客に迷惑になることに気を配れない親が増えた。
自分以外にも、撮影をしたい鉄チャンや、普通の客もいるわけだし、譲り合いの精神や、子供が他の撮影者の被写体となる車両にかぶる動きをしないかなど、気を配らないといけないことがもっとあるのではないか?
 実際、三原で救済便となった「こだま697号(500系16両、W編成)」を、小生が停車中に撮影(まぁ、瀬戸内マリンビューのオマケではあるのだが)したとき、小生よりも前(車両に近い側の意)で、子連れのパパ鉄が同じように撮影していたのだが、ついてきた子供がうろちょろして、500系の象徴たる頭の部分に完全にその子がかぶった。
 小生は、ホームで撮影するとき、通行人や他の撮影者のジャマにならないよう、できるだけ後ろに陣取り、近距離でも望遠を使って、カメラは必ず手で持って撮影するようにしている。
周囲にカメラを持って撮影しようとしているのは、彼と私以外にも4~5人いたわけだし、それだけの人数がいることも認識していたはずである(認識していなかったとすれば、マナー以前の問題)。停車中に撮影しようと思うなら、誰もがその45秒しかないわけである。
 子どもが小生のカメラなんてわからないのは当然だが、自分が同じことをされたとき、どんな気分になるかとか、そのパパ鉄チャンは考えたことがあるのだろうか。
 それ以外にも、一部の鉄チャンのマナーの悪さが、世の中に鉄チャンに悪い
イメージを持たせるのを残念に思った。

あー耳が痛い。

博士の最後のぼやきは、そのまま、パパ鉄でもある私への諫言であるようにも思えてなりません。

ところで、パパ鉄にもいろいろあるのをご存じでしょうか。

子供にせがまれるまま、N700系に乗せてやったり、鉄道イベントに出かけてゆく同僚のSさんのような人がいる一方で、

「あそBOY」に乗せてやるとか言いながら、子供をダシに「乗りたい、撮りたい」という己の欲望を満たそうとする私がいます。(実は満たしきれず悔しい思いをすることも多いのですが…)

第三者にとっては、同じように見えるかもしれませんが、子供はしっかりみてるんですね。

もはや、うちの子たちは、鉄旅をしようとは言ってくれません。(-_-;)

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