碓氷峠のスペシャリスト EF63形.EF62形の画像をUP
長野新幹線の開通に伴い、廃線となった軽井沢-横川間。
66.7パーミルという国鉄唯一の急勾配路線を含む碓氷峠の峠越えには、他の線区には見られない特殊な機関車が用意されました。
EF63形電気機関車です。
彼らが登場する前(昭和38年以前)には、レールの間に敷かれたラックレールに歯車を噛み合わせて登るアプト式という特殊な方法がとられていました。
鉄道が省エネルギーで効率的な乗り物であるというのは、レールと車輪との間の摩擦係数が小さい点にあります。
言い方を変えれば、滑りやすいということで、急な坂であればなおのこと、強力なパワーが必要な分空転しやすいわけです。
66.7パーミルという急勾配路線をラックなしの粘着運転でぐいぐい重量列車を押し上げ、
坂を下る列車をしずしずと安全にエスコートした彼らの画像を今回アップします。
EF62形電気機関車は、軽井沢-横川間を含む信越本線を通しで走る本務機として登場したものです。
晩年は、EF58の代わりに荷物列車の先頭に立つなどして関西地区でも活躍しました。
瀬戸大橋線の開業に際し重量試験をするために何重連にも連結されデータを提供した機関車でもあります。
さて、信越本線は、関西人である私にとって、あまり利用する事のない路線ではありますが、合計3回この地を訪ねています。
国鉄時代の画像もありますが、大半はJR東日本になってからのものです。
でも今回はあえて、国鉄の電気機関車としてご紹介させていただきます。
データもアップいたしました。
参考文献は、RMモデルス 1997年9月号増刊となる「碓氷峠(RMポケット17)」です。
出版元である、ネコパブリッシングは、本当にマニアックな鉄道書を次々に出してくれるありがたい出版社ですが、この「碓氷峠」もすごい。掲載されている写真の美しさもさることながら、資料として価値も十分すぎるほどで、その歴史から、路線概要、列車運用、そして車輌解説に至るまで、わずか11.2kmの区間でこれだけ中身の濃い本を出版するスタッフの方々は、ただ者ではないと思われます。
内容が内容だけにすぐ本屋で手にはいるようなものではありませんが、もし古本屋ででも見つけたら、ためらうことなく、お買い求め下さい。
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